模型の館@ジユウノツバサ

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「けいおん!」ラッピング電車を作った~Raison d'être

2012年09月10日 | 京阪HTTトレイン
以前より予告されていたプラッツの映画「けいおん!」ラッピング電車キットが、ついに発売されました。

さて、冒頭の写真の作品。実は一度、今年の2月に自作デカールを使って完成させたものですが、諸事情でお蔵入りとなっておりました。

まぁお蔵入りになったコト自体、ワタシ的には結果的に助かったとも考えております。と申しますは、お蔵入り後の経時変化で自作デカールの変色という憂き目に遭い、作品は見るも無残な姿となってしまいまして、製法を発表していれば真似をしたであろう方々をガッカリさせていたと思います。今にして振り返れば天祐だったのかもしれません。

とはいえ、時間と共にセピア色を増す作品を放置するのは忍びないものがございまして。

そこで今回のプラッツのキットでございます。当然このキットでのリベンジも企てているのですが、このデカールを上貼りすれば「初代」も復活できるじゃないか、と。それで2個めを購入して早速貼った姿が写真というわけです。で、自作のデカールを市販品で覆えば版権上の問題も解消されるということで、お披露目するに至ったわけでございます。



京阪600形2次型以降の特徴であるパノラミックウィンドウの前面はキットベースに改造したものを透明レジンで複製。窓の高さとかテールライトの位置関係が今回のキットと大きく異なるのは、ベースのGMキットのラインに結構引っ張られてますねぇ。ヘッドマークはKATOクイックヘッドマークの金属板を直接白く塗装してデカール貼り。前面の裏側にマグネットを仕込んで着脱式にしています。

ボディは後妻の屋根の張り上げ方を実車に合わせて変更。と言いつつ配管は奇数・偶数共通のままで中途半端です。妻板自体は戸袋窓の左右の違いから偶数車のみ500形用に。これはプラッツのキットでも同じですね。窓ガラスはプラ材で自作した原型を透明レジンで複製。気泡を防ぐのが難しくて、除去しきれなかった部分は極力デカールで隠すように配置しています。

下廻りは窓の隠れる面積が大きい613号に鉄道コレクション用動力TM-02、614号も鉄道コレクション用のシャーシに幅詰めの上で交換。台車と床下機器はGM完成品の京阪2400系用を中心に流用してでっち上げてます。カプラー廻りの排障器は形状よりも繊細さ優先で鉄コレ新潟交通モハ2229・2230から流用しています。

さて気になるプラッツのデカールですが、隠ぺい力が高いので今回の用途では大助かり。ワタシの自作品とは塗り分け線の微妙なズレとかもあるのですが、上から貼っちゃうと全然分からなくなりました。
ただ、新規パーツで窓ガラスの段差は解消するものの、それでサッシやドアの段差まで解消するわけではないので、これから作られる方は難易度はやっぱりそれなりには高いと覚悟せなアカンかなぁ、というのが率直な感想です。

さて、ワタシもこの出来で満足なんか全然できやしません。デカールだけじゃなく、キット丸ごと使ってもう一つキチッと作ります。じっくりやりますんで時間はかかりますが、乞うご期待ということで。それでは。


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