TX90M/Dを2台所有しており、この一か月の間に2台とも、突然全く電源が入らなくなったそうです。
同時期に購入して、同じような環境で使用していると・・・壊れる時期もだいたい同じような時期になるのでしょうかね・・・と思っていたのですが、お客様のほうで事前に電源ユニットの内部を確認したら、1台は電解コンデンサーの液漏れ・頭部膨張が確認できたが、もう1台は確認できないとのことでした。
そうすると、電解コンデンサーの故障ではなくて、他の箇所(半導体)の故障の可能性が高くなります。その場合、故障個所が多岐にわたっていることが多く、どらともでは修理できない可能性が高いことをお伝えし、コンデンサーの故障が確認できる1台だけ送付いただきました。
電源ユニットが届き、事前に電源チェッカーで確認すると・・・各電圧正常に出力されていました。このチェッカではほとんど無負荷の状態で測定しますので、正常値を表示することがあります。
では・・・どらとものTX90につないでみると・・・全く電源が入りません。
電源ユニット内部を確認してみると・・・
7個の電解コンデンサーに液漏れ・頭部膨張を確認することができました。
この故障している電解コンデンサーだけでなく、今後故障の可能性のあるコンデンサーも含めて11個の電解コンデンサーを日本メーカ製の低ESR長寿命品に交換します。
故障している電解コンデンサーだけを交換しても・・・交換していない他の電解コンデンサーが液漏れ・頭部膨張を起こして、また電源ユニット故障となり、どらともへ修理依頼となるユニットもあります。せっかく修理するのですから、故障の可能性のあるコンデンサーも交換しておいた方が安心ですよね。
電解コンデンサー交換後、電源ユニットを検証用のTX90に接続して、起動・動作確認、負荷テストを実施して問題ありませんでしたので、ご返却です。

p.s.お客様のほうで「電源ユニットを取り付けて、起動・動作を確認できました」とご連絡をいただきました。(2012.7.21)