新月は最もエネルギーが少なくなる日だが、新しい月になりエネルギーを溜め始める「始まりの日」でもある。
旧暦では、新しい月になる「始まりの日」の新月を1日(ついたち)としていた。
1日(ついたち)は「朔日」とも書く。
「朔」とは、簡単に言えば、月が消える、見えなくなる状況を言う。
地球から見て月と太陽が同じ方向にあり、地球から見える月の表面に太陽の光が当たらない時間の事。
宮中祭祀では、毎月1日(ついたち)が旬祭という重要な祭祀となっており、天皇陛下が拝礼される。
また、神宮や神社でも1日(ついたち)のお参りが良いとされる。
それは、旧暦で1日(ついたち)が、物事の始めるのに最も相応しい「朔の日」だったからだ。
2023.1.1が新しい年の始まりとなっているが。
1.1の元旦を新しい日とするなら、「事始め」は新月の12月23日が良い。
旧暦では、12月23日は12月1日という事であるが、新しい年が始まってから、旧暦の元旦から「事始め」とするのでは遅いだろう。
皆既月食によって天皇陛下と太陽(太陽神)は充分にエネルギーを貰った。
しかも、新しい年は月の使者の卯の年。
天皇陛下が撮影した皆既月食の写真公開の翌日12月23日から日本は少しずつ良い方向に変わっていくのかもしれない。