5月10日(土) 対戦相手:響く声
ホテルMコスタ
披露宴盛り上げ役のお仕事です。昼間、ステレンジャーの『大事にしよう編』をビデオ録りしてそのまま仕事に行ったので、カバンの中にはデジカメやらビデオカメラ、三脚などが入っておりますが、セキュリティに止められないようにカバンの奥底に隠したって事は
ここだけの内緒で。
さて、披露宴の最後の大盛り上がりのショーなのですが、その前の披露宴の進行状況によってはショーの開始が早くなったり遅くなったりします。で、今日はいわゆる余興の時間がテーブルスピーチだったので、スタッフさんから
「5分巻きで行きます!」
「了解!」
早めに準備をしてバックヤードでスタンバイしていると、
「すいません、待ちでお願いします。」
「何かあったの?」
「新婦さんが具合悪くなっちゃって。」
大盛り上がりのショーでは、最終的に新郎新婦さんにもお手伝いして頂かなくては話が先に進まず、それも危ういかも。という事でした。新婦さんが座ったままの状態でショーを展開できるのかどうか?出演者、スタッフ総出で、限られた時間でシュミレートしていきます。
「じゃあ様子見て、最悪、こんな進行にしていきましょう!」
急なハプニングで出演する側は俄然火が付きます。結果的にはほぼ通常通りに行われたのですが、ショーの最中ボクらもスタッフさんも、新婦さんのわずかな動きを見落とさないように、そして何か異変があった時には“プランB”に移行出来るように集中していると、マイクを着けている出演者よりも大きな声で
「チューしろ!チュー!!!」
すんごい大きな声が聞こえてきました。ってか、まだステージに新郎新婦出てきてないですから、この「チュー」は誰に対する注文なの?最初は新郎さん新婦さんの友達とか同僚とか、若い人かと思ったのですが、その声の方向を見るとおじさんでした。お酒が入ってるからなのか、元々のスペックがそうなのかは解りませんが、まあ、このおじさん、本当に元気で、
「けんじぃ、今だ、出て来ーい!」
だから、けんじって誰なの?ボクはもう途中から、プランBの事もすっかり忘れてこのおじさん以外見てませんでしたね。新郎さん新婦さん、お幸せに。そして、おじさん
幸せですね。