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3月と言えば、旅立ち…そして別れの季節。長男も無事、卒園しました。
そして、もう3月も最終週…本当に早い!去年の今頃、涙涙で送り出した夫が、そ~ろそろ修行から戻ってきます。本人曰く“一年満了を迎える時は晴々とした気持ちでもろ手を揚げて帰るんだろーと思って居たのだが、胸の内はどーも少し違うよーだ”とのこと。僧堂を去る時は、しきたりからすると誰に何も告げず、すっと姿を消すかのようにお寺を出るのだそうです(スナフキンのようだ…)。でも、仲間内でいつ出るかということは分かっているし、そこまで厳重にしきたり通りにやるかどうかは…???
でも、少なくとも、卒業式みたいなのをやって一斉に出るというスタイルではなく、静かに一人出て行くということ、そして夫の場合、今いる仲間内で先陣を切って出ることになるので、それが何とも「寂しく」もあり「辛く」もあり「申し訳なく」もありそれでいて「嬉しい」という複雑な気持ちになっているそう。でも、そんな感情を表に出さず押し殺し、痩せ我慢に近い気持ちで静かに去っていく…日本古来の文化的精神的価値観。しかしこの価値観、感性があったればこそ日本固有の『ワビ・サビ』芸術を造り上げていったのであろうと思う…だそうです。
“切ない”って言葉は外国では訳せないって聞きました。限りなく近いのが唯一、ポルトガルのサウダーデ=郷愁(それも、ポルトガル人に言わせると余りに多面的な言葉で一言でなんて言い表せないそうなのだけど)みたい。でも切ないという言葉も見えない気持ちを表す言葉の故、多面性があって安直にこういうこと!って言えない…。
でも何より、こんな気持ちを実感できることが貴重で幸せだなあと、私も感じるのです。