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英語なんて怖くない ダリちゃんの居酒屋英語教室

英会話に「あいづち」はない?

 「ねえダリちゃん。英語で喋るときよく、you knowやlikeを特に意味なく使う人っているよね。例えば、シルベスター・スタローンや以前NHKの『マッサン』に出ていたシャーロット・ケイト・フォックスや日本のスポーツ選手の錦織圭なんか本当に頻繁にyou knowって言っているね。あれってどうよ?」



ダリちゃん 「likeに関していうと、この言葉を意味なく使うのは若者をイメージするね。シルベスター・スタローンのケースでは、you knowは例えばいきなりインタビューなんかがあって答えながら考える時間がほしい時にとても重宝するフレーズだと思うよ。もし前もって質問内容が知らされていればyou knowは少なくなると思う。まあ、喋るのに癖がある人もいるしね。人によっては、習慣的に無意識にある決まった表現を使ってしまっていることも多い。もしyou knowを連発する人にそのことを告げてあげたら『おれ、そんなに使っているかなあ?』って言うかもね。でもね、一般的にいって、日本の名の知れた語学学校で英語を教えているネイティブは、めったにyou knowは使わないヨ」

Regarding “like,” this word may give the connotation of a young speaker. In the case of one interview with Sylvester Stallone, when he had to answer off the cuff and didn’t have time to think, “you know” was a very versatile phrase. If he knew the questions beforehand, I think he would use ‘you know’ less. Some people habitually and unconsciously use certain expressions. So if such a person is asked why he says “you know” so much, he might reply, “Do I?” However, generally speaking, native speakers teaching English in highly-regarded language schools in Japan seldom use “you know.”



 「そうだね。ダリちゃんは、you knowなんて全く使わないね」



ダリちゃん 「それとね、ネイティブが日本に長く住むようになると不自然な英語になるんだよね。特にリエゾンを使わなくなる。つまり、日本人に理解されやすいように無意識だけど語句と語句の間を繋(つな)げないようにしているんだ。これはもう、自然な英語とは言えないね」

Additionally, the longer a native English speaker lives in Japan, the more his English becomes unnatural. He stops using liaison. He unconsciously pronounces English sentences to avoid linking of words, so that Japanese can understand easier. This is no longer natural English! 



 「ダリちゃんは自然な東海岸の発音だと思うけど……。ところで、会話をしている時、日本語ではよく、あいづちを打つね。これって、英語でなんて言うの?」



ダリちゃん 「日本語で、なるほど、そうですね、へえ~、などはあいづちと言うけど、英語であいづちのことなんて言うかって? 知らない。ネイティブはあいづちはあまり使わない。あのね、英会話スクールで中年の女性の生徒がいてね、彼女は英会話の時にあいづちを使いたがるんだよね。日本語の習慣だと思うけど、英語ではそんな習慣は実際のところない。わしが喋ってるときに、いちいちIs that right?やReally?など連発するんだよね。もううるさくって仕方がない。英会話では人が喋っている時は黙って聞くものだよ。マナーさ。わしが話している最中は何も言うなって!」

I don’t know what it is called in English. Native English speakers don’t use aizuchi so much. There was a middle-aged female student at an English language school. She wanted to use aizuchi in her English. Using aizuchi is a Japanese custom that we don’t really have. She was noisy, saying things like “Is that right?” “Really?” to every point spoken. However, when it comes to English conversation, when listening to a story, you should be quiet. It’s good manners. Don’t say anything while I am talking.



注釈 

シルベスター・スタローン (Sylvester Gardenzio Stallone, 1946年7月6日-): アメリカの俳優、映画監督、脚本家。


『マッサン』: NHK大阪放送局制作で2014年9月29日から2015年3月28日まで放送された日本のテレビドラマ。


シャーロット・ケイト・フォックス (Charlotte Kate Fox、1985年8月14日-): アメリカの女優、歌手。


錦織 圭 (にしこり けい、1989年12月29日-): 島根県松江市出身の男子プロテニス選手。


キーワード

connotation: 暗示的意味、含蓄

off the cuff: ぶっつけ本番の

versatile: 融通の利く、多芸な

habitually: 習慣的に

highly-regarded: 高く評価されている

 
コメント
日本語の「あいづち」に相当する英語を探すのに苦労したけれど、結局しっくりしたのが見つからなかった。おそらく日本とアメリカの文化の違いによるものだろう。日本語での会話の場合、なにもあいづちがないと「聞いているのか?」ってことになるけど、英会話の場合「黙って聞くもんだ」ということになる。おそらく、ネイティブ同士の場合「しっかり目を見て」「うなずいて」、ということが、日本語で言うあいづちに相当するのではなかろうか?

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eigo-no-benkyo
よろしくお願いいたします。
nao@k
ダリちゃんシリーズのブログ開設
楽しく読ませていただきました!
教えてダリちゃんと同じく親しみやすさ
いっぱいですね(^ ^)!
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