・燕の巣Swallow's nest つばめのす
アナツバメ類のうちジャワアナツバメなど数種の巣で広東料理の高級食材として用いている。 アナツバメ類はアマツバメ目アマツバメ科に分類する。
海燕(アナツバメ)が、だ液で海藻を固めて断崖に作った巣で中国語で燕窩(えんうぉー・えんか)という。中国のあわび、ふかひれなどとともに高級食材のひとつされ古くから宮廷料理に用いていた。世界3大美女のひとり楊貴妃も若さと美貌を保つとし好んで食事に取り入れていたという。
6世紀ごろより食用としていたといわれ16世紀の文献本草綱目拾遺に記載がある。白色半透明でインドネシア、タイ、ベトナムの東南アジア、中国を主産地とする。最近では餌付けがおこなわれ屋内で採取するようになり天然ものより質の高い上質ものが得られるという。
白色、半透明で戻すと絹糸のようになり食感、舌触りがよく、薬膳料理としてあんかけ、スープ、粥、デザートに用いられる。漢方で疲労回復、去痰、鎮咳、下痢、吐き気に利用している。
海燕の巣に含まれているEGF(Epidermal Growth Factor)の表皮成長因子が肌の活性化に直接働きス燕窩(エンカ:漢名)のプロテアーゼ処理による可溶成分は、約60%のタンパク質、約10%の中性糖、約10%のシアル酸を含むスキンケア用品として化粧品にも使われる。
唾液で食用としているのはロイヤルゼリーと燕窩でそれに含む糖のシアル酸Sialic acidは、免疫力を強化、成長促進作用があり老化予防に役立つ。
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