お伺いの調整がつかなかったので、翌朝事務所へパソコンを持って来ていただきました。
パソコンは、IdeapadS340 15API です。
電源ボタンを押すと・・・5秒くらい点いていますが、その後消えてしまい全く動作する気配がありません。
まず、内蔵バッテリーの取り外しやC-MOSバッテリーの取り外しを試してみたいのですが、底面カバーバーを開けないといけないので、パソコンをお預かりしました。
まず底面カバーを開けようとしてビックリ。ネジが通常の十ネジでなくて、全て星形のトルクスネジでした。
トルクスドライバーを持っていましたので問題なく開けられましたが、なぜトルクスネジにしたのでしょうか。
底面カバーを開けて、まず内蔵バッテリーのコネクターを外して暫く放置後、再度接続して確認しましたが・・・状況は変わらず。
次にC-MOSバッテリーを外して暫く放置後、取り付けてみましたがこれでも変わらず。ちなみにC-MOSバッテリーは、コードでコネクタに接続するタイプでした。
そうすると、マザーボード上の部品が怪しくなってきます。少し前に、SSD内の部品のショートで、ノートパソコンの電源が入らないという事案もありました。
今回のSSDはM.2タイプで、念のため外してみたのですが、やはり電源が入らず状況は変わりません。
マザーボード上の部品を調べていると、ショートしている電源回路部分が見つかりました。ただ構成されている部品が細かいチップ部品なので、前回のように目視でヒビ(割れ)が確認できればよいのですが、そうでないとショート部品の特定が難しくなります。
とりあえずお客様には、少し時間がかかりそうであることをお伝えしました。するとこのパソコンのデータを外付けのディスクに取り出して欲しいとのことでした。ディスク自体は問題ありませんでしたので、指示のあったフォルダー、データをUSBディスクに保存して、翌日お渡ししました。
その際に・・・どらともでは、ショート個所の特定が難しいことをお伝えして、マザーボードの交換か、同型番の中古パソコンを入手して、ディスクを入れ替えるかのどちらかで対応させてほしいとお願いしました。マザーボードの入手は、海外からの取り寄せになり時間がかかり、多少高くなっても短時間で入手できる中古パソコンのディスクを入れ替えて対応することになりました。
幸いこの機種は、結構流通していて、程度の良い中古品を数日後には入手できました。
まず入手した中古パソコンのチェックです。外観も綺麗で動作も問題ありませんでした。
元々のパソコンに付いていたディスク(SSD)を中古パソコンに載せ替えました。
電源を入れてみると・・・ログイン画面でPINコードの再設定を求めてきました。う~ん、これはご本人がいないと再設定できないので、マイクロソフトパスワードでログインしました。
ハード的に入れ替えた場合は、認証関係が問題になります。まずWindowsは認証されていました。Officeは、再度オンライン認証を行い認証されました。
あと主に使用するのは会計ソフトとのことでしたが、この辺はどらともが勝手に触れないので、パソコンをご返却の際に確認していただくことになりました。
ご返却に伺いました。まずPINコードの再設定を行いました。やはり本人確認が必要でした。
会計ソフトは、特に問題なく起動し使用できました。その他ネット閲覧やメールの確認をしていただきました。
元々のパソコン(電源入らない)は、部品取り用として保管していただくようお願いしました。
故障部品を特定できれば、その部品を交換すれば直る可能性が高いのですが・・・最近のパソコン、特にノートパソコンは細かいチップ部品が多く使われており、なかなか特定できないことが多いです。そうなると今回のようにマザーボードごとの交換や、同型番のパソコンにディスクを載せ替えるということになってしまいます。
部品が特定でき交換で直るのであれば、費用を抑え修理期間を短くすることができます。できるだけそのような対応ができるように、頑張ります。
最近の「パソコンサポート」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事