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お断りした電源ユニット修理

こちらのブログをご覧になって、電源ユニットのご依頼の電話やメールをいただくのですが、その際にパソコンや電源ユニットの状況について必ず確認させていただいております。

先日お電話でお問い合わせいただいたお客様・・・大型液晶モニタ一体型デスクトップパソコンの電源が入らなくなったとのことで、いろいろ調べてこちらのブログをご覧になったそうです。たまたま同県の方で、これから持っていて修理できるかとのことでした。

まず、お電話で状況の確認です。「電源が入らなくなったので、何回かコンセントを抜き差ししたら、電源が入った。暫くしたらまた電源が入らなくなったので、同様にコンセントの抜き差しを行ったら、ショートしたようでブレーカーが飛んだ」とのことでした。

電源ユニット内部の電解コンデンサーの状態については、未確認だそうですが・・・ショートしたということは、電源ユニット内のスイッチング部品がショートモードで壊れたと思われます。その場合は、他の周辺部品にも負荷がかかり壊れてしまっていることが多いです。そのため、故障部品(複数)の特定も難しくなるため、どらともでは修理不能ですので、お断りしました。

スイッチング電源は、昔ながらの電源と異なり・・・交流(100V)をまず整流していったん直流(DC)に変換して、その後高速スイッチングを行い交流にしてから、直流化を行います。高速(数百KHz)でのスイッチングは、効率が高くなるので、使用部品の小型化ができるのですが・・・スイッチングを行う素子(主にFET)は高速でON-OFFを繰り返しますので、壊れることがあります。その壊れ方も、ON-OFFのスイッチ機能がオープンモードで壊れる場合は、まだ被害が少ないのですが、ショートモードで壊れると、いろいろな個所の部品も破損し、ヒューズが断線します。ヒューズの交換はそれほど難しくないのですが、そのショート・故障した部品を突き止めて交換しないと、またヒューズが飛ぶことになってしまいます。
その場合、故障部品の特定が難しいこと、故障部品が多数になること、代替え部品の入手も困難なことが多いこと・・・などより修理をお断りさせていただいております。

本当は、どんな故障の状態の電源でも修理できれば一番良いのですが・・・なかなか現実は難しいですね。
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