絵を描くことが好きかと聞かれれば・・
「いいえ・・ちょっと?? どちらかと言えば苦手かも・・」
そうですね・・
絵は苦手だと中学生の時、思ったんです。
「絵は、よう描かん!!」
心の中でこう叫んだ瞬間が、今でも記憶に焼き付いています。
中学校の校庭に出て、風景画を描いていました。先生が時々回ってきて、皆が描いているのを覗き込んでいきました。
先生が覗き込んでいる時、私は山の風景を描いていました。
どうしても山が描けない! 焦るけど、遠近法で山を形づけることが出来ないのです。
あのとき、なにか先生がアドバイスをくださったのですが、描けない。
私の気持ちの落ち込みと絵が描けないという思い込みは、相当なものでした。
あの日から、半世紀という年月が経ってしまいました。
これまでの人生で、絵を意識しないで過ごすことが出来たかというと、”NO!”ですね。
絵との関係性を求める気持ちはありませんでしたが、私が起業したことで強い関係ができたようです。
起業した事業・セレンディピティの各種教室の中に「水彩画教室」があります。私が受講生になったのは4,5年前です。
「他の人が絵を描くのを見るだけできてしまったなぁ・・」
始めてみれば、また、中学生の私が顔を出し、
「どう描くの・・??」
受講しても、積極的に絵を描く姿勢ではありません。
3時間の講習時間に出来ることは、デッサンまでで色を塗ることができません。宿題みたいにして仕上げた絵は、何枚もありません。
コロナ禍に入り、休講の期間も長くなりました。
漸く、水彩画教室も再開したので、気を新たに真面目に取り組む決心・・
先ず新たにスケッチブックを買うことにしました。サイズを小さいものにしてみました。
最初から使ったスケッチブック
➡
サイズ:410×318㎜ ➡仕上げたボケの絵
新しく使い始めたスケッチブック
➡
サイズ:230×278㎜➡1ページに描いた絵
本当に幼稚園生の絵ですよね。
でも、新しいスケッチブックに描いたときの満足感が忘れられません。
「これで私も絵が描ける!」
何が、この自信になったか・・・
スケッチブックのサイズです。
水彩画を受講して最初に使ったスケッチブックは、大きなサイズ:410×318㎜です。
線1本を、スケッチブックのどの位置に引けばよいのか、わからない状態です。
花1輪の大きさを決めて、どの位置に置けばよいのか・・
心が萎えて、萎えての繰り返し。
コロナ禍で、やはり水彩画をやろう!と決めた時、小さいスケッチブックなら描けるかも・・と。
この迷いが幸運にも、私にとってよい結果を出してくれました。
このサイズのスケッチブックに描く絵は、この大きさだなって、合っていても、いなくても、手が動く範囲で絵が描けてしまうのです。
初めて、絵を仕上げることができると実感しました。
上手いとか下手とかに関係ない数枚の絵が、目の前にあります。私の絵です!
前回、シャクナゲを描きましたが、このときの気持ちの変化が、今日の話題の原点です。
つぼみで描き始めたシャクナゲが、時間中に開花しませんでした。
つぼみの絵が出来ましたが、翌日、きれいなシャクナゲの花が花瓶にありました。
「描かなくっちゃ!」
開花したシャクナゲを描きました。自分から描いたのは初めてです。
2枚目の絵を見て、嬉しかったですね。
しかも、先生に言われて描いたのではありません。自分の心に誘われて描いたのですから・・
「絵を楽しんで描くことが出来たな」
講師の絵を見ながら、
「やはり子供の時から、好きで描いてこないとプロにはなれないなあ」
確かに、もうプロは無理ですが、絵を描くことを楽しむことは出来るようになると思えてきました。
こんな気持ちに誘ってくれた絵です。
(下手はご了解のもとにお目通しください)
シャクナゲはつぼみ
➡
翌日のシャクナゲ
➡
スケッチブックを開いて
絵の上手な人が羨ましいと思ってきました。
でも、ようやく自分の絵がどのように変わっていくのか、楽しみになってきました。
また、きっと、恥ずかしげもなく、こんな絵を描きましたと話題にすることと思います。
その時は、おつきあいください!😁 😇
オオデマリの花が咲きました。
まだ、緑色の大きな花玉です。
すぐに、日射しを浴びて、真っ白い花玉に変わることでしょう。