この場合、容量を増やす対象が・・・メモリーなのかディスクなのか判断しなければなりません。中には友人に「容量を増やせば、速くなるよ」とアドバイスされどちらの容量を増やしたいのかわからないまま、お問い合わせされるかたも、いらっしゃいます。
メモリーは、仕事をする作業机だとよく説明させていただきます。机が狭い(メモリーの容量が少ない)と、仕事を同時に行うことが難しくなり、仕事に待ちが発生してしまい、仕事の進み具合(パソコンの動作)が遅くなってしまいます。
この場合は作業机を広く(メモリーを増やす)することにより、仕事を並行して行うことができるようになり、パソコンの動作が速くなります。
初期のXP機で搭載メモリーが256MBだったり、初期のVista機で搭載メモリーが512MB、または1GBの場合は、基本的にはメモリー容量不足ですので、メモリーの容量を増設すると、快適に動くようになることが多いです。
ただし、機種には最大搭載可能メモリー容量があり、それ以上増やすことはできません。また古いパソコンだと、CPUが非力なので、メモリーを増設してもそれほど効果が現れないこともあります。
ディスクは、倉庫によくたとえます。文章や写真、音楽などあらゆるデータ、ソフト、Window(OS)などが保管されています。仕事をすると、ディスクからいろいろなデータの読み出し、ディスクへのデータの保存を行います。
ディスクの容量が不足してくると・・・倉庫がいっぱいの状態になってしまい、荷物を保管(保存)できなくなってしまいます。そのため仕事にも影響が出てしまい、やはり動作が遅くなってしまいます。
この場合は、まず倉庫の整理、つまりいらない荷物は捨てる、または他の倉庫に移動する(USBメモリーや、DVDなどに移して、ディスクから削除)などして、倉庫を空けてあけることです。
整理しても倉庫の空きがあまり増えない場合は、倉庫自体を大きなものに替えてしまいます。つまりディスクの容量を大きいものに交換します。
初期のXP機や、Cドライブのディスク容量の割り振りが小さい機種では、長くパソコンを使っているといろいろなデータが溜まってくるので、倉庫の整理か倉庫を大きなものに替える必要が出てきます。
1年前にメモリー増設を行ったお客様から、音楽の保存ができなくなったとご連絡がありました。XP機でもともとメモリーが256MBだったのを、その機種の最大搭載容量の768MBにしました。「またメモリーを増やしてください」とのことでしたが、今回はディスクの容量の問題みたいな感じです。とりあえずお伺いして状況を確認させていただきました。
すると・・・Cドライブの空きが1GBしかありません。いらないファイルは削除したとのことでしたので、削除する前はもっと空きが少なかったと思われます。
もともとディスクは40GBで、C27GB、D10GBに割り振られていました。
Dドライブは、ほとんど使用されていません。
Cドライブには、写真がたくさん保存されており、1/3を占めていました。古い写真やあまり見ない写真は、CDやDVDなどに移して、Cドライブから削除することをお勧めしました。
今回は、ほとんど使っていないDドライブ10GBのうち8GBをCドライブに割り振ることにさせていただきました。ディスクバックアップを取ったのちに、パーティションの割り振りの変更を行いました。
結果C35GB、Dが2GBとなり・・・Cドライブの空きが9GB確保できました。
もちろん空きが9GBで十分というわけではありませんので、前述の古い写真の移行や、いらないファイルの削除などを定期的に行っていただき、それでもディスクの空きが不足する場合は、ディスクを容量の大きなものに交換することにさせていただきました。
最近のパソコンは、メモリーが4GB、8GBそれ以上、ディスク容量も500GB、1TB、2TBなど・・・どちらも大容量化していますので、あまり容量の心配をすることはないのですが、ちょっと前のパソコンだと注意(特にディスクの空き容量)が必要ですね。
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