「プリンス・オブ・ウェールズ」
がイギリス皇太子ウィリアムの称号。
「ウェールズの君主」の称号で「ウェールズ公」と訳す。
イギリスは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドという4つの国にが合わさって出来た。
その1つ、ウェールズの君主の称号を皇太子の称号とする慣例となっている。
プリンス(prince)は通常は王子と訳すが、元々「1番上」の意味もあり、君主を指す。
皇太子は、
王国の王や女王より下
だが
貴族の最高位「公爵 デューク」より上
という位置付けで、
キング>プリンス>デューク
となっている。
領地を持たない「儀礼称号」だが、この慣例は周辺の王国の皇太子にも「儀礼称号」を授けるきっかけとなった。
ベルギーの皇太子の称号は、
「ブラバント公(女性皇太子はブラバント女公)」
ベルギーにあったブラバント公国の君主称号。
スペイン皇太子の称号は、
「アストゥリアス公(女性皇太子はアストゥリアス女公)」
アストゥリアス王国がスペイン王国の基礎の一部であった事から、アストゥリアス公領の君主称号が皇太子に付けられるようになった。
オランダの皇太子は、
「オラニエ公(女性皇太子はオラニエ女公)」
オランダ王家が治めていた南フランスのオランジュ公国の君主称号。
そして、
これら皇太子の称号は国王の子供の中の唯一1人に授けるのである。
国王に子供が居ないから弟に授けるという事にはならない。