一つは、今使っているWindows7パソコンを、Windows10へアップグレードする方法。
この方法のメリットは、データやアプリなどをそのまま引き継げることです。Windows10で動作不可のアプリはダメです。
デメリットは、必ずWindows10へできる保証がないこと。またWindows10へできたとしても、メーカーは動作保証していない機種がほとんどなので、いろいろ動作に制限が発生する可能性があることです。
仮に無事にWindows10へアップグレードしても、Windows7パソコンだと10年位前の機種なので、現在のパソコンと比べると、スペック的にかなり古い感は否めません。
たとえば、CPUについては、Celeron・i3・i5・i7・i9などランクがありますが、同じi5のCPUでも世代で全く処理速度は異なります。10年前のi5と現在のi5では、別物と思った方がよいです。メモリーについても、同じ容量を搭載していても、PC2、PC3、PC4というように、メモリの処理速度も上がってきています。
ディスクについても、Windows7の頃は、ハードディスク(HDD)しかなかったのですが、最近は半導体ディスク(SSD)の価格が下がって来たので、SSDを搭載しているパソコンも増えてきました。Windows7からWindows10へアップグレードする際に、HDD→SSDへ変えるとかなり起動などが速くなります。
もう一つは、新しいWindows10のパソコンを用意する方法。
この方法のデメリットは、初期設定や、データの移行、アプリのインストール、設定などを行わないといけない点です。
全く新規で、前のパソコンのデータなどを引き継がないという場合は、問題ないのですが・・・
逆にメリットは、最新のスペックのパソコンを使用できることです。もちろんスペックが高ければ、パソコンの価格も高くなります。
この辺は、使う用途によりいろいろだと思います。
事務仕事で使うパソコン(Officeやメール、インターネット)であれば、ざっくり以下のスペックで大丈夫だと思います。
CPU・・・i3(第8世代以上)
メモリー・・・8GB以上
ディスク・・・SSD 250GB以上
CPUについては、i3かi5で充分ですが、第8、9、10世代のもの。現在は第10世代が最新です。
メモリーについては、最近のOSは64bitだと思いますので、4GBでは少し不足に感じることがあります。8GBは欲しいです。メモリの最大搭載容量は機種によって上限がいろいろなので、注意が必要です。(32bitOSは、4GBまで)
ディスクについては、これからパソコンを買うのであれば、SSD(半導体ディスク)を選択しない手はないと思います。ただSSDの場合、容量がHDD搭載機種と比較して小さい傾向にあります(価格の兼ね合いだと思います)。そのためSSDにさらに1TBくらいのHDDを搭載したパソコンも出てきています。
たとえばSSD250GB+HDD1TBといった機種です。たいていはSSDがCドライブ、HDDがDドライブに割り振られています。WindowsやアプリはCドライブに入れるのがよいのですが、デフォルトでは・・・ドキュメントやピクチャーなどのユーザーフォルダーもCドライブになっています。なのでそのまま使用していると、写真やビデオ、ドキュメントファイルなどは、Cドライブに保存されるのでSSDの容量を圧迫してしまう事があります。
あるメーカーのそのようなパソコンでは、ユーザーフォルダーの保存場所を変更する方法(Dドライブへ)を、説明書に記載している場合もありました。
本来なら1TBくらいのSSDを使用すれば、SSD+HDDという構成にしなくてもようように思うのですが・・・まだ1TBのSSDは高価です。たまにお客様で1TBのSSDへの換装のご依頼を受けますが、部品としては1万5千円前後します。
データなどをNAS(ネットワークディスク)などに保存するようにすれば、パソコン内部に保存する容量を減らすことができるのですが、そのへんは使用環境にもよります。
あとは、光学ドライブの有無、Blu-ray対応が必要かも重要です。あとからDVDスーパーマルチドライブから、Blu-ray対応ドライブに交換する事は可能なのですが、最初から希望の光学ドライブを選択した方が、面倒でないと思います。
その他、細かい事を挙げるときりがないのですが・・・CPU、メモリー容量、ディスク(SSD)を使用用途に適したパソコンを選べば、そんなに大きな間違いはないと思います。
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