「emikolife51話 写真を撮るのが大好き」の中で、『橋のない川』の著者 住井すゑさんを紹介しています。
「長生きの先達に学ぶ」をテーマに、香川栄養学園学園長 香川綾さんと東京大学名誉教授・恵泉女学園大学教授・作家の荒松雄さん、作家住井すゑさんを取材しています。取材時期は1994年7月ごろです。
もう三人の方は、故人になられています。
今日は、NHK番組「BS日本の歌」を聞いていて、吉幾三が歌う歌に、誰かを恋しく思う気持ちをひき出されました。
その恋しい気持ちが、成就しているのかいないのかに関係なく、心の中にもやっと湧いてくる、この恋しい気持ちの有り様は、自分が優しい気持ちになっていて、好きな心情です。
だから、できるだけ長くこの心情の中にとどまろうとします。
そんな気持ちでいるとき、住井すゑさんを取材したときに聞いた、
「愛を崇高なものであるように言うけれど、これは、ホルモンの作用にすぎません」
という住井さんの言葉を思い出しました。
「哲学的な言葉で表現される愛なんてありませんよ」
「え~ッ‥」
==抜粋文章==
・・これまでの活躍ぶりから判断して、きっと素晴らしい男性との巡り合いがあったに違いない。
「ぜんぜん、そういうことはなかったですね。暇がない。それに屑のような人間もいないけど、素晴らしい人間もいない。人間はみんな同じですよ。”性”は生理的作用です。人間はそれが無ければ滅亡するから、存続するための機能です。人間も一つの動物にすぎないということね。恋には意義があり、高い哲学もあるとは思うけど、結局、死んで解剖してみれば、人間も一匹のうじ虫ににすぎないということだと思います」
・・やはり、心ときめく恋愛話しは聞けない。
「人間はホルモンの作用で心が揺れるのです。それを道徳的な感情で間違って評価する時代があったのではないかしら。人間にとって重要なことは、性という行為に、子孫を残すという意味や価値があることです。それを逆手にとって、一夫一婦制など、国の制度をつくってしまった。代々の政治が、性をどのように扱ってきたかを考えれば、政治は性に奉仕していないことに気づきます。戦争のために多産を奨励されるなど、性が政治に奉仕させられたのです。だから、性が世界の政治から解放されたら、いろんな問題が解決されると思います。そのとき、地球の人類は一体どんな世界をつくることができるのでしょうね」
‥話は、どうしても地球規模の話になってしまう。
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恋愛という言葉は、実体のない言葉なのかなぁ‥?
「ああ、でも誰かを思い浮かべて、恋しく思う訳ではないとしたら‥‥」
「性が伴っていない愛とか恋とかの感情は何もの‥‥」
今、ブログを書いているパソコンの中から、木村好夫のギター演歌曲が聞こえています。
聞いていくうちに、人恋しさが募ってきます。
音楽に脳が支配されていますか‥‥ね?
でも、この感情は、私の生きる力を誘いだしてもいます。
誰かを愛したい、誰かが恋しい‥こんな感情がなかったら、どんなことを起爆にして生きる力を奮い立たせることができるのでしょうか?
ああ、わかりませんね???😔 😔
😀 私の好きな花色です。