・地球温暖化Global warming ちきゅうおんだんか
地球の誕生以来歴史上、宇宙の変化により気候の温暖化や寒冷化は幾度も繰り返されてきたと考えられています。
近年の20世紀後半からの地球の温暖化は人為的なことといわれます。二酸化炭素の排出量の増加が言われます。
世界の二酸化炭素排出量に占める主要国の排出割合と各国の一人当たりの排出量の比較したものがあります。
国別排出量比(%)
2018年:アメリカ14.7% 中国28.4% ロシア4.7%、日本3.2%、インド6.9%、ドイツ2.1%、イギリス1.1%、韓国1.8%、アフリカ合計3.7%
2005年:アメリカ22.0% 中国19.8% ロシア5.8%、日本4.7%、インド4.5%、ドイツ3.0%、イギリス2.2%、アフリカ合計3.5%
一人当たり排出量(t/人)
2018年:アメリカ15.1t/人、 中国6.8、 ロシア11.0、日本8.5、インド1.7、ドイツ8.4、イギリス-、韓国11.7、アフリカ合計0.98t/人
2005年:アメリカ19.8t/人、 中国3.9、 ロシア10.8、日本9.8、インド1.1、ドイツ9.9、イギリス9.5、アフリカ合計1t/人
産業革命(1760年代)以前の段階では280ppmv(parts per million volume[体積比で100万分の280含まれている])程度であった二酸化炭素CO2濃度が、石油や石炭などの燃焼や森林伐採による土地利用の改変によって、1994年には約358ppmvにまで上昇しています。
二酸化炭素の増加は、2010年時点(二酸化炭素76.0%:化石燃料65.0%・森林劣化山火事11.0%)で主に人間による化石燃料の使用が原因としています。
二酸化炭素(CO2)は、人為起源の温室効果ガス(Green House Gases:GHGs)の中で9割を占め、最も影響が大きいのです。メタン16.0%、一酸化窒素6.2%、フロン2.0%のようです。
メタン(CH4)、亜酸化窒素N2O、一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六フッ化硫黄(SF6)、三フッ化窒素(NF3)、エアロゾル、クロロフルオロカーボン類(CFC類:フロンFreon)類なども影響したと考えられ温室効果ガス(Green House Gases:GHGs)といわれています。
二酸化炭素の排出量は増える一方で日本の年間排出量は13億万トン、そのうち20%は家庭からで1人あたり約2,200kgの二酸化炭素を排出しているといわれています。
地球の平均気温は現在約15℃ですが、もしも地球上に太陽からの温室効果ガスがなかったとすれば、平均気温はマイナス18℃となり、生命の存在できない極寒の星となるといわれています。
地球規模で気温が上昇しつづけると、氷河などの融解により海面が上昇、気候の変化により異常気象が頻発し、ひいては自然の生態系、生活環境、農業などへの影響が懸念されます。
過去100年間に地球全体の平均気温は0.3~0.6度と上昇しており、現在のペースで温室効果ガスが増え続けると、2100年には平均気温が約2℃上昇すると予測しています。
1970年代末から南極上空の成層圏で部分的にオゾンが減少するオゾンホールが みられました。誕生したばかりの地球には、有害な紫外線をさえぎるオゾン層どころか酸素すらありませんでした。そんな地球にオゾン層Ozone layerができたのは、今から約20億年前といわれています。
二酸化炭素を吸って酸素を吐き出す植物が誕生、それと同時に大気中の酸素が増えました。その一部が太陽からの紫外線を浴びて変化し、オゾン層となったのです。
以前はエアコンや冷蔵庫など冷媒剤などとしてフロン(無臭)が使われていました。フロンそのものは害がないことから利用していたのです。
しかし、フロンは成層圏まで昇っていくと波長が200nm~220nm程度の光によって分解して、紫外線に反応して塩素原子を生じ、オゾン層を破壊する原因となることが知られるようになりました。
塩素原子1個に対してオゾン分子10万個が破壊されるといわれこのことから、その威力がわかります。フロン以外にも、ハロンHalon(消火剤:2010年全廃)や臭化メチル Methyl bromide(CH3Br土壌の薫蒸殺虫剤)といった化学物質があげられています。
ハロンはすべての生産がストップされました。また、これは地球温暖化をもたらす温室効果ガスでもあります。臭化メチル(2015年全廃)に関しては、2005年にすべての生産を中止しています。
フロンはとても長い年月をかけてオゾン層に到達するといいます。フロンがオゾン層を破壊するのは10~20年も先のこととなり後世にまで悪影響を及ぼすことになるのです。
オゾン層破壊の原因とされるフロン類の化学物質は地球温暖化の原因ともしています。直接的な関係はないものの、地球に何らかの影響を及ぼすことは違いありません。有害な紫外線を吸収して、地上の生き物たちを守ってくれています。
地球の上空(成層圏:地上10~50km)にあるオゾン層の破壊が起こり、太陽からの波長280~320nmの有害な紫外線量の増加がみられているのです。オゾン量は、地域や季節によって異なります。
一般に緯度が高いほど多くなり、反対に赤道付近は少なくなります。また季節変化も大きく、春先に最も多くなり、秋に最も少なくなるといいます。オゾン層には有害紫外線を吸収する重要な作用があるのです。
一方、オゾン層を破壊しないフロンもありHFC(ハイドロフルオロカーボン)と呼ばれ、一般に「代替フロン」といわれて塩素をもたないためにオゾン層は破壊しません。しかし、代替フロンは、二酸化炭素の数百倍から数万倍の温室効果があるために地球温暖化の原因になるとしています。
現在、決定的な温暖化抑制策としては、二酸化炭素吸収量の増加の抑制であり植林を始め、森林伐採量の抑制、灌漑、水資源の適切な管理、休耕地の積極的な利用、二酸化炭素吸収の多い作物への転換、自然植生の保護、砂漠緑化、海藻栽培、単細胞藻類の利用などがあげられています。
家庭では、できるだけリサイクル、再生可能エネルギーの利用、LED 電球の利用、冷水で洗濯し、干して乾燥させましょう。
可能な限りオンラインで会ったりして移動は徒歩、自転車、相乗りを奨励しています。
肉製品よりも大豆などの植物性食品を取り入れ、さらに食料廃棄を減らすようようにしましょう。
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