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映画サマー・オブ・ソウル
(あるいは、革命がテレビで放映されなかった時)
ウッドストックと同じ1969年の夏、160キロ離れた場所で、もう一つの歴史的フェスティバルが開催されていた。30万人以上が参加したこの夏のコンサートシリーズの名は、“ハーレム・カルチャラル・フェスティバル”。このイベントの模様は撮影されていたが、映像素材はその後約50年も地下室に埋もれたままになっていた。今年ついに50年の時を経て甦った。
出演は
スティーヴィー・ワンダー、B.B.キング、ザ・フィフス・ディメンション、ステイプル・シンガーズ、マヘリア・ジャクソン、ハービー・マン、デヴィッド・ラフィン、グラディス・ナイト・アンド・ザ・ピップス、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン、モンゴ・サンタマリア、ソニー・シャーロック、アビー・リンカーン、マックス・ローチ、ヒュー・マセケラ、ニーナ・シモンほか
「サマー・オブ・ソウル」、私は3回観てきました。とても良かったです。1969年という時代に黒人の強いメッセージと共に創り出された素晴らしい音楽、文化、観客の活き活きとした表情が、観るものを感動させます。
フィフス・ディメンション”輝く星座~レット・ザ・サンシャイン・イン”エドウィン・ホーキンス・シンガーズ”オー・ハッピー・デイ(Ft.ドロシー・モリソン)、デイヴィッド・ラフィン”マイ・ガール”グラディス・ナイト&ザ・ピップス”悲しいうわさ”などヒット曲のオンパレード。フェスティバルの一番人気はスライ&ザ・ファミリー・ストーンです。シング・ア・シンプル・ソング、エブリデイ・ピープル、1969年2月15日から3月14日にかけてビルボード・Hot 100の1位を4週連続で記録していました。
ザ・ステイプル・シンガーズは主役です。”Help Me Jesus “”It’s Been a Change”、マヘリア・ジャクソン&メイヴィス・ステイプルスで歌う”Precious Load,Take My Hand”。急遽、マヘリアと共演することになったメイヴィスの語りと共にこの映画のハイライトでした。モンゴ・サンタマリア、ウォーターメロン・マン、レイ・バレット、マックス・ローチ、アビー・リンカーン、ヒュー・マセケラ、ラテン、ジャズ、アフリカンリズムと多様な音楽が交わった楽しい音楽祭だったことが判ります。
そして、ニーナ・シモン、存在感が違います、”バックラッシュ・ブルース”、”To Be Young,Gfted & Black”
力強いピアノと共に深く沁みわたる声。1961年黒人として初めてジョージア州立大学に入ったシャーレイン・ハンターさんが寮の1階に入った時、2階の女子学生たちが嫌がらせで床を叩いた時、ニーナ・シモンを聴いて挫けなかったと言っていましたが、多くの黒人たちに勇気と誇りをもたらした、ニーナシモンの音楽は素晴らしいです。シャーレイン・ハンターは1969年には、ニューヨーク・タイムスの記者として活躍しており、当時一般的だった「ニグロ」から「BLACK」、呼称を変えさせたと語っています。まさに、大きな変革の時だったのです。
最後は、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「ハイヤー」です。
エンドロールで流れる曲は、ザ・チェンバース・ブラザースの"HAVE A LITTLE FAITH"でした。
丁度、スティービー・ワンダー等が出演した1969年7月20日にアポロ11号が月面に着陸しました、その時のインタビューで黒人の観客が「科学の進歩にはなっただろうが、カネの無駄だ。この地球の、この国の恵まれない人々に使うべきだ」と答えています。史上初めて人類を月に着陸させることに成功したアポロ宇宙船、世界中が沸いていると思っていましたが、こんなに冷静に考えている人たちがいたのです。貧困、格差、差別、50年前と何も変わっていないと私たちに問いかけます。監督のアミール”クエストラブ”トンプソンの才能に感心しました。
1969年の「ハーレム・カルチャラル・フェスティバル」の模様をハーレムに住んでいた、フォトジャーナリストの #吉田ルイ子 さんが撮っている。ハーレムの黒い天使たち HARLEM:BLACK ANGELSの中に載っていた。写真はメイヴィス・ステイプル、バックには牧師のジェシー・ジャクソン、主催者のトニー・ローレンス、マヘリア・ジャクソンもちらっと見える。この時、メイヴィスは、マヘリア・ジャクソンと一緒に"Precious Lord,Take My Hand"を感動的に歌い上げた。
TEDESCHI TRUCKS BAND SIGNS 2019 TOUR 6/12(水) Zepp Nagoya
会場のゼップ名古屋、開場前から長蛇の列、1時間前にTシャツとパンフを購入しておいて良かかったです。
そして午後6時半から入場、私は、前から3列、ステージ左の良い席だった。1階後方のスタンディング席から2階席まで超満員。ジョンフォガティと共演予定があるためか、開演前はジョン・フォガティのナンバーが流れていました。
そして7時、いよいよ開演 幕開けはニューアルバムから表題曲Signs, High Times、バンドの音の塊にいきなり圧倒されました。Kofi Burbridgeと言う天才が亡くなって、TTBは大丈夫かなとの少し心配していましたが、一層パワーアップした様に思います。
今回特に良かったのは7曲目のTaj Mahal (Sleepy John Estes)のLeaving Trunk、8曲目Elmore Jamesの The Sky Is Crying、9曲目Dr. John のI Walk on Guilded Splinters、7曲目と9曲目はMike Mattisonがリードヴォーカル。いずれも魂のこもった演奏で感動しました。コーラスもブラスもドラムスもみんな演奏レベルが高く夫々のパートのアドリブも本当に楽しめました。デレクのギターはやはり凄い、右手の指、左手のスライドバーの動き、神業です。Do I Look Worriedではメンバー全員の音が電源を落としたようにピタッと止まったのも面白かったです。
Member
Derek Trucks / Guitar Susan Tedeschi / Guitar & Vocals Gabe Dixon / Keyboards & Vocals Tyler Greenwell / Drums & Percussion J.J. Johnson / Drums & Percussion Brandon Boone / Bass Guitar Mike Mattison / Harmony Vocals Mark Rivers / Harmony Vocals Alecia Chakour / Harmony Vocals Kebbi Williams / Saxophone Elizabeth Lea / Trombone Ephraim Owens / Trumpet
Setlist
Signs, High Times Do I Look Worried I'm Gonna Be There When Will I Begin Keep On Growing (Derek and the Dominos cover) All the World Leaving Trunk (Sleepy John Estes cover) The Sky Is Crying (Elmore James cover) I Walk on Guilded Splinters (Dr. John cover) Let Me Get By Show Me (Joe Tex cover) Encore: Don't Keep Me Wonderin' (The Allman Brothers Band cover) Made Up Mind