熊本 島田美術館
「宝尽し」この言葉をきいただけでお金持ちになれそうなどと
自分勝手なことを考えます。
今日、用事があって熊本に行きました。
前から観たかった細川ガラシャ夫人所用の
「宝尽刺繍腰巻(たからづくしししゅうこしまき)」も観てきました。
腰巻は小袖の一種です。渋い茶色地の腰巻全体に
約2000個以上の文様が刺繍されています。
隠れ笠、隠れ蓑、丁子、筒守(つつもり)、
小槌、鶴、分銅・・・などなど。
一つ一つ形や色が異なり、桃山時代の名品です。
あの戦乱の世に
どんな女性だったのだろう・・・。
ガラシャとは「恵み」という意味があるそうです。
「散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ」
細川ガラシャ
島田美術館の庭園に咲いていた山あじさい
腰巻は袖を通さずに腰のまわりにまとうようにしてつける
夏の礼装でもあります。
信長の妹「お市の方」の肖像画にも
腰巻をつけたものがみられます。
宝尽刺繍腰巻 財団法人 島田美術館所蔵 http://www.shimada-museum.net/