・夕顔Bottle gourd ゆうがお
ウリ科、熱帯アジア原産。平安時代に中国より伝来している。一年生つる草で葉が腎臓形で、夏の7~8月になると夕方に大きな白い花を咲かせるが朝になるとしぼんでしまう。夏の季語としているる。
ひょうたんはこの変種にあたる。種子取り用に完熟期まで置いて、果肉が硬くなったユウガオは、炭入れ、火鉢、花器、玩具(がんぐ)の面など農村工芸夕顔の中の果肉を取り出しくり抜いて乾燥させ物入れ、飾りとして利用していた。
果実は初秋に大きさ1mにもなり、球形か、ひょうたん形をして完熟前の7~8月に収穫、実の柔らかいうちに主にかんぴょうにしている。かんぴょうは、近年では少ないながら栃木、茨城県で多く産出、果肉を細長く薄く削り乾燥させたもので、寿司の具材、煮物として利用する。カリウム、カルシュウムが多い。瓢箪(ひょうたん)型に近いユウガオで苦味のククルビタシンCucurbitacinの強い品種を食用とし嘔吐、下痢の食中毒の報告がある。
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