・綿/棉Cotton わた
アオイ科、原産地はインド、中南米。日本には8世紀頃の平安時代に渡来している。1年草または木本性植物で葉は掌状に三~五裂、花は8月頃に大型の五弁花で色は黄・白・紅色などに早朝に開いて夕方には閉じてしまう一日花。
果実は卵形で熟すと3裂開してそれぞれの室に5~7個の種子があり、長い綿毛のある種子を出す。綿毛は秋に収穫している。繊維作物として熱帯圏では年5回以上も収穫する。
腸をワタと読むことから、詰め物に使う綿を体の腸に見立て名がついたという。
種子から絞った綿実油Cottonseed oilは、胸焼けしない油として食用油や、マーガリンに利用している。さらに石鹸、催乳薬の原料に、根皮は通経薬とし使われる。 脂肪 100 g中で飽和脂肪酸 22.00g、一価不飽和脂肪酸 18.00g、多価不飽和脂肪酸 54.1gを含む。 綿実油(めんじつゆ)を絞ったカス(粕)は飼料やポリフェノールのゴシポールGossypolが含まれており、有毒であるが、中国では男性用の経口避妊薬として、さらに抗HIV活性を有するという。
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