・タバスコペッパーTabasco pepper たばすこぺっぱー
ナス科、メキシコ原産。多年草、辛味が強くタバスコソースの原材料にもなっている馴染みの唐辛子で20℃以上で発芽、よく枝分かれし30-60cmほどになり8-10月の夏から秋口にかけて黄緑色の花を咲かせる。
葉は、卵形で対生、実は5-7cmのやや丸みがある。ナス科の植物は、連作を嫌うので適切な土壌の管理を必要とする。シマトウガラシ(島唐辛)やキダチトウガラシ(木立唐辛子)の仲間の一種でもある。
果肉が厚く多汁質であるので、乾燥用には不向きとされ実が赤くなりはじめてから収穫している。
このタバスコ種をもとにしたタバスコソースはよく知られる。激辛で辛味成分カプサイシンCapsaicinを0.2%~1%含む。色素はカロテンによる。
タバスコソース(チリペッパーソース)は19世紀中頃にアメリカで真っ赤な唐辛子をよくすり潰し岩塩を加え三年から一月ほど置いてのちさらにフレンチワイン(洋酒)、ビネガー(酢)を加えさらに1ヶ月ほど熟成させ作る。
登録商標の確保にタバスコがメキシコの州名であり、唐辛子の名前でも知られることから50年もの間、戸惑いがあったといういきさつがある。
昭和20年代に日本で輸入、緑のタバスコ(タバスコハラペーニョ[青唐辛子]ソース)は、辛さ、酸味が軟らかく感じられるという。
ちなみにグリーンペッパーは胡椒の未熟果の香辛料をいう。メキシコ、アメリカではタコスのトウモロコシの粉で焼いたパンに挽肉野菜を包んだものにかけて利用する。日本では、イタリア料理のピザ、スパゲティー、サラダに使われることが多い。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。