最終話 「あなたのためだけに生きる」
有功(堺雅人)が大奥総取締役となり1年。
家光(多部未華子)は玉栄(田中聖)との間に姫君をもうけ、徳子と名付けられる。
玉栄は「勝つのはお夏(市川知宏)か、それとも有功様と私か」と、お世継ぎ争いを双六に例えて話すが、有功は「大奥総取締となった私は、その双六からは降りんとな。私はただ今日お生まれ遊ばした姫の健やかなご成長を祈るばかり」と話す。
数年が過ぎ、亡きお楽(窪田正孝)との子で長女・千代姫(庵原涼香)、お夏との子で次女の長子姫(牛島七菜子)、そして玉栄との子で三女の徳子姫(古野本二葉)は成長していくが、家光は有功に「そなたは三人の姫のうち、誰が最も将軍の器と思うか。大奥総取締役であるそなたの口からは言えぬか」と尋ね、有功は「申し訳ござりませぬ」と詫びる。
稲葉正勝(平山浩行)は仏門には入らずに大奥に留まっていたが、澤村伝右衛門(内藤剛志)がその訳を尋ねたところ、正勝は「私は、お二人の公方様にお仕え申した。お二人の公方様に身も心も投げ出しお仕えした。それがたとえ誰にも告げられぬ役割であったとしても、私の誇りでござる。それを全うしたい」と答える。
家光は庭で徳子と遊んでいたが、体に力が入らなくなり床に臥せ、2か月経っても快癒しなかった。
一向に回復の兆しがなく、家光はお夏と玉栄を別々に呼び「わしはもう死ぬのであろう。みなそう申しておるのであろう」と尋ねるが、二人は二言目には自分の娘の話を褒め称えて後継者として推し進めるのだった。
しかし同じ質問を有功にすると、有功は無言でうなづく。
家光は「以前にも尋ねたが、3人の姫のうち誰がこの徳川を背負うべきか。そなたは徳子姫か?そもそもお玉はそなたの命により側室となった故、そうであろう」と有功に言うが、有功は「お父上の家光公も、かつて長幼の序に習って公方様となられたのではございませぬか。もしもお生まれになった長女をないがしろになされば、争いを避けることはできませぬ」と答える。
家光は「分かった」と答えて「やり残したことが数多ある」と悔しそうに言うが、有功は「上様はよくなさいました。上様のなさったこと、きっと後世に残りましょう」と声を掛ける。
家光は「ありがとう有功。しかし、わしは元々居てはならぬ者なのだ。わしの成したことが、父上の名前を汚さねばそれでよい」と言って、3人の姫を呼んで後継者を告げる。
玉栄は有功に対してなぜ自分を中臈にしたのかと怒りをぶつけるが、有功は「済まなかった。あの時私は、ただただ我が身の分身のように思うているそなたに、自分に出来んことを叶えてほしい一念で・・・」と言うが、玉栄は「有功様かてきっと、ご自分の御子やったら公方様になってほしいと思わはるはずや」と言う。
すると有功は「そうかもしれぬな。しかし私は、人の親にはなれへんかったさかい。許せ、玉栄。無用の争いを避けるためや」と言って頭を下げる。
家光は逝去するが、公文書にはあくまで父である「3代将軍家光公」の死として記される。
家光は遺言で殉死をしないよう命じていたが、一人だけ殉死を許された者として正勝が腹を切って後を追った。
正勝の亡骸を見た有功は「あなたもまた、上様に恋をした一人であったな」とつぶやく。
正勝は妻・雪(南沢奈央)に手紙を残しており、17年前の手紙として雪に渡される。
その手紙には、17年前に別れた日の朝の喧嘩について謝る言葉が書かれており、雪は「きっともうこの世にはおられぬ。父上は立派に使命を全うされたのです」と娘・正則に話す。
4代将軍は千代姫改め家綱に決まり、他の2人の姫君は石高を与えられて江戸城を去ることとなった。
玉栄は出家して有功に挨拶をしに来るが、有功は「許せ、玉栄。そなたを亡き上様のお側にはべらせた上、結局長幼の序をもって家綱様を推した私を」と言うが、玉栄は「有功様のなさることは、私は全て・・・もうええのです。それに、将軍の父となるという途方もないええ夢を見ました」と言う。
有功は「ありがとう、玉栄。そなたがいたからこそ、私は大奥で今日まで・・・ありがとう」と声を掛け、二人は別れる。
有功は、家光の最期の言葉を思い浮かべていた
「そなたは生きよ。千代が4代将軍となった時、そなた以外父親代わりの後見は思いつかぬ。千代のために、いや、わしのために生きよ。亡き後も、わしのためだけに・・・。有功、好きだったぞ。たとえ体の繋がりは無くとも、だからこそそなたは他の誰とも違う。わしにとっての特別であった。これで良かったのだな、わしとそなたとは・・・」
・・・春日局様、あなた様はこの国が滅びると仰せになった。
ですが春日局様・・・ですが春日局様・・・
私はこの国はまだ滅びぬような気がするのです・・・
というような内容でした。
最後の、青空を見上げながら家光の最期を回想する有功のシーン、とても良かったですね
最後に二人が思いを確認しあって、家光の遺志を継いで大奥で生きる決意をした有功の表情が、実に凛として晴れやかでした。
(この時のお庭、彦根城の玄宮園ですね~。
9月後半に行った場所だったので、少し嬉しく思いました)
地味に、玉栄の子・徳子姫が「綱吉」となったと聞いて「!!!」と反応してしまいました(笑)
そっかー、5代将軍は玉栄の子になるのね・・・。
で、映画では菅野ちゃんなのね~。
原作を知らないし、公式HPもあらすじ以外は読んでいないので、ここへ来てやっと理解しました
あとは、本筋とは逸れてしまいますが、どうしても「双六遊び」という言葉に反応してしまいます
ゴメンナサイ
(大河ドラマを観ていない人には何のことやらさっぱり分からないと思います)
全話を通じての感想は、全ての秋ドラマが終わってから書きたいと思います。
ということで、今回の感想ですが・・・
有功と家光の愛が、最後にすごくスッキリとした形で終わったのは良かったと思います。
ですが、今話までのストーリー(特に後半)が駆け足過ぎたような気がしていまして・・・
女将軍・家光の功績が「吉原に大奥の男を送り込んで、市中に幼子が増えた」という(有功が家光に言ったセリフ)だけだったのが、少し残念だったなぁ、と。
少子化対策は重要なので、このことは大きいことだったかもしれないけど、もっと色んな功績を称えるようなエピソードがあった方が、もっと盛り上がったような・・・と少し思ってしまいました。
まぁ、あまりにも「惜しまれながら亡くなる」だと、次の世(特に幼少時での即位なので)が不安感で揺らいでしまうから、この程度の方が良いかもしれませんが・・・。
それに、女将軍・家光の最大の使命は「徳川の世を繋げること」だったから・・・これで良かったのかな(笑)
稲葉家の事も、最後にはスッキリ終わって良かったです。
長男が赤面疱瘡で亡くなったり、正勝も切腹するという、これだけ書くと悲しいエピソードなのですが、有功が言った「あなたもまた、上様に恋をした一人であったな」という言葉や、雪の「立派に使命を全うされたのです」というセリフが良かったなぁ、と
正勝の真意が、しっかりと妻にも伝わって良かったです。
そんなこんなで、満足のいく最終回ではありました
有功(堺雅人)が大奥総取締役となり1年。
家光(多部未華子)は玉栄(田中聖)との間に姫君をもうけ、徳子と名付けられる。
玉栄は「勝つのはお夏(市川知宏)か、それとも有功様と私か」と、お世継ぎ争いを双六に例えて話すが、有功は「大奥総取締となった私は、その双六からは降りんとな。私はただ今日お生まれ遊ばした姫の健やかなご成長を祈るばかり」と話す。
数年が過ぎ、亡きお楽(窪田正孝)との子で長女・千代姫(庵原涼香)、お夏との子で次女の長子姫(牛島七菜子)、そして玉栄との子で三女の徳子姫(古野本二葉)は成長していくが、家光は有功に「そなたは三人の姫のうち、誰が最も将軍の器と思うか。大奥総取締役であるそなたの口からは言えぬか」と尋ね、有功は「申し訳ござりませぬ」と詫びる。
稲葉正勝(平山浩行)は仏門には入らずに大奥に留まっていたが、澤村伝右衛門(内藤剛志)がその訳を尋ねたところ、正勝は「私は、お二人の公方様にお仕え申した。お二人の公方様に身も心も投げ出しお仕えした。それがたとえ誰にも告げられぬ役割であったとしても、私の誇りでござる。それを全うしたい」と答える。
家光は庭で徳子と遊んでいたが、体に力が入らなくなり床に臥せ、2か月経っても快癒しなかった。
一向に回復の兆しがなく、家光はお夏と玉栄を別々に呼び「わしはもう死ぬのであろう。みなそう申しておるのであろう」と尋ねるが、二人は二言目には自分の娘の話を褒め称えて後継者として推し進めるのだった。
しかし同じ質問を有功にすると、有功は無言でうなづく。
家光は「以前にも尋ねたが、3人の姫のうち誰がこの徳川を背負うべきか。そなたは徳子姫か?そもそもお玉はそなたの命により側室となった故、そうであろう」と有功に言うが、有功は「お父上の家光公も、かつて長幼の序に習って公方様となられたのではございませぬか。もしもお生まれになった長女をないがしろになされば、争いを避けることはできませぬ」と答える。
家光は「分かった」と答えて「やり残したことが数多ある」と悔しそうに言うが、有功は「上様はよくなさいました。上様のなさったこと、きっと後世に残りましょう」と声を掛ける。
家光は「ありがとう有功。しかし、わしは元々居てはならぬ者なのだ。わしの成したことが、父上の名前を汚さねばそれでよい」と言って、3人の姫を呼んで後継者を告げる。
玉栄は有功に対してなぜ自分を中臈にしたのかと怒りをぶつけるが、有功は「済まなかった。あの時私は、ただただ我が身の分身のように思うているそなたに、自分に出来んことを叶えてほしい一念で・・・」と言うが、玉栄は「有功様かてきっと、ご自分の御子やったら公方様になってほしいと思わはるはずや」と言う。
すると有功は「そうかもしれぬな。しかし私は、人の親にはなれへんかったさかい。許せ、玉栄。無用の争いを避けるためや」と言って頭を下げる。
家光は逝去するが、公文書にはあくまで父である「3代将軍家光公」の死として記される。
家光は遺言で殉死をしないよう命じていたが、一人だけ殉死を許された者として正勝が腹を切って後を追った。
正勝の亡骸を見た有功は「あなたもまた、上様に恋をした一人であったな」とつぶやく。
正勝は妻・雪(南沢奈央)に手紙を残しており、17年前の手紙として雪に渡される。
その手紙には、17年前に別れた日の朝の喧嘩について謝る言葉が書かれており、雪は「きっともうこの世にはおられぬ。父上は立派に使命を全うされたのです」と娘・正則に話す。
4代将軍は千代姫改め家綱に決まり、他の2人の姫君は石高を与えられて江戸城を去ることとなった。
玉栄は出家して有功に挨拶をしに来るが、有功は「許せ、玉栄。そなたを亡き上様のお側にはべらせた上、結局長幼の序をもって家綱様を推した私を」と言うが、玉栄は「有功様のなさることは、私は全て・・・もうええのです。それに、将軍の父となるという途方もないええ夢を見ました」と言う。
有功は「ありがとう、玉栄。そなたがいたからこそ、私は大奥で今日まで・・・ありがとう」と声を掛け、二人は別れる。
有功は、家光の最期の言葉を思い浮かべていた
「そなたは生きよ。千代が4代将軍となった時、そなた以外父親代わりの後見は思いつかぬ。千代のために、いや、わしのために生きよ。亡き後も、わしのためだけに・・・。有功、好きだったぞ。たとえ体の繋がりは無くとも、だからこそそなたは他の誰とも違う。わしにとっての特別であった。これで良かったのだな、わしとそなたとは・・・」
・・・春日局様、あなた様はこの国が滅びると仰せになった。
ですが春日局様・・・ですが春日局様・・・
私はこの国はまだ滅びぬような気がするのです・・・
というような内容でした。
最後の、青空を見上げながら家光の最期を回想する有功のシーン、とても良かったですね
最後に二人が思いを確認しあって、家光の遺志を継いで大奥で生きる決意をした有功の表情が、実に凛として晴れやかでした。
(この時のお庭、彦根城の玄宮園ですね~。
9月後半に行った場所だったので、少し嬉しく思いました)
地味に、玉栄の子・徳子姫が「綱吉」となったと聞いて「!!!」と反応してしまいました(笑)
そっかー、5代将軍は玉栄の子になるのね・・・。
で、映画では菅野ちゃんなのね~。
原作を知らないし、公式HPもあらすじ以外は読んでいないので、ここへ来てやっと理解しました
あとは、本筋とは逸れてしまいますが、どうしても「双六遊び」という言葉に反応してしまいます
ゴメンナサイ
(大河ドラマを観ていない人には何のことやらさっぱり分からないと思います)
全話を通じての感想は、全ての秋ドラマが終わってから書きたいと思います。
ということで、今回の感想ですが・・・
有功と家光の愛が、最後にすごくスッキリとした形で終わったのは良かったと思います。
ですが、今話までのストーリー(特に後半)が駆け足過ぎたような気がしていまして・・・
女将軍・家光の功績が「吉原に大奥の男を送り込んで、市中に幼子が増えた」という(有功が家光に言ったセリフ)だけだったのが、少し残念だったなぁ、と。
少子化対策は重要なので、このことは大きいことだったかもしれないけど、もっと色んな功績を称えるようなエピソードがあった方が、もっと盛り上がったような・・・と少し思ってしまいました。
まぁ、あまりにも「惜しまれながら亡くなる」だと、次の世(特に幼少時での即位なので)が不安感で揺らいでしまうから、この程度の方が良いかもしれませんが・・・。
それに、女将軍・家光の最大の使命は「徳川の世を繋げること」だったから・・・これで良かったのかな(笑)
稲葉家の事も、最後にはスッキリ終わって良かったです。
長男が赤面疱瘡で亡くなったり、正勝も切腹するという、これだけ書くと悲しいエピソードなのですが、有功が言った「あなたもまた、上様に恋をした一人であったな」という言葉や、雪の「立派に使命を全うされたのです」というセリフが良かったなぁ、と
正勝の真意が、しっかりと妻にも伝わって良かったです。
そんなこんなで、満足のいく最終回ではありました
ニヤリ顔が浮かんで、危険な遊びのような気がして
しまいまするぅ~!
お玉と有功さまの別れのシーンとなったあの場所は
彦根城でのロケだったんですねー!
いつ収録したんだろ?偶然居合わせた人とかいるのかな?
ひこにゃんは見守ってくれてたのかな
死して尚、強く結ばれてる家光さまと有功さま。
初対面のシーンがウソのように、お二人とも
立派になられて・・・うっうっ
と、乳母のような気持ちで見守った3ヶ月なのでした
ほんとにね~
晴れやかで、有功様のこころに一切の迷いがないようで・・
こうやって、上様忘れ形見の姫様たちと共に生きていくんだなぁ~ってのが伝わってきて、泣けましたわ~
>そっかー、5代将軍は玉栄の子になるのね・・・。
で、映画では菅野ちゃんなのね~。
そうなのよ~
そしてあっさり去って行った玉栄こと桂昌院も戻ってくるのよ~(笑
親ばかぶりはそのまんまに。
なんか来週から寂しくなりますね。
慣れてても、やっぱり最終回ラッシュは悲しいわ~
ふふふ・・・双六と言えばゴッシーの危険な香りをつい連想してしまいますよね
明日の清盛のタイトルは「双六が終わるとき」ですよ
大河のせいで、変なところに反応してしまいました(^^;
そうなんですよ~、あの綺麗なお庭は彦根城の玄宮園です!
「女信長」(フジ年末時代劇→来春に放送変更)のロケでも、信長@天海さん&家康@フジッキーがここで撮影をしていて、その日に彦根城に行った人は二人を見れたそうですよ!
だから、このドラマの撮影の時も、遠巻きに見ることができた人はいたかもしれませんね~。
ひこにゃん、どこかに映りこんでいたら面白かったけど、「青紫(子猫)」と違ってデカイですからね( ̄▽ ̄;)
回想シーンで流れた大奥に上がったばかりの有功&家光のシーンを見ていたら、二人共本当に若かったですよね!
本当に立派になられました
>乳母のような気持ちで見守った3ヶ月なのでした
もしや春日!?(んなわけないですね 笑)
私も微笑ましい気持ちで最後を観ることができました。
素敵な最終回でしたね
>晴れやかで、有功様のこころに一切の迷いがないようで・・
私もそう見えましたよ!
一緒に死のうと誓い合った二人だったけど、そこから月日が経って、成長して、でもそれが黒い方へは行かずに、最後は二人共本当に穏やかな表情だったのが、とても良かったなぁ~と思いました
>そしてあっさり去って行った玉栄こと桂昌院も戻ってくるのよ~(笑
>親ばかぶりはそのまんまに。
玉栄って、ただのお坊様では終わらないような雰囲気に見えていたけど(笑)、そこでまた大奥と繋がっていくんですね
なかなかの人間ドラマ&ラブストーリーで、観て良かったなぁと思いました!
(ドロドロはそんなに得意ではないので、観るまではかなり迷いました)
最終回シーズンは寂しいですよね(ToT)
来週はゴマホも終わっちゃうし・・・どうしましょう
そうなんですか
有功の静かな佇まいが映えて
いいシーンでしたね!
双六遊びはそうだよね(笑)
あなたのためだけに生きる
純愛でしたね。
ワタシは大満足です
終わってしまいましたね~ルルさんもお疲れ様でした!
彦根城玄宮園は、「女信長」(来春放送)のロケ地ということで9月に行っていたのですが(笑)、
大奥でもロケをしていたんだ!!ということで、旅行で同行したダンナと「おぉ!!」って喜んでいました。
実際も綺麗なお庭なのですが、ドラマでも有功の美しさが映えていて良かったですよね
大河では、双六遊びは終わってしまいましたね
私の頭の中は、かなり大河ドラマに洗脳されています
まさに純愛でしたね
私も、二人の恋の結末に大満足でした!