Earth Spiral

Survival&Creative life. 
大地と魂の声を聴き、自分の道を歩め

第5回パーマカルチャー塾(補習だよ)

2007-07-08 | パーマカルチャー的暮らし
今日はパーマカルチャー塾に参加した。
昨年、欠席した「建築」の授業。
向ヶ丘遊園から徒歩10分程度の生田緑地にある日本民家園で、
日本の伝統建築の見学。

資料館には、山地、平地、海辺など、それぞれの立地によって、
どのように民家が建てられているかについての模型があった。
斜面に建てられた民家の模型は、なんだかパーマカルチャーっぽい。



そもそも、輸送手段があまり無く、まして海外からの輸入なども
無かったころには、地元にある材料を使って作るしかなかったわけだ。
日本には樹木が豊富。もちろん気を使った建築が中心だ。
木と、土壁がこうしてみるととても美しい。

今日、とても印象的だった話が、
「土には微生物が住んでいる。土壁の家は、微生物も住める家であり、
家はひとつの生態系だ」ということ。

味噌やしょうゆ、パンをつくっているところは、場所を移動すると、
同じものを作ることができなくなるといいます。
それは、その場所に、それらを作るために働く微生物が住み着いているから、
それごと、引越しをしないと、同じものは作れないということ。
人間の力だけではなく、目に見えない微生物達が、
一緒に働いているのですね。

今日、人から聞いた話しですが、
都内のある公園を、住民が管理する公園にして、
田んぼを作ったりしていたそう。
そうしたら、だんだん生態系が復活してきて、
カエルがたくさん生息するようになった。
そしたら、近隣の人々から、「カエルがうるさいから駆除して欲しい」
という、クレームがきたそう

カエルがうるさいとか、虫が気持ち悪いとか、
それらの生物達がどんな役割をしているかは分らないけれど、
生態系の一部を支えているということには違いないのです。
そういった理解がないまま、都市生活を送っているのって、恐い気がする。

パーマカルチャーは「地球で生きるための礼儀作法」とはよく言ったものです。
動植物たちは、だいたい、みんな礼儀作法を知っています。
自然を良く観察し、体験していけば、自然と礼儀作法も覚えるもの。
しかし、自然から切り離され、誰も作法を教えてくれなかったら、
無知な無礼者になってしまいます

土壁やわらぶきの家は、つくるのに1年ぐらいかかるそう。
ゆっくりと壁を乾かしたり、村人総出で屋根を作ったり。
今の家は、あっという間に立ちます。早くて便利になったのはいいけれど、
いろいろなものが失われています。

家の生態系の崩壊は、たぶん、いろんな病に繋がっていると思うし、
家をつくることはお金を出して、業者に任せるのがあたりまえ・・・
そして、助け合い共生するという感覚、
コミュニティ感覚もなくなってしまったのですね。
(助け合いやコミュニティ感覚が無いから、
すべてお金で解決なのかもしれない。どっちが先かは分らないですが)

どうしたらいいんでしょ



これは、敷地内に咲いていたハンゲショウ(半夏生・半化粧)。
ドクダミ科の植物で、花の時期に、花の近くの葉が白くなり、
花期が終わると緑に戻っていくという、不思議な植物。
利尿作用などがある薬草でもあります。

民家の周りにこんな風に薬草がふつうに生えている風景が、
戻ってくるといいな

*パーマカルチャー関係は、「グルーヴな感じ」から
こちらに移りました。
*アーカイブはグルーヴな感じを見てください!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ふく)
2007-07-09 23:56:48
微生物も住める家。そういう家は、家も呼吸して、生きてるってことだよね。きっと。
呼吸って何や!って思う。人間は一日に20Kg空気吸うんだってね。その空気、何や!って思う。
僕の実家は周りが田んぼだらけで、カエル、半端じゃなくやかましいの。でも、夜中にブーンって車が走る音よりは、いい。夏、カエルがうるさくない実家なんて、想像したくない。
お金ってさ、お金が悪いんじゃなくて、それで欲しいものを買う!が蔓延し過ぎたのかなって思う。どうしても必要な何かを交換するためにってなれば、もう少しよくなるのかな。お金の量自体も減らしたらええと思う。
いろいろ書いちゃった、ながながとすみません。
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Unknown (anju)
2007-07-10 14:33:04
ふくちゃん、うちの実家の回りも田んぼで、夏になると青カエルがゲロゲロいっていますが、そんなにうるさいと思ったことはないな~。夏だなぁと思うぐらいで。田舎ものの私は、車の音とかパチンコ屋の音とか、うるさいな~って思うけれど、都会の人はそれが当たり前で、逆にカエルがうるさいと思うのでしょうかね
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