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VW770/D 電源入らない→修理対応できませんでした

弊社のブログをご覧になり、液晶一体型パソコンVW770/Dの電源が入らなくなった・・・ということで、修理のご依頼がありました。

ブログに載せていたのは、VW770FGなどで使用されている、電源ユニットTG-3510の電解コンデンサーの故障により電源が入らない(電源ランプは高速点滅)している場合、それら故障している電解コンデンサーを交換して、電源ユニットを修理して対応していました。

今回のVW770/Dは、電源ユニットはTG-3510ではなくて、電源ユニットからは12Vだけが出力されていて、マザーボード上で、必要な3.3Vや5Vなどを作り出す、いわゆるノートパソコンのような構成のようでした。なので、今までの電源ユニットの可能性でない場合もあるので、修理できない可能性もあることをご連絡、了解いただいたうえでパソコンを送付くださいました。

まず、電源ユニットを調べてみると・・・予想通り、全くTG-3510とは異なる型番で、12Vの単一出力電源でした。さらに12Vは、コネクタからしっかり出力されていました。どうも電源ユニットは大丈夫のように思えました。
メモリーも取り外して付けましたが、状況は変わりません。

そうすると・・・マザーボード上の電源回路が怪しいことになります。
マザーボードを取り外しました。



実装されているのは、ほとんどがチップ部品なので、確認も大変です。よくあるのは、チップのセラミックコンデンサーなどが割れてショート状態になってしまうことですが、確認できませんでした。
マザーボードの裏面を確認すると・・・



CPUのちょうど裏に、プロードライザが付いていました。「OD108」という規格のもので、dynabookに使われていたものと少し規格が異なりますが、気になるところです。
お客様の了解を得て、プロードライザをチップのタンタルコンデンサーに交換してみました。・・・が状況は変わりませんでした。 プロードライザが原因ではありませんでした。

再度マザーボード上の部品を調べましたが、故障個所の特定に至りませんでした。

お客様には、お時間をいただいたのにもかかわらず、修理対応できず大変ご迷惑をおかけしてしまいました。

パソコンのどんな故障でも、必ず修理できるようになれればよいのですが・・・なかなか難しいですが、少しでも対応できる修理範囲を拡げていけるように日々勉強です。
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