11月10日、11日は
日本ホリスティック医学協会のシンポジウムだった。
長時間にわたり、様々な講演者、パネリストの発表があったので、
なんとも報告のしようがないけれど、
一言で言うと、ここから本当につながりがつくられて、
社会を変えていく力になればいいなという気がした。
よく、上野圭一氏(
カムネット副代表)が言っているように、
プロバイダー(提供者)側ではなく、消費者側の動きが大事って、
私もそう思うのです。社会を変える力は、それに尽きるので。
でも、自分が何かやっても、力不足、何の影響もない、
そう思ったら、誰も動かないのだよね。
自分の意思が反映される社会づくり、そういうことも必要だ。
ところで、今回は私は、
パーマカルチャーセンタージャパンの
代表として(代表代理)出席しました。
医療は医療の中で解決し切れない問題が出てきた。
生活習慣病と言うけれど、生活環境病といってもいい病も増えた。
食の問題も、ストレスの問題も生活環境が問題といってもいいかもしれない。
自分にとって悪い生活習慣をしていたら、それは環境にとっても悪いこと。
同じことなんですよね。
今の病んでいる世の中をどう診断し、どう処方箋を書くか、
そんな問いがディスカッションであった。
個人的にはこう、答えました。
自然が回復できるペースを超えて、我々が消費しているからである。
大量生産大量消費を繰り返す生活、それを助長する経済のシステムと貨幣制度。
二元論と要素還元主義の近代科学の考え方が根底にある時代に
生まれ育った私たちは、違和感を感じながらも、
その違和感の元を知ることもなく生きる羽目になる。
だって、二元論と要素還元主義の教育を受けてるから、
頭の中がそうなっているんだもん。
しかし、代替療法や、パーマカルチャーなど、
オルタナティブな考え方に出会うことで、
何が違和感の原因だったのかが明確になってきた。
そして、世の中の病を癒す方法として、貨幣制度の問題が大きいと思っていて、
本などで学び始めたけれど、複数の人々が言っているのが、
システムを変えることを話し合うのはたやすいことだけれど、
本当に変化すべきなのは、人間の精神と意識であると。
だから、自分ができることとしては、自分のアロマやボディワークの仕事を
通して、ひとりひとりが自分らしく、自分の光を見出して生きること、
どう生きるべきかに気づくことをサポートすることだ。
そんなふうに答えた。
後になって、これを言えばよかったなと思ったことを付け加えると、
個人でできることはやるとして、せっかくのネットワーク、
ここで、みんなが進むべき未来をどう考えているかを話し合い、
どんな社会にしたいのかという提言をつくったらよいなと思った。
どんな社会にしたいのか、それを思えば、
どんな教育が必要で、医療・福祉はどうあればよいかがおのずと分かる。
人類は、なんとなく流れ着いてこういう歴史になったのだと思うが、
環境の危機(地球は壊れないけれど、人間が住めない環境になるってこと)、
それから、社会の危機に早急に対応しなければいけないとしたら、
先を考えて、じゃ、今どうするかという
バックキャスティングとかいうやり方をしないと、間に合わない。
一部の人がつくりあげるのではなく、生活者として、一人ひとりが提言できる場が
何かできるといいなと思うのでありました。
最後に、
ホリ協スタッフの皆様、PCCJスタッフの皆様、各出演団体の皆様、お疲れ様でした。