夏といえば怪談なので、怖い話を!
とある深夜。外はすごく、凄く暗い。そして、何かが出てきそうな、不気味な雰囲気が漂っている。
自分はその中を歩いている。家に帰ろうと、歩いている。
ヒュー…
生暖かい風だ。
うーん。本当に、本当に不気味だ。本当に何かが出てきそうだ。
そんなことを思っていると、どこかから奇妙な音が聞こえてきた。
「ひひひひひひ」
…。
笑い声だ。聞くと身震いしてしまうぐらい、不気味な笑い声。それが鳴り続ける。
なんだ。なんなんだ。
「ひひひひひひひひひ」
笑い声が、こちらに近づいてきた気がする。
ふと、後ろをチラッと見てみる。
すごく不気味な姿をした男が、自分の後ろにいる。
とても言葉では表せない不気味な姿をしているその男。
「ひひひひひひひひひ」
ヤツの笑い声だった。
怖くなり走ってしまう。
すると、後ろから足音が聞こえてくる。
タタタタタタタタッ
走ってる足音だ。
後ろでヤツが走ってて、自分を追いかけている。そう確信した。
なのでこちらは全速力で走る。全速力で、家に向かう。
「ゼェ…ゼェ…」
なんとか家に着いた。
急いで家の中に入る。
バタンッ!
ドアを閉めた。
心臓の音が凄い。
ああー、怖かった。
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
連打されるインターホン。
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
物凄いドアを叩く音。
ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ ひひ
物凄い笑い声。
さっきの笑い声だ。
″ヤツ″がいる。家の前に″いる″
ドンドンピンポンドンドンドンひひひひひひひひひひひひひドンドンピンポンピンポンドンドンドンドンひひひピンポンひひひひドンひひひドンピンポン
何。何なの。嫌だ。怖い。助けて。嫌だ。怖い。
ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
響く笑い声。
ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ開けろひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
…。
今、開けろと言った。確かに言った。
え??
ドンドンドンドンピンポンドンドンドンドン
ピンポンピンポンピンポンひひひひひピンポンひひひドンドンピンポンひひひひひひひひひひひピンポンひひひドンドンドンひひひひ
鳴り響く音に怯え、恐怖で震えていると、急に静かになった。
ヤツは去ったんだと、安心したのも束の間。寝室から、窓の割れる音がした。誰かが入ってくる音もした。
…。
ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ
寝室から、ヤツの声が聞こえる。
″ヤツ″は、入って来た。
「何だお前泥棒か馬鹿野郎!!!!!!!」
寝室で寝ていた、同居している親父の怒声が聞こえた。
寝室に入ってみると、あの時の不気味な男が、親父にボコボコにされている。
「すいませんでした!!やめて!!もう殴らないで!!」
″ヤツ″は、謝った。
〜〜〜〜〜〜〜
ギャグなオチになってしまったのであった。
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