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HP 15-da0093TU Windowsが起動しない、修復に失敗する

年明け後は、なぜか・・・Windowsが起動しない、電源が全く入らないといった緊急の対応が重なりバタバタしていました。
そんな事例も順にこちらで紹介していこうと思います。

今回は、Windowsが起動しなくなり、時々修復画面が表示されるが失敗して電源が落ちてしまう・・・というHP 15-da0093TUノートパソコンのお話です。
どこかで見たパソコンだなと思ったら・・・以前別のお客様でバッテリーの交換を行ったことがありました。

お伺いして状況をお聞きしました。
まず、内蔵バッテリーが消耗してしまい、バッテリーのみでは電源が入らなくなり、いつもACアダプターをつないで使用していたそうです。
ACアダプターを抜いてしまうと、再度ACアダプターをさしてもWindowsが起動してこず、そのうちに電源が突然落ちてしまうそうです。まれにWindowsの修復画面が表示されて修復動作を行っているようなのですが、やはり途中で電源が落ちてしまうそうです。

とりあえずパソコンをお預かりしました。
内部を確認してみると・・・まず内蔵バッテリーが膨らんでいてビックリ!完全に消耗してしまっているみたいです。
HT03XLという型番でしたので手配しました。
バッテリーが入荷する間に、Windowsの起動を調べる事にしました。
ACアダプターのみで通電して確認してみる事にしました。
まず現状のディスク(HDD1TB)の丸ごとバックアップを検証用SSD1TBへ取ることにしました。
1TBのクローンを作るのに3時間くらいかかります。その間にいろいろ調べてみると・・・
ACコンセントを抜くと毎回C-MOSエラーが表示され内部時計の設定画面が表示されます。内蔵バッテリーが無くても、C-MOS保持電池(ボタン電池)が付いていれば時計や起動設定情報などは保持されるはずなのですが・・・
注意深くマザーボードを取り外してみました。確認するとC-MOS保持用のボタン電池はありませんでした。最近のノートパソコンで、たまに見かけるのですがC-MOS保持電池は搭載しておらず、内蔵バッテリーで保持している機種のようです。この場合、バッテリーが完全に消耗してしまうと内部時計や起動情報が保持されないので、毎回時計合わせが必要になったり、起動しないことがあります。マザーボードを元に戻して、クローンを作成した検証用SSDを取り付けて起動してみました。すると・・・以前と同じように修復画面になりますが失敗します。一旦検証用SSDを取り外して、検証用パソコンでCHKDSKをかけてみました。
いくつかのファイルの消去・修復が行われました。
再度パソコンに取り付けてみると・・・今度はWindowsが起動してきました。
先ほどマザーボードを確認したときに気が付いたのですが・・・Optaneメモリー(16GB)が付いていました。
Intelのユーティリティで確認してみたら、Optaneメモリーにビックリマークが付いていて、無効状態になっていました。
故障前に何度も突然のシャットダウンを繰り返したそうなので、そのへんもおかしくなってしまったのでしょうか?
とりあえず元のHDDの状態も良くなかったので新品のSSD(1TB)へ換装し、SSDにするのであればOptaneメモリーも不要なので、現在の無効のままでOptaneメモリ自体を取り外すことにしました。
この状態で問題なくWindowsが起動し、SSDの速度で動作することを確認しました。
内蔵バッテリーが入荷したので、取り付けて内部時計の設定を行いました。今度はバッテリーのみでも起動動作しますし、ACアダプターを抜いてしまっても電源が落ちることなく、C-MOSの情報は保持されています。
一般動作やバッテリーの状態も問題ありませんでしたので、ご返却させていただきました。

(HDD→SSD換装、内蔵バッテリー交換、Optaneメモリー取り外し後のマザーボードです)
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