emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

雲の階段 第7話

2013-05-30 17:44:08 | 2013春ドラマ
第7話 「最後は医者らしく…無謀なオペで大失態」

・・・いつの頃からか、俺はいつも俺の外側にいて、そこから俺を眺めていた。
 俺は、俺の傍観者になっていた・・・

横浜中央医大名誉教授・堺澤が受け持っている患者が、教授が診断した「大腸ガンのリンパ節転移」にどうしても納得がいかないからセカンドオピニオンを受けたいと、田坂総合病院を訪れる。
堺澤教授は世界的に有名な医師であり、カンファレンスではみなその診断結果を覆しては大変だとして、若い医師にその患者の診察を委ねようとするが、田坂三郎(長谷川博己)は自分がその患者を引き受けると言い出す。
院長・田坂雄一郎(内藤剛志)が「自分が言っていることの意味は分かっているんだろうね?」と言うなど、他の医師たちも止めようとするが、三郎は「僕には関係ないですから、学閥とか」と聞く耳を持たなかった。
・・・無資格医の俺は、俺以外の医者が恐れるものを恐れる必要は無い。
 その日一日、医者でいられるかどうかの俺にとって、未来への不安など何の意味もなさない・・・

CT検査の結果、患者の腹部にはガンが広がっているように見えるがリンパ腫である可能性もあることから、三郎は開腹手術を行いたいと話す。
「僕にとって大切なのは二つだけです。一つは、こいつ(ガンのように見える物)の正体は一体何なのか。もう一つは、患者さんに正確な事実をお伝えすること。その結果、僕に医者としての未来が無くなると言うのであれば、それはそれまでのことです。自分が言っていることの意味は、よく分かっているつもりです」と話す三郎に対し、雄一郎は高宮麻里(市川実和子)に助手をさせるように言って手術を認める。
開腹手術の結果、患者は早期の大腸がんとリンパ腫の併発で完治の可能性があることが分かり、堺澤教授の誤診であったことが分かる。
・・・これ位の試験開腹は、駆け出しの医者でもできる。
 なのに、自分の立場と医者としての未来を考え、二の足を踏む。
 くだらねぇ・・・

雄一郎は三郎に「君は少し調子に乗り過ぎている。自分が置かれている立場を忘れてはいけないよ。君が好き勝手をしていいわけではない。くれぐれも思い上がらないようにな」と忠告し、事務局に届いた怪文書「相川三郎について、調べてみてください」について誰が書いたか心当たりはないかと尋ねる。
三郎は鈴木明子(稲森いずみ)ではないかと疑い、明子のアパートを訪ねて問いただすが、明子は「決めつけるんだ、私がやったに違いないって。自覚はあるんだ、私にそうされても不思議はないって。一つだけ言っておく。これからあなたの身に起こることは全て自業自得」と言い、三郎は黙って帰って行く。
帰宅した三郎は、妻・亜希子(木村文乃)の顔に傷があるのを見て心配し、傷が残らないように病院に行くべきだと話すが、亜希子は妊娠したことを打ち明け、「あの人(明子)からあなたを奪ってしまったから。これ(顔の傷)が私への罰なら、一生消してはいけないのかもしれない」と話す。
明子は高岡洋平(萩原聖人)を呼び出し、何故病院に怪文書を送ったのかを尋ねる。
高岡は「アイツさえいなくなればいいんだ。お前まで(島から)いなくなった。これ以上アキがアイツに執着しているの見てられない」と話すが、明子は「私は大丈夫」と声を掛ける。
理事長・田坂芳江(多岐川裕美)は、堺澤名誉教授の元へ行って土下座をして謝ったことを雄一郎に伝えるが、そこに三郎が現れたため、芳江は「あなたたちを解任するのなんて、たやすいことです。その際当然、田坂家からは出て行っていただきます」と言い放つ。
すると三郎は、亜希子が妊娠したことを告げ、雄一郎は「それはめでたい」と喜び、芳江は表情を変えずに去っていく。
そして三郎は雄一郎に「昨日院長は『自分の置かれている立場を忘れるな。思い上がるな』そう言われました。それは人としてでしょうか、医者としてでしょうか」と言い残して去っていく。
三郎の元にかつての仲間・山本竜二(やべきょうすけ)が現れ、「お前、上手いことやったな」と言って、三郎が2年前にお金を持ち逃げした件や闇金に追われていたことを知っているという件、そして無資格医であることを警察に知らせると言うなどして脅し、三郎が「今は持ち合わせが」と言うと、竜二は三郎の腕時計を奪い取って去っていく。
そのやり取りを知った高岡は陰で「どうよ?警察突き出されるより苦しいでしょ?」と笑いながらつぶやく。
病院に大動脈瘤と疑われる患者の緊急搬送の依頼が入り、野上雅樹(青柳翔)は受け入れを拒否するように看護師に言うが、三郎は「副院長命令です」と言って無理やり受け入れをし、緊急オペで患者の命は取り留める。
病院に亜希子がやってきて、看護師たちに妊娠した事を話し、それを聞いた明子は動揺する。
そして亜希子は、家に看護師達と妹・沙希子(優希美青)と高宮を呼んでお祝い会をするが、帰宅した三郎はそこに明子がいたため複雑な心境になる。
みんなが帰宅した後、三郎は看護師たちを家に呼びつけたことについて亜希子を諌めるが、亜希子は「そんなに明子さんが可哀想だった?私だって、別に明子さんまで来るなんて思ってなかった!おかげで全然楽しくなんてなかった!」と怒って別室に行ってしまう。
明子は高岡を呼んでバッティングセンターに行き「なんか私が辛い時、いつも傍にいてくれるのって高岡くんなんだね」と話すと、高岡は「今頃気づいたのかよ」と言い、明子は「ごめんね。でも、ありがとう。高岡君、もういいから。もういいからね」と言うと、高岡は「分かった」と答える。
先日大動脈瘤の緊急オペをした患者の容体が急変し、血管外科を専門にしている野上は別のオペに入っていたことから、三郎は自分が執刀すると言って準備をさせる。
資料室に行って必死に知識を得ようとする三郎に、明子は「分かっているんでしょ?このオペ、あなたには無理。島の診療所では出来なかった。所長にもやれなかった。あなたはこのオペについて何も教わっていない、そうでしょ?実際の経験無しでは絶対無理!」と言って懸命に止めるが、三郎は「やってみせる」と言って振り切ってオペ室に向かう。
明子は、手術室の上の窓から手術の様子を見て三郎の執刀が上手くいっていないことを知り、慌てて野上の元へ行って「このオペ、副院長には無理なんです!できないんです!」と訴えるが、野上は「正直に言います。副院長は考え方も医者としてのスキルも常に完璧ですよ。悔しいぐらいにね」と答える。
しかし明子が「彼は違うんです・・・完璧な医者なんかじゃないんです」と訴えるため、野上はオペ室に慌てて行き、三郎を追いやって手術を受け継ぐ。
・・・俺は、俺の傍観者だった。
 こんな俺をいつか見ることになる。
 傍観者である俺には、分かっていたはずだ・・・

手術後、手を震わせて座っている三郎を、明子はじっと見つめるが何も言わずに去っていく。
自宅マンションのエレベータに乗った三郎だったが、竜二が乗り込んできて、三郎の家に上がり込んでくる。
三郎が「俺が自由に動かせる金はないんだ」と言うと、竜二は「昔のお前を知っている俺から見たらよ、今のお前悪い冗談にしか見えねぇぞ。分相応ってもんを考えろよ」と言うため、三郎は竜二を投げ飛ばすが、逆に竜二に何度も殴られる。
そんな中、亜希子が帰宅して警察に電話をしようとしたため、竜二は慌てて帰って行く。
・・・俺には分かっていたはずだったのに・・・


というような内容でした。

三郎は、完全に慢心していたようだったけど、
あっけなくボロが出た、というか・・・
当たり前だろ、というか・・・
セカンドオピニオンの件を買って出て患者の命を救ったのは良かったのだけど、
自分が自信の無い手術(かつて失敗した手術)については、買って出ないで別の道(他の医師の判断を仰ぐなど)をするべきだったと思いますけどね。
島では自分(と所長)が手を下さなければ患者は死ぬしかないという状況だったけど、ここは大病院ですから・・・
大病院の医師の体質にばかりイライラして、それで冷静な判断を失ってしまったというか。
まぁ、約2年の島勤務だけじゃやっぱり・・・ねぇ。
医大で6年間+研修医で2年間の勉強を積んだ医者とは、やはり違いますよね。
(※無資格医は、やっぱりダメだと私はまだ思っています・・・)

明子も、三郎の事を今でも愛していて、心配して・・・だったけど、
三郎に疑われてしまって、三郎に忠告しても無視されてしまって、
野上に懸命にお願いをして何とか患者の命は救われたけど、
最後に三郎に何も声を掛けなかったってことは・・・
でも涙を堪えてはいたから、三郎の事は好きだけど必死に諦めようとしている、ってことなのかなぁ?
三郎はこれで、本当に孤独になったってこと??

女性陣(ダブルあきこ)のドロドロは、先週までは面白かったのだけど・・・
今週は「男性の嫉妬(高岡&竜二)」も絡んできて、なんだかお腹いっぱいになってしまいました
遅かれ早かれ、そろそろ三郎の無資格医についてはバレるとは思うのですが、最終的にどのルートでバレるのでしょうね~。
竜二の関係も次週に持ち越しになってしまって、話がだんだん広がり過ぎてきたんじゃないかな?なんて、ちょっと心配になったりしてしまいました

亜希子は、もう妊娠できたんですね
どうしても第1話の手術シーン(三郎が「分からないよ!止まらないよ!」「どこでもいいから縫って!血を止めて!」って絶叫していた声)が頭に残っていて、どこでどうなったら亜希子が再び妊娠できる体になったの!?なんて、どうしても思ってしまいます。
(あの第1話の手術シーン、やり過ぎだったですよね

・・・と、今回は今までほど引き込まれなかった回だったのですが、それでもやっぱり「三郎の無資格医はいつバレる!?」ということで相変わらずハラハラしていました

来週は、美琴島に行くようですね。

※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話
※公式HP(こちら
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4 コメント

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Unknown (まりりん)
2013-05-30 20:21:15
こんばんは~emiさん。
やっぱり昨日のはトーンダウンですよね。思わずメールしたくなる内容ではなかったです。
無資格医で許されるのはブラックジャックだけでしょう(^^;

ホント男性の嫉妬は醜くてお腹いっぱいになりました。

どういうルートでばれるんでしょうかね。山積みになってる小説をチラリと見て、見るだけで立ち読みはしません(笑)
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雲の階段はさがりまくり (偽物は真実♪)
2013-05-30 21:06:48
院長(内藤剛志)は「関東医大に三郎は在籍しない」

無資格医」を知った田坂総合病院の婿養子・院長

まあ理事長(多岐川裕美)が無資格・偽医者を知ったら
「警察に通報しなさい。田坂総合病院の理事長として三郎には損害賠償を請求しましょう」

三郎を庇う婿養子の院長と全面的対決

ドラマがうまく回転しないけど
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>まりりんさんへ (emi)
2013-05-31 15:14:13
まりりんさん、コメントありがとうございます!

ちょっと今回は・・・でしたね(^_^;)
やっぱり無資格医はダメだし、あんなに急激に調子に乗ってはいけない・・・というか。

男の嫉妬は、更に盛り上げたくて入れた所なのでしょうけど、ここまでの話が十分面白かったので、ちょっと満腹感は否めないですよね

私も原作は読んでいません。
思わず手にしたくなる気持ちにはなりますが(笑)
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>偽物は真実♪さんへ (emi)
2013-05-31 15:17:56
「偽物は真実♪」さん、コメントありがとうございます!

三郎が無資格医と分かった時の、理事長の対応も気になりますね。
「院長派」との「理事長派」の争いに終止符が打たれるのか・・・
でも、そろそろ無資格医であることがバレないと、その争いについて描く時間が無くなるような気がしますが・・・
ベテランの役者さんが多いので、色々な方面のサイドストーリーを見てみたいような気がしてきますね♪
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