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hitonohuukei

人の風景 emiko life 101話  ヴェラ~信念の女警部

ケーブルテレビで見る「AXNミステリーチャンネル」の英国ミステリー番組が好きです。

アガサクリスティー原作の『ミス・マープル』や、アン・クリーヴスの原作をテレビドラマシリーズにした『ヴェラ~信念の女警部』など、何度も繰り返し放映されているのに、その度に見てしまいます。

昨日は、ヴェラ シーズン6の1話、「犠牲となった命」を見ていて、最後のシーンで涙を誘われました。

娘二人を置いて、家を出ていた母親が帰ってきて、殺される事件でした。
娘のうち、姉は結婚して娘もいますが、DVを受けています。母親は、娘を娘婿から離すために、自宅を売り、隔離先にかくまおうとします。このことが娘婿に発覚し、殺されるというあらすじです。

ミステリードラマには、最後、そうだったのか、とかすっきりしたとかの感想を持ちますが、胸がキュッとなるシーンはあまりありません。
ただ、先に上げた回では、最後のシーンで、ヴェラの部下を失った悲しみが、十分表現されていて、胸キューンした訳です。

 

ドラマの内容に、引きつけられる面白さは十分ありますが、1話の面白さを話題にしたい訳ではありません。

英国ミステリードラマといわれる私が好きなドラマは、主任警部モースやモースの部下だったスミスが主役になるオックスフォ―ドミステリースミス警部、ブラウン牧師など、番組一覧に表示されている中で、見た番組は70%位になります。

それらの中で、何度も繰り返し放映されるシリーズものでも、飽きずに見ています。

それは何故かと言えば、1話の中で追及される真実の暴き方にあると言えます。
「ああ、この人が犯人でしょう!」

誰もがこう思った瞬間から、真実の深掘り、逆転が始まるのです。
見ていて、見落としてしまいそうな小さな事実や言葉が浮き彫りされてくるわけです。

これまで、日本の時代劇で、お代官様が、おシラスの場面で真実を述べ、お裁きが下されて、
「これにて一件落着!!」
という場面を見て、パチパチとした面白さで、育ってきた私です。
英国ミステリーを見ていて
「エッ、まだ続くの‥」
といった取り調べの展開に、お代官様のお裁きのすっきりした面白さではない、人間の心理を掘下げた面白さを感じています。

とは言え、子どもの頃、夢中で見ていた「刑事コロンボ」は今、見ません。見すぎて飽きたのでしょうか?
「犯人に、完全犯罪をして欲しい気持ちになってしまいます」
コロンボの追い詰め方が、あまりに完璧で腹立たしいのかもしれません‥?
(話が逸れていますが‥)

英国ミステリーを見ていて思うのは、やはり、心理学的要素を土台にしたドラマや推理小説などは、ヨーロッパが本場なのかなぁ‥ということです。

日本にも多くのミステリードラマや推理小説がありますから、一概に、ヨーロッパに旗を揚げることは、できないでしょう。
でも、心理描写の精密さや、心の動きの深掘りに、ただ面白さだけを追求したというのではなく、ヨーロッパ文化の思考過程(?)が感じられます。
学者ではありませんので、学術的に表現をすることができませんが‥。

こんなふうに考えて、英国ミステリーを楽しんでみては、如何でしょうか?
また、違った面白さに出会えるかもしれません‥‥かも?

            
              😄 夏一番の風景

 

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