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Inspiron 3647 SSD換装、メモリー増設

パソコンの動作が遅いので、調べて欲しいとご依頼がありお伺いしました。

パソコンは、Dell Inspiron 3647 いわゆるスリムデスクトップタイプです。
スペック的には、Celeron G1840 2.80GHz、メモリ4GB、HDD500GB、Windows10 64bitです。

電源を入れてからの立ち上がりが遅く、立ち上がってからもEdgeを起動しても、なかなか開かないそうです。

とりあえず、電源を入れてみました。メーカーロゴの後、暫く真っ黒の画面が数分続きました。
う~ん、動いているのかな?と心配になった頃にやっとカーソルが表示されました。
さらに数分待つと、やっとデスクトップ画面が表示されてきました。でも、まだカーソルはクルクル回ったままです。
やっと落ち着いたかなと思われたので、タスクマネージャで使用率を確認すると・・・やはりディスクが100%で貼りついています。
この状態でEdgeを起動してみても、なかなか開きません。やっとトップページが開いても、まだ動作が遅いです。
またメモリーも起動しただけで80%くらいの使用率です。

10分くらい待ちましたが、まだディスクの使用率は100%のままです。
ディスクの状態をチェックしてみましたが、「正常」です。ただ使用時間が14,000時間近くになっていましたので、そろそろ交換時期でもあります。
ハードディスク(HDD)が足を引っ張って、動作が遅くなっているみたいです。

お客様には、SSDへの換装(クローン)と、メモリーを4GB→8GBへの増設をご提案しました。
新しくノートパソコンを購入することも考えていたそうですが、概略の費用をお伝えして、作業を行うことになりました。

分解や、ディスクの取り出し、メモリーの交換は、簡単な部類の機種です。

まず、カバーを開けてみて・・・CPUの冷却ファンにかなりホコリが溜まっていました。こちらは、SSDのクローン作業の間に清掃しました。


CPUの冷却ファンは、外から空気を吸い込んでCPUを冷やします。どうしてもホコリが付いてしまうのですが、あまりホコリが溜まってしまうと、本来のCPUを冷却する効率が悪くなり、CPUの温度が上昇してしまい、動作の低下や、エラーの発生、突然のフリーズやシャットダウンの原因にもなります。

メモリーは、元々4GB(PC3-12800)が1枚付いていました。もう1つスロットが空いていましたので、4GBのメモリを追加して4GB×2枚=8GBとしました。




HDD(500GB)→SSD(500GB)の換装ですが、今回は同容量のクローンなので、元ディスク→SSDへのクローン作業を行いました。


今回は、元が3.5インチのディスクでしたので、2.5インチ→3.5インチの変換マウンタ(HDM-46)を使いました。
これは、コネクタ位置が同じになるので、小型のデスクトップPCなどでは重宝します。


これらの作業を完了し元の状態に組み上げて、動作の確認です。

電源を入れると・・・速くなりました。最初の真っ黒の画面もなくなり、すぐにデスクトップが表示されるようになりました。
CPUが少し非力なので、最初の起動にはCPUが100%になりますが、すぐに通常になります。ずっと100%に貼りついていたディスクの使用量は、SSDにしたら、貼りつくことなくすぐに定常になります。
メモリーも8GBにしましたので、余裕ができました。
なかなか開かなかったEdgeも快適に操作できるようになりました。

パソコンをご返却して、動作の確認をしていただきましたが、パソコンが速くなったのに驚いていらっしゃいました。

パソコンが遅くなってきた場合、何が原因かをタスクマネージャの「詳細」表示の「プロセス」で状態(使用率)を確認してみるといいです。
CPU、メモリ、ディスクの使用率がリアルタイムで確認できるのですが、ずっと100%の状態のデバイスがあれば、それが原因のことがあります。
特にディスクが100%に貼りついている場合、ハードディスク(HDD)を使用しているのであれば、半導体ディスク(SSD)へ換装すれば、快適に動作するようになります。



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