人は、その人の持っているものに対して尊敬したり、畏敬の念を持ったりするのではない。
その人が元々持っていなかったもので、しかも得難いものを自らの努力で得た時に、深い尊敬の念と畏敬の念を持つのである。
だから、どんなにお金持ちで見かけを良くして立派な事を言っても、人々はそれだけではその人を尊敬しない。もしかしたら、先祖代々の遺産があり、家族が元々裕福であるが為にその人も裕福であるだけかもしれない。
一方で、だからこそオリンピックのゴールドメダリストは世界から敬意を払われる。誰もなし得ない世界のトップに自らの努力によって辿り着いたからだ。
また、パラリンピックの選手達にはまさに畏敬の念を抱かずにはいられない。それは、彼らが元々持っていないものを驚くべき努力と工夫により手に入れているからだ。世界中から尊敬されるのは当たり前である。
日本人の経済的豊かさが尊敬されるのも、彼らは元々何も持たないからである。国土に天然資源が乏しく、自然災害も他国に比べて多い。自ら努力するしか豊かになる術はなく、それを保ち続けているからである。
一方で、天然資源の豊富な国々があるが、それは元々持っていたものであり、得難いものを自らの努力で得た訳ではないのである。
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