「動作が遅い」という場合の原因は、いろいろ考えられるので、実機を確認してみないとなんとも言えません。
事務所へパソコンを持ってきてくださいました。
DellのInspiron14 5000です。Windows10、i3、メモリ4GBのスペックなので、スペック的には問題なさそうです。
電源を入れてみると・・・起動もかなり時間がかかります。デスクトップが表示され、「設定」ボタンを押してみました・・・がなかなか、画面が表示されません。数分待って、やっと表示されました。アプリの一覧を見ようと思ってもなかなか、表示されず忘れたころに表示されます。
タスクマネージャーで確認すると・・・ディスクが100%のままです。通常は起動時から暫くの間は、ディスクの使用率が100%に近くなるのですが、ある程度時間が経過すれば、数%~数十%に落ち着くのが普通です。
何が占有しているか確認してみると・・・Windows Updateのプロセスが、ディスクを占有していました。
Windows Updateを確認してみると・・・「更新状態」のところに、赤い注意マークが付いていました。
更新履歴を見てみると・・・7月以降Windows Updateが実施されていませんでした。
しかし、プロセス的にはWindows Updateを行っているようなのですが、なぜ3ケ月もUpdateされていないのでしょうか?
とりあえず、手動でWindows Updateを実施してみると・・・エラーで進みません。
なんで、Windows Updateができないのか不思議でしたが、暫くするとセキュリティソフトが、ユーザー登録の案内を表示してきました。
この機種は、セキュリティソフトとしてMcAfeeが1年間分付いているのですが・・・、どうも購入してからユーザー登録していないようです。つまり有効化されていないので、McAfee自体も古いままになっているということです。
どうもセキュリティソフトが悪さしているようです。
お客様には、McAfeeを登録して、最新の状態にして使用するか、McAfeeをアンインストールして、Windows標準のセキュリティWindows Defender(無料)を使用するかを提案し、Windows Defenderを使用することにしました。
McAfeeをアンインストールし、Windows Defenderが有効になったことを確認し、念のためウィルススキャンをかけました。
今度は、動作も通常の速度になりました。
これで、Windows Updateを行うと・・・正常にWindows Updateが行われ、「更新状態」のところに付いていた、赤い注意マークも、緑色のマークに変わり、最新の状態になりました。
シャットダウン、再起動を何回か行いないましたが、ディスクの使用率も暫くすると落ち着くようになりました。
新しく購入したパソコンには、セキュリティソフトがプリインストールされていることが多い(特に日本メーカーPC)ですが、そのプリインストールされたセキュリティソフトを使用するのであれば、きちんと登録して「有効化」する必要があります。別のセキュリティソフトを用意してあるのであれば、プリインストールされているセキュリティソフトをアンインストールしてから、改めて用意したセキュリティソフトをインストールする必要があります。
または、セキュリティソフトをアンインストールすれば、自動的にWindows Defenderが利用できるようになります(Windows8.1以降)ので、それを利用するのも一つの方法です。
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