・糖アルコールSugar alcohol とうあるこーる
天然の単糖類(ブドウ糖や果糖など)のアルデヒド基(-CHO)を持つ糖が還元、誘導され末端をアルコール(-CH2OH)に変化させた多価アルコールの一種。水素が2個ついた化合物の総称で、その糖に相当するものが糖アルコールに変化する。
糖アルコールとしてソルビトール[合成品もあり]、キシリトール(1g3Kcal)、エリスリトール(0~0.4kcal/g)、マンニトール、マルチトールMaltitol、ラクチトール、イノシトールなどが知られる。砂糖に似た甘さ(甘味度30~80%)を持っているが消化吸収されない難消化性の特質で低カロリー食品として利用している。
多量に用いると下痢を起こすこともある。甘味度が砂糖より低く他の甘味料アスパルテーム、ステビアなどで甘味を補いガム、チョコレート、タブレットに利用している。
砂糖と異なり虫歯菌(ミュータンスレンサ球菌)に利用されず、歯垢、有機酸をつくらず、菌の増殖を抑え、むし歯の予防に役立つ。ビタミンCの安定化効果や品質の改善・向上させ、その他に、保湿作用、増殖抑制、品質改良などハム類、菓子類、医薬品、ドリンク剤、化粧品など幅広 い分野で用途に合わせ使われる。
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