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Intel Optaneメモリー+SSD

パソコンが起動しなくなったので調べて欲しい・・・とご依頼がありお伺いしました。

パソコンは、テレビ機能内蔵の液晶一体型のデスクトップパソコンです。
USBメモリーがしっかりささっていなかったようだったので、さし直したらブルーバックになり、それ以降起動しなくなったそうです。
まだ発売して2年くらいの新しい機種ですが、3ケ月程前に店頭の展示品を購入されたそうです。その間に何回も起動しなくなる事があり、購入したお店の人に見てもらったそうです。
電源を入れると・・・やはり修復画面が表示されました。とりあえず、修復を実行してみました。・・・はやり修復できませんでした、で完了してしまいます。
インストールメディア(USB)から修復を行おうとしてもダメでした。システムの復元も利用できません。
BIOSを開いてみると・・・Optaneメモリ16GB+256GBのSSD、3TBのHDDという構成でした。テレビ録画などは、3TBのHDDに保存するようになっているのでしょうね。
OptaneメモリーはHDDの読み込み速度を高速化するために、キャッシュ用として利用します。読み込んだデータなどをOptaneメモリーに保存し、2回めの読み出しはHDDからでなくOptaneメモリから行うので高速になります。
しかし、CPUやマザーボードがOptaneメモリーに対応していないといけない事、そして何より最近はSSDが安価になってきたので、HDDの代わりにSSDに置き換えるだけで、高速化できること・・・などからあまり見なくなりました。
修理屋からすると・・・HDDの前に余分な?キャッシュがあるので、故障の発生状態によっては、修理が複雑になることがあります。
基本的には、ハードはシンプルなのが一番です。いくら高速になるといっても、機能が増えればトラブルの確率も当然上がります。
さらに今回は、Optaneメモリー+SSD(半導体ディスク)という構成です。元々SSD自体が高速で読み書きができますので、わざわざ前段にOptaneメモリーを設けて複雑にする必要はないように思います。
パソコンをお預かりしました。
まず、OptaneメモリーとSSDの内容がどのようになっているか不明です。基本的にはSSDに全データがあって、その中の一部はOptaneメモリーにあり、同じデータであればOptaneメモリーから読み込むという仕組みなので、Optaneメモリーを無効にしました。
メーカーのサイトに行くと該当機種のOptaneメモリーを無効にする方法がありました。BIOSを起動して無効にします。
Optaneメモリーを無効にして、SSD(起動ドライブ)とHDDにして、起動してみると・・・やはり修復画面が表示されました。
しかし今度はシステムの復元が利用できるようになっていました。問題のなかったという時点の復元日を選択して、復元を行いました。
暫く待っていると・・・無事に復元が完了しました。再起動してみると・・・Windowsが起動してきました。
Optaneメモリーを使用しなくてもSSDが起動ドライブなので、十分速いです。
起動しなくなる前の画面が確認できていないので、どこまで元に戻っているのか分からないのですが、一般動作は問題なさそうでしたので、ご返却に伺いました。
パソコンは主にテレビ視聴用に使用していて、テレビの動作や、ネット閲覧、Word、一太郎などの動作を確認いただきました。
Optaneメモリーを有効にしてもよかったのですが、SSDなので十分高速であること、有効にするとまたトラブル発生の可能性が高くなることなどをご説明して、無効のままでご使用くださるようにお願いしました。
Optaneメモリーを調べていたら、昨年の夏ごろには「Intelが「Optaneメモリ」事業を終息へ」という記事がありました。
まだHDDが主流で、SSDが高価だった頃は、画期的な技術だったのですが、SSDの価格が下がってきて十分HDDのコストに対抗できるほどになってきたので、わざわざOptaneメモリーを使用するメリットがなくなってしまいましたね。
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