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FMV T90G 電源入らない→電源ユニットAPI3PC48の電解コンデンサー交換しました

DESKPOWER FNV T90Gの電源が入らなくなった・・・ということで、ご相談がありました。

詳細をお聞きすると・・・4年ほど前から、電源が入りにくくなり、起動を繰り返して使用してたそうですが、その後CPUのファンエラーのメッセージが出だし、その後2年くらい使用していなくて、最近になって電源を入れても全く入らない状態だそうです。

T90Gの電源が全く入らないのは、電源ユニットの電解コンデンサーの故障の可能性が高く、交換すればおそらく直るのですが・・・CPUのファンエラーは、パソコン本体(マザーボード)側のCPUファンの故障か、マザーボード上の部品の故障の可能性が高いので、電源ユニットを修理しても解決できない可能性があることをご説明いたしました。

すると・・・隣県のかたで、パソコン本体ごと持ち込みます・・・ということになり、日程を調整して後日、パソコン本体・ワイヤレスマウス、キーボードをお持込いただきました。

10年以上前の古いパソコンなので、電源ユニットだけでなくて、本体側の部品も劣化している可能性がありますので、修理できない場合もあることをご説明し、了解いただきました。

事前の確認では・・・本体に通電し電源スイッチを押しても全く電源が入りません。
カバーを開けて電源ユニットを取り出してみました。余談ですが・・・この機種は電源ユニットを外す際に、液晶パネル用の電源ケーブルを取り外すのに、マザーボードも一旦取り外さないといけないので大変です。

電源ユニットを取り外して単体で確認してみても・・・全く電圧が出力されていません。電源ユニットの故障で確定です。

カバーを開けて確認してみると・・・



やはり起動回路用の電解コンデンサーを含めて6個、液漏れ・頭部膨張を起こしていました。ヒューズは断線していませんでしたので、この電解コンデンサーの故障が原因のようです。

故障している電解コンデンサーも含めて11個を交換しました。



交換後、まず電源ユニット単体で電圧が出力されていることを確認しました。液晶パネル用12Vも大丈夫です。

電源ユニットを本体に取り付けて電源を入れると・・・電源ランプが点き、暫くするとXPの画面が出てきました
CPUファンのエラーについてですが、ファンは回転しており、起動時にもエラー表示されることはありませんでした。

電源の出力電圧が不安定になり、このようなエラーが表示されたのでしょうか?

このあと、負荷テストを行うのですが・・・暫くすると、ヘンな音が発生し始めました。どこから出ているのか確認してみると・・・なんとCPUファンからでした。ファンは回転しているのですが、明らかに通常と異なった異音が出ています。

どうも負荷テストを行い、CPU温度が上昇しファンの回転数が上がってくると異音が出てくるようです。

 元のファン

調べてみると70角の低背型のファンで、汎用タイプでしたので、同等規格の新品のファンに交換しました。

交換後、改めて負荷テストを行いましたが、異音は発生しませんでした。

後日、パソコンを引き取りにきてくださり、起動や動作をお確認いただきました。修理を諦めていたパソコンが復活して喜んでいらっしゃいました。

古い機種なので、今回電源ユニットを修理しても、他の部品がまた故障する可能性があることや、元々のOSがXPなので、ネットにはつなげずにスタンドアローンでの使用になること・・・などなどを考慮すると、費用をかけて修理するべきか悩むところではあります・・・が、今回のお客様は、思い入れのあるパソコンなので、何とか直したかったそうです。
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