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Dynabook T55/45M ヒンジ部破損

ノートパソコンのヒンジ部の破損の修理についてのお問い合わせがありました。
直せるかどうか、直せる場合はどれくらいの費用がかかるかをお知らせすることにして、実機を送付してもらいました。

パソコンは、Dynabook T55/45Mです。ネットで調べてみると・・・この機種は、ヒンジ部の構造が弱いみたいで、破損の記事がありました。

とりあえず、カバーを開けようとすると、向かって右側のヒンジ部が破損しているようで、液晶パネルカバーが3~5mm程度浮かんでいます。
さらにこの右側の部分に液晶パネルとマザーボードを接続する液晶ケーブルが配線されているようで、カバーの開閉角度で画面が真っ黒になったりします。
どうも、ヒンジ部の破損でカバーの開け閉め時に、液晶ケーブルに負荷がかかり、断線しかかっており、カバーの開閉角度で液晶が映らなくなってしまうようです。

ヒンジ部を確認してみました。
上面カバーの向って右側が2ケ所、左側が1ケ所、ヒンジを固定しているネジを止めるモールドが割れてしまい、固定されていない状態でした。





この場合は・・・上面カバーを交換するのが一番確実です。
上面カバー単体では入手できなそうでしたので、動作はしなくてもよいのでジャンクの同型番のパソコンを探しました。
ある程度見つかったのですが・・・ジャンクのものは、ほとんどがヒンジ部になんらかの破損があるものでした。
動作品は、ヒンジ部は問題ないのですが、中古品でも結構いい値段します。
それらの情報を元に、お客様に概略費用をお出しするとともに、現状の上面カバーのままで、ヒンジ部をネジとナットでネジ止めする方法もご提示しました。
あと、カバー開閉時に画面が消えることがある件をお伝えしたところ、お客様も認識されていたそうで、こちらは液晶ケーブル(新品)が流通していましたので、交換することをご提案しました。
ヒンジ部をネジとナット止めし、液晶ケーブルを交換することにしました。


ヒンジ部から上面カバー上部へ穴を開けて、左右のヒンジ部のカバーの中から止めているそれぞれ1ケ所をネジ止めしました。

さらに向かって右のヒンジ部は、カバーの外から止めているネジ1ケ所をネジ止めしました。


ネジ止めしたナットは、上面カバーの上部で見えてしまいます。見栄えは悪くなってしまいます。


ゆるみ止め防止のため、ネット側にボンドで補強しました。


液晶ケーブルについては、新品でしたが海外からの発送のため、入荷に1週間程度かかってしまいました。
液晶ケーブル交換後は、カバーの開閉角度で画面が消えてしまう現象は、なくなりました。

このT55シリーズは、ヒンジ部の構造的に弱いみたいなので、お使いのユーザーは、カバーの開け閉めは・・・あまり負荷がかからないように、ゆっくり行うといいかもしれませんね。
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