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NASのディスクは複数化したほうが安心です

先日、新規パソコンの設定でお伺いしたお客様、お仕事で使用するパソコンなのですが、設定をしていくうえで、新しくNAS(ネットワーク共有ディスク)が追加されていました。今までは、USBのディスクにデータを保存して、必要に応じて各パソコンにつないで使用していたそうですが、やはり面倒なのでパソコンなどを購入している業者さんからNASを導入したそうです。今回の新規パソコンは、ディスク(SSD)容量が250GBとそれほど大きくないので、仕事で使用するファイル類はNASに保存したほうが、容量的にも作業的にも楽です。
しかし・・・ちょっと気になる点がありました。
構成的には、NAS+定時バックアップ用USBディスクです。定時バックアップを行っていればNASに何かあっても、データを失うことはまずありません。
ただ使用しているNASがシングルドライブ(ディスク1台)の機種だったのが気になりました。
大事なデータを保存するNASでは、複数ディスクを使用してRAID1、RAID5やそれに準じたシステムを利用する方が安心です。
例えば、使用しているディスク(1台)が故障してしまった場合を考えます。
☆シングルドライブの場合
 使用しているディスクが1台ですので、そのディスクが故障してしまった場合は、当然NASにはアクセスできなくなってしまいます。そうなるとUSB接続のバックアップディスクを作業しているパソコンにつないで、ファイルアクセスを行うことになります。
 新しいディスクやNASを用意しても、バックアップディスクからデータを戻す必要があり、データ量にもよりますが結構時間がかかってしまいます。
 そのため、NASの運用を再開するまでに時間がかかります。
☆複数ディスク(RAID)の場合
 RAID1や5などの場合は、複数ディスクのうち1台のディスクが故障しても、そのまま従来通りNASにアクセスできます。つまり従来通り作業は継続可能です。
 同容量のディスクを用意して、故障したディスクを交換します。交換にあたっては、電源を落とさなくても交換できるホットスワップ対応機種もありますが、電源を落として交換したほうが安心です。電源を落として故障したディスクを用意したディスクに交換して電源を入れると、自動的に再構築(リビルド)が始まり、データなどのコピーを行います。その間もNASは通常通りアクセス可能です。
 実際にNASの電源を落とし、ディスクを交換し再度電源を入れる間、NASは運用できませんが10分前後ですみます。

どらともでは、RAID1(ディスク2台)のNASにUSB接続のバックアップディスク、ご要望があればUPS(無停電電源装置)の構成でご提案しております。
しかし、RAIDのNASでも完璧ではありません。それはRAIDはディスクの冗長化は図れますが、ディスク以外・・・例えばNASの電源や基盤などが故障してしまうとNASの運用はできなくなってしまいます。これにもし対処しようとするとNAS自体を複数用意してNASの二重化・三重化を図るということになると思うのですが、費用が高くなってしまいます。
現実的には、NASのディスクの故障による交換やバックアップ用USBディスク、UPSのバッテリー交換は行いましたが・・・NAS自体の故障(電源や基盤など)は今のところ発生していません。もちろん今後発生しないという保証はありませんが、どこまで対応するかということになると思います。
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