フォーダム大学に在籍していると、近隣のコロンビア・ロースクールの授業が受けられ、単位が取得できる。
両大学ともニューヨーク市内にある私立大学。
同様のニューヨーク大学も加えた3つの大学は、交流協定を結んでいる。
取得した単位は在籍している大学の単位に互換されるのだ。
そうした形で単位を取得しただけでは、通常学位授与にならない。
ところが、小室圭さんは、一橋大学大学院でかなりの単位を取得できた。
ICU・UCLAで取得した単位も足す事が出来る。
世界の大学・大学院のトレンドは、ダブル・デイグリーだ。
日本の大学・大学院は専ら海外とのダブル・デイグリーだが、米国は国内でのダブル・デイグリー、国内の複数学位に大きな意味がある。
なぜなら、州によって法律が違い、州によって司法試験を行う、州によって司法試験の受験資格、必要な単位、試験内容が違う国だからだ。
メディアやコメントしている人達は、
小室圭さんが、ニューヨーク州弁護士の資格を取得し、ニューヨークの法律事務所で働く
と、想定して意見を述べている。
しかし、ニューヨーク州弁護士は、首都ワシントンD.C.の案件は扱えない。
日本人弁護士は留学生用のLLMコースを卒業するので、受験できる州はカリフォルニアとニューヨークなどに限られる。
ところが、現地の米国人はJDコースを卒業し、全ての州の受験資格を得る。
小室圭さんはLLMとJDのどちらも卒業した。
LLMではJDに無い単位が含まれるので、JDを卒業した米国人がLLMに入るケースもある。
フォーダム大学は、地元ニューヨーク州の司法試験対策には強い。
また、マンハッタンに近い地の利から、実務的なプログラムが充実していて、社会人が夜間キャリアアップの為に通うコースもあるという。
その点、コロンビア大学は、法曹界の重鎮を輩出している名門。
実務だけでなく、学問としての勉強に重きを置いているだろう。