・チオクト酸Thioctic acid ちおくとさん
別名αーリポ酸(ALA:Alpa Lipoic Acidあるふぁーりぽさん)ともいわれアメリカでは、ビタミンEより数百倍もの抗酸化力があるとして利用している。色は、淡黄色ビタミンB群の誘導体、補酵素としビタミンB14ともいい動植物に広く分布する。
脂肪酸の一種で水、油の両方に溶け糖、脂質、たん白質の代謝に関与、とくにグルタチオン(肝機能強化)の活性化に働く。体内で腸内細菌により合成でき欠乏症は、まだ知られていない。ビタミン様物質としてアンチエイジング(若返り)成分とし活性酸素の除去、老化防止、エネルギー代謝、解毒作用に関与する。
牛・豚の肝臓、心臓、腎臓、ほうれん草、トマト、ブロッコリーなどにも含まれる。100g中に牛レバー16μg、ほうれん草17μg程度含む。平成16年(2004年)6月1日厚生労働省発表により食薬区分で医薬品リストから除外し、食品衛生法上の取り扱いとなることが示された。医療用医薬品とし皮下注射で10~25mg/1日投与、健康食品で10~300mg/1日に合成品を用いていると思われる。
過剰症としてαリポ酸によるインスリン自己免疫症候群(IAS)を引き起こしインスリンなど血糖の薬など服用していないのに突然低血糖発作の動悸・冷汗・ふるえなどを起こすものだが現在のところ因果関係はわかっていないという。
その多くは東アジア、特に日本において報告では、IASの発症に関係していると考えられているHLAの型(HLA-DRB1*0406)を持つ日本人が欧米人より多いためと考えられている。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。