福岡大学映画研究部

福岡大学映画研究部の活動報告・情宣をしていきます。
本学構内で年に5回、商業、自主制作映画の上映会を行っております。

鑑賞課!!『メメント』(ネタバレ注意)

2016-06-21 08:45:51 | 鑑賞課
こんにちは!鑑賞課長です!

今回鑑賞した映画は…


『メメント』です!

《あらすじ》
ある日、何者かが家に侵入し、妻が殺害される光景を目撃してしまったレナードはショックで10分しか記憶がもたない前向性健忘となってしまう。彼は記憶を消さないためポラロイドにメモを書き、体にタトゥーを刻みながら犯人の手掛かりを追っていく……。

『バットマン』シリーズや最近では『インターステラー』で有名なクリストファー・ノーラン監督作です!

これは妻を殺された男の復讐劇ですが、なんと映画の始めで犯人を殺しています!どういうこと??となりますが実はこの作品はストーリーを終わりから始まりまで時系列を遡っていくという作りになってます。つまり〈始まりが結末〉、〈結末が始まり〉といった映画です!!(理解していただけたでしょうか?笑)

10分しか記憶がもたない主人公の設定にストーリー展開がマッチしていて、そこが映画の面白いところでした!また時間を遡ることで伏線を回収していくのも面白くて画面から目が離せませんでした!

私がこの映画でみんなに伝えたかったことはこのストーリー展開のことです。
ほとんどの映画が主人公がいていろんな出来事があって結末を迎えるというストーリーになっています。しかし、今回の『メメント』のように結末から遡っていくといった時系列が逆になる映画もあります!『サンセット大通り』の冒頭で主人公が殺されどうして彼は殺されたのかを見ていったり、最近では『ラスト5イヤーズ』で時系列通りに進む男性と時系列を遡る女性の時間の交差とすれ違いを描いていました!
いろんなストーリー展開の映画があるのでぜひ探してみてください!

映画を鑑賞する鑑賞課ですが実は今回で前期の映画は最後でした…。
来週はおやすみで再来週は課員のおすすめする映画を紹介するプレゼン大会を行います!楽しみにしていてください!!
では!


鑑賞課!!『ダージリン急行』(ネタバレ注意)

2016-06-14 18:40:32 | 鑑賞課
おーシャンゼリゼー♪おーシャンゼリゼー♪( ´▽`)

…はい!!(笑)鑑賞課長です!

今回鑑賞した映画は…

『ダージリン急行』です!

《あらすじ》
1年前の父の死をきっかけに絶交していたホイットマン3兄弟は長男フランシスの呼びかけで、この列車旅で再び兄弟の絆を固めようと皆に誓う。3人とも悩みを抱えていて…。

監督は『ムーンライズ・キングダム』や『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン監督です!

鑑賞後は「演出」について話し合い合いました!

ウェス・アンダーソン監督の作品ではよく左右対称の構造やカメラのタテ・ヨコ移動、俯瞰のショットやズームなど独特な演出が多用されています。みんなそこに気づいて観れていたので良かったです!!

この演出のおかげでウェス・アンダーソン監督の「箱庭的世界」やテンポの良いコミカルさが生み出されているのですね!

あと嬉しかったのは、映画に出てきた父親の形見の旅行鞄が家族崩壊しかけている3兄弟をつなぎとめるものになっていたというふうに小物が持つ意味や役割に注目しながら観れていたところです!みんな成長しましたね…(笑)
ラストその鞄を投げ捨てるシーンが印象的でした!

ちなみにこの鞄はマークジェイコブスの鞄です。おしゃれな衣装や小物にも注目です!

前期の活動も残り少なくなってきました…。
まだまだよろしくお願いします!!

鑑賞課!!『ルビー・スパークス』(ネタバレ注意)

2016-06-07 08:34:18 | 鑑賞課
こんにちは!鑑賞課長です!

今回鑑賞した映画は…


『ルビー・スパークス』です!

《あらすじ》
小説家のカルヴィンは、19歳の時に世間から「天才」と称されてデビューしたのも束の間、今では極度のスランプに陥ってしまい、何も書くことができずにいた。そんなある日、彼は精神科医の勧めで、夢に現れた女性をヒロインにした小説を書き始める。すると、突如その小説のヒロイン「ルビー・スパークス」が現実世界に現れる。最初は戸惑うばかりのカルヴィンだったが、自分が書いたとおりになっていく彼女と過ごすうちに、次第に惹かれていく…。

『リトル・ミス・サンシャイン』の監督さんの作品です!

主演のポール・ダノとゾーイ・カザンは実生活でもカップルです!二人の息の合った演技にも注目です!


鑑賞後は主人公カルヴィンの成長について話し合いました!
カルヴィンは初め真面目でそれゆえに恋人を型にはめ自分の思い通りにならないと気が済まない性格でした。しかしルビーと出会い、そして別れを経験したことで変化に寛容になったのではないかと思いました!

そのカルヴィンの性格を象徴していたものが映画の中にありました。それは…タイプライターです!今の時代にタイプライターを使って小説を書くというこだわりを強く持っているというところが彼の恋愛に通じるところがありました。しかし、ルビーと別れたあとはタイプライターを使うのを止めてノートパソコンを使うようになりました。それはこだわりを捨てたということだと思います!
映画に使われる小道具は意味のあるものばかりです!ぜひ小道具がどんな意味を持つのかにも注目して今度から映画鑑賞してみてください!!


今週の活動報告は以上ですが…ちょっとあるものを紹介します!
それは…


レビュー書きです!(通称:Hamarks)
これは部員が観た映画に評価をつけたり感想を書いたりするものです!



去年の12月から初めて少しずつ溜まってきました!
これからもレビュー書きが広まりますように…!!

最後に…この絵は何の映画でしょうか?



答えは部室で!(笑)
では!!

鑑賞課!!『12人の優しい日本人』(ネタバレ注意)

2016-05-31 08:42:22 | 鑑賞課
こんにちは!鑑賞課長です!

今回鑑賞した映画は…

『12人の優しい日本人』です!

《あらすじ》
ある陪審審理のために、素性も考えも裁判への意気込みも全く異なる、12人の一般市民が陪審員として会議室に集められた。評決は全員一致が原則である中、最初の決で12人全員が『無罪』に挙手。呆気なく審議終了・解散となりかけたところ、陪審員2号が「話し合いがしたいんです」と言って意見を『有罪』へと翻す…。

三谷幸喜脚本のコメディ映画です!
元ネタはあの『十二人の怒れる男』です!


鑑賞後は面白かったシーンについての感想を聞きました!

タイプの異なる人たちのまとまらない話し合い…。「こういう人自分の周りにいるなー」と思ったり…。そして二転三転する展開…。
鑑賞中もみんなクスクス笑ってました(笑)さすが三谷幸喜さん…!!

元ネタの『十二人の怒れる男』は「有罪」から「無罪」へとなっていくお話だったのでこの作品は「無罪」から「有罪」になるお話かと思いきや…この人の登場によって意見は違う方向へ…
そこで繰り広げられるみんなの推理も面白かったです!(笑)

以上が今週の活動報告です!
最後に…

「ジンジャーエーーール!!!」

(映画を観た方にはわかるはずです笑)

鑑賞課!!『サイコ』(ネタバレ注意)

2016-05-24 08:39:34 | 鑑賞課
こんにちは!鑑賞課長です!

今回鑑賞した映画は…

『サイコ(1960)』です!
《あらすじ》
会社の金を横領した女が立ち寄ったベイツ・モーテル。そこには管理人の青年ノーマンと離れの一軒屋に住む年老いた“母”がいた……。

“サスペンスの映画の神様”と呼ばれたアルフレッド・ヒッチコック監督作です!!

『サイコ』といえばあの有名なシャワーシーンですね!

そしてみんなは驚愕のラストに驚いてました…(笑)

鑑賞後は恐怖を煽る演出について話し合いました!
BGMの強弱、殺人のシーンでのカメラワークや素早いカットのつなぎ方、登場人物の配置の仕方などみんな細かいところに注目しながら観れてました!

私が観ていて気になったのは、マリオンとノーマンが夕食をとりながら会話しているシーンで、マリオンが話すときは真横から撮っているのに、ノーマンが話すときは下から撮影して鳥の剥製を見せていたところです…。絶対この男何か秘密がある…(笑)


たまには演出に注目して観るのも良いですね!

それではまたお会いしましょう!!