今年もできるだけ、こまめにブログを書くようにします。
年末に一体型デスクトップパソコンT-90Gの電源ユニットの修理のご依頼があったお客様・・・実は6年ほど前に、どらともで電源ユニットの交換作業をさせていただいたのですが、また電源が入らなくなったとのことでした。
とりあえず電源ユニットを送付してもらいました。
内部を確認しましたが、電解コンデンサーの故障(頭部膨張、液漏れ)は、ありませんでした。
電源チェッカーで調べてみると・・・5Vスタンバイ電圧が不安定な状態でした。
そうなると・・・スタンバイ回路の電解コンデンサー以外の部品の故障の可能性が高いのですが、どらともでは故障個所の特定が難しいと判断しました。別のコンデンサーの液漏れが発生した同型番の電源ユニットが手持ちで合ったので、こちらの電解コンデンサーを交換して、動作確認を行い送付することで、お客様の了解をいただきました。
電源ユニットの動作確認も終わり、送付いたしました。
お客様からメールがあり・・・ディスプレィケーブルを切断してしまったので、液晶表示ができなくなってしまったが、電源を入れても全くディスクアクセスしていない・・・とのことでした。
ディスプレィケーブルがつながっていなくても、ディスクアクセスはするはずなのですが・・・液晶表示がされていないので、推測するしかありません。
考えられるのは・・・古いパソコンなので、マザーボード上のC-MOSバッテリー(ボタン電池)が消耗してしまい、BIOS設定などが保持されなくなってしまい、起動時にメッセージが表示されている画面で止まっていると思われました。
メーカーや機種によって異なるのですが・・・C-MOSバッテリーが消耗してしまった場合、「F1」キーを押すと・・・とりあえずそのままの状態で起動する、「F2」キーを押すとBIOS設定画面が表示される・・・ことが多いです。
なので、お客様に電源を入れてから「F1」キーを押してどうなるか確認してもらうようにお願いしました。
・・・すると、「F1」キーを押したら、ディスクアクセスするとご連絡がありました。やはり、C-MOSバッテリーが消耗していたのが原因みたいです。
切断してしまったディスプレイケーブルは、どらともで持っていたので、それを送付して再度確認してもらいました。
その結果、液晶表示されるようになり、Windowsも起動するようになったそうです。
マザーボード上のC-MOSバッテリー(ボタン電池)の交換方法もお伝えしました。
通常、デスクトップパソコンは、コンセントにつないである状態では(電源OFFでも)、わずかに通電しておりBIOS設定など保持しています。コンセントを抜いた場合は、C-MOSバッテリーで、設定を保持しています。しかしこのバッテリーが消耗してしまっている状態では、設定を保持できなくなってしまいます。今回は電源ユニット修理の間は、マザーボードには全く通電されていない状態で、C-MOSバッテリーが消耗していたので、BIOS設定などの情報がわからなくなってしまったと思われます。
デスクトップパソコンに、ボタン電池が使われているというのは、ちょっと意外な感じがするかもしれませんが、古いパソコンでは、コンセントを抜いたあとに、Windowsが起動せずに、「F1」キーや「F2」キー云々のメッセージが表示されるような場合は、C-MOSバッテリーの消耗の可能性が高いと思われます。
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