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【漫画単行本語り】谷岡ヤスジ傑作選 天才の証明(実業之日本社)

2024-06-19 21:00:00 | 漫画
(見出し画像 出版社公式サイトより)

この中に入ってる後期の作品「ウシくんの村でした」はほんと良い。
絵本雑誌に載ったんだっけ?だからほのぼのとしている。
そもそも、児童漫画家のアシスタントだったりデビュー作「やっちゃん」を見る限り、最初はほのぼのした作品を描こうとしていた人のように思える。



谷岡さん(先生と呼ばれるのを嫌がった方らしい)は、デビュー当初おとなしい漫画を描いていたものの、ある時「オドリャー!」っとパワー溢れるオラオラ漫画を描き始め大ヒットした方。

デビュー当初は「おとなしい」作品と聞き、どんなのかと興味を持っていた自分。
ガキ道講座で大ヒットした時に出た作品集「ヤスジの傑作まんが集(雑誌サイズだからでかい)」「ハレンチ大まんが」なんかにその初期作品が入ってるみたいで入手して読みたいものの、これは大人漫画作品全般でそういう傾向があるのだけど、レアで中々…。
しかし本書や同時期に出た「ガキ道講座」の愛蔵版に、少しだけ収録されていた。
そんなわけで読んでみた。
うーん、おとなしいというか、典型的なエロネタ大人漫画を頑張って真似た感じ。正直面白くない。


憶測なんだけど、ヤスジ作品って無理してえっちいの描いてる雰囲気がある。前述の通り、本来はほのぼのした作品を描こうとしていた人なのではないかなと。

谷岡さんは長谷川町子先生に憧れていたらしい。

憧れていて、本当はああいった漫画を描きたかったものの、大人漫画界はアダルトな内容の物が主流になっていた。
なのでそういうのを描かざるを得なかった。
そんな感じで慣れないえっちいのを描いたので、初期作品はあまり面白くない。
で、慣れた事によりあのオラオラ漫画が誕生。
そんな感じなのかなあ、みたいに思います。