2月12日(火) 対戦相手:指導者
足立区
集団田中のナンバー3(年齢が。)堀内くんが一月半ばに
「エディーさんにパフォーマンスを教わりたいんです。」
パフォーマンスならマイム教えてあげてる(ちなみに5級)からそれ演ればイイじゃん。
「いや、ジャグリングがいいんです。」
昔、彼に使ってないボールを貸してあげて一時期は田中稽古の合間に良く練習してたけど、最近は稽古場に持ってくる事さえしないから、もうすっかり飽きたのかと思いきや、突然のそんな発言。それに対してボクの第一声は
「やめといたら?」
聞けば中学校での舞台公演にキャスティングされて、そこで簡単な芝居やコントをするらしいのですが、その中にパフォーマンスを入れるのだそうな。
「あ、そうなんだぁ。どんなジャグリングしたいの?」
「リングか皿回しがやってみたいんです。」
「そっかぁ。やめといたら?」
一応プロとして演ってる身からしますと、本番までの日数や、彼の人前で演じる経験不足やらもかんがみ、彼がリングや皿回しでどんな事をしてみたいかが容易に想像がついたから、その大変さを解らせる為にこんな言い方をしてると解釈されるかも知れませんが、単に
面倒くさいんだもん。
なかなか時間取れないし、仕事が休みの時も色々抱えてますからねぇ。でもかわいい後輩(←慣用句です。実際はかわいくないおっさんだし。)がそこまで言ってきてるんだから一肌脱ぎますか。バサッ。寒っ。で、今日は稽古総見です。ただ、ボクの指導だと堀内くんも甘えが出るでしょう。だから今日は特別にその道の“鬼”と呼ばれる先生をお招きしました。
鬼教官でしょう?
もう甘えは許されません。泣き事なんか言おうもんなら、ヤッパでバッサリです。震えながらリングを持つ堀内に鬼教官は鬼パフォーマンスを
腰引けてるでぇ!
ボロボロ落とすし、泣き顔だし…。しばらくしたら鬼教官はさっさと帰っていきました。で、ボクのアドバイスと絶え間ない練習の成果でなんとなくは続くようになってきた堀内くんですが、自分で気が付いた事を、忘れないようにメモしております。そのメモには
えーっ!?そっから??
本番まであと2週間だそうです。もし、ボクがパフォーマーとして最適なアドバイスが出来るとしたら、
「やめといたら?」