・ラクトトリペプチドLacto-tripeptide らくととりぺぷちど
カルピス(脱脂乳に乳酸菌を加え発酵させたもの)に使われている乳酸菌のひとつでラクトバチルスヘルベティカスLactobacillus helveticusが作り出す酵素の働きで発酵中に分解され最終的発酵生産物として生成、存在する。
乳由来の成分でありLTP(ラクトトリペプチド:乳由来の3つのアミノ酸)は、天然の成分で降圧作用のある成分としている。LTPには、VPP(バリン、プロリン、プロリン)、IPP(イソロイシン、プロリン、プロリン)の2種類ありいずれも乳カゼイン中にみられる。
以前は、ペプチドは、消化管で分解されてしまうといわれていたがLTPは、消化酵素で分解されずに吸収され動脈組織に入りこんで作用することがわかってきた。アンジオテンシンAngiotensin(血圧を上昇させる物質)を阻害し、血圧を2~10mmHg程度、降圧させることが認められ少し高めの血圧に有効であることが確かめられている。
ACE阻害薬(降圧薬)に似た軽い咳を伴うことがあることもあり妊娠中は避けたほうがよい場合もある。
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