・朝鮮朝顔 ちょうせんあさがお
ナス科、熱帯アジア原産。一年生で、草丈は1m以上になり、曼陀羅華(まんだらげ)とも呼ばれ、秋に淡紫色または白色のアサガオ(ヒルガオ科)に似た花が咲く。種子は黒く多数ある。
全草、特に種子に猛毒の成分があり、スコポラミンScopolamine・アトロピンAtropineなどの原料となる。全体に特異な臭いを呈し中毒になると、のどの渇き、おう吐、けいれん、頻脈、呼吸困難、幻覚などの症状が顕れ、大量に摂取で脱力、けいれん、昏睡を経て死に至ることもある。有毒成分は、アルカロイドでアトロピン(ヒヨスチアミンHyoscyamineで中毒量70μg/kg)やスコポラミン(中毒量は14μg/kg)などで、含有量は一般に葉の部分に多く、季節的変動も大きい。
オクラのつぼみ、シシトウ、明日葉・モロヘイヤの葉、ゴマの種子、根をゴボウと誤認、摂食し食中毒になることが多く見られる。
アルカロイドのスコポラミン・アトロピンは抗コリン作用(副交感神経遮断作用)をもつ物質が含まれ鎮静剤の医薬品成分として使用するが葉を4、5枚の一定量以上の摂取、誤食で中毒症状を呈す。
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