emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

リーガル・ハイ 第9話

2012-06-12 23:02:25 | 2012春ドラマ
第9話 「恩讐の村人よ…美しき故郷を取り戻せ!!」

弁護士・古美門研介(堺雅人)と弁護士・黛真知子(新垣結衣)の元に、南モンブラン市(旧・絹美村)の老人たちが弁護の依頼に来る。
5年前に仙羽科学の工場が村に出来てから、村民たちの間で原因不明の体の不調や死亡が相次いでいるため、工場に損害賠償と操業差し止めを求めたい、というものだった。
相手方の仙羽科学の顧問弁護士は、三木長一郎(生瀬勝久)。
古美門は、勝てない裁判だとして、老人たちに罵詈雑言を浴びせて帰らせるが、黛は工場の公害問題を何とかしてあげたいと、村民たちと共に裁判の準備を始める。
そんな黛の元に、匿名で「仙羽科学第四工場建設反対事案対策案 担当古美門研介」と書かれたレポートが届く。
古美門は5年前の工場建設時に、反対派住民を説得する工作を行っていたのだった。
古美門は、三木の秘書・沢地君江(小池栄子)と接触し、なぜ黛にレポートを送ったのか、本心を聞く。
沢地は「時々思うんです。3年前のあの時、古美門先生と一緒に事務所を出ていたら、今頃どうなっていたのかな、って」と言って、電話番号を書いた紙を渡す。
古美門は、村民の弁護を引き受けることとし、元絹美村村長夫人・有馬タネから、仙羽科学から得る損害賠償額の3割を弁護士費用としてよい、と言ってもらう。
対する三木側は、御見舞金の1千万円を支払うとするが、古美門は受け入れず、裁判に突入する。
三木は、裏で原告団代表にお金を渡し、お見舞金を倍にして和解に持ち込もうとするが、その経緯は草の者・加賀蘭丸(田口淳之介)に暴かれ、和解には至らないかに見えた。
しかし村民たちは、仙羽科学に誠意・絆が見られることが分かったとして、和解で良いと言い出す。
そんな村民たちに古美門は、こう言った。
 「かつてこの地は、一面に桑畑が広がっていたそうです。
 どの家でも蚕を飼っていたからだ。
 それはそれは美しい絹を紡いだそうです。
 それを称えて、人々はいつしかこの地を絹美と呼ぶようになりました。
 養蚕業が衰退してからは、稲作に転じました。
 日本酒に適した素晴らしい米を作ったそうですが、政府の農地改革によりそれも衰退し、その後はこれと言った産業もなく、過疎化の一途を辿りました。
 市町村合併を繰り返し、補助金でしのぎました。
 5年前に化学工場がやってきましたね。
 反対運動をしたら、おこづかいがもらえた。
 多くは農業すら放棄した。
 ふれあいセンターなどといった中身のない立派な箱ものも建ててもらえた。
 使えもしない光ファイバーも引いてもらえた。ありがたいですね~。
 絹美という古臭い名前を捨てたら、南モンブラン市というファッショナブルな名前になりました。
 何てナウでヤングでトレンディーなんでしょう。
 そして今、土を汚され、水を汚され、病に侵され、この土地にもはや住めない可能性だってあるけれど、でも商品券もくれたし、誠意も絆も感じられた。
 ありがたいことです。本当に良かった、良かった~
 これで土地も水も蘇るんでしょう。
 病気も治るんでしょう。
 工場は汚染物質を垂れ流し続けるけど、きっと問題はもう起こらないんでしょう。
 だって絆があるから!!」

それを聞き、村民は必死で抑えていた気持ちなのにどうしてそんなことを言うんだ、感情を爆発させるが、さらに古美門は
 「金なんですよ!あなた方が相手に一矢を報い、意気地を見せつける方法は。
 奪われた物と踏みにじられた尊厳に相応しい対価を勝ち取ることだけなんだ。
 それ以外に無いんだ!!」

と言い放つ。
そんな中、元村長夫人・有馬タネが死亡し、裁判に向けた遺言が村民に伝えられると、村民たちは裁判で戦うことを決意し・・・


ということで、長々と書きましたが「次週へ続く!!」でした。

もうね、上の青い文字の言葉が素晴らしすぎて、思わず文字起こしをしたくなって、書いてしまいましたよ。
村の悲哀を、本当に辛辣な言葉で表現していました。
この古美門の口調・言葉に嫌悪感を持つ人は少なくないかもしれないけど、今、盛んに言われている「絆」という言葉を考えさせるような、社会風刺がたくさん詰まった言葉だと思いました。
そして、古美門が「金」にこだわる理由も、ここには入っていましたね。

「ズワイガニ食べ放題ツアー」も、言いえて妙で。
集団心理をうまく表現しているなぁ、と、今日は感心しまくりでした。
表現自体はキツすぎるけどね。「ダニ」とか色々と。

沢地がいよいよ古美門に付くのか!?と思いきや、古美門も沢地の動きはまだ読めていなく、警戒しているようですね。
沢地に会った後、黛に「だっちゅうの」ポーズで「ペッタンコ!!」って・・・(セクハラ
懐かしすぎるポーズだし、「ナウでヤングでトレンディー」ってセリフも懐かしい!!
でも、20代の人は分からないネタでしょうね~
(ガッキー、分かったかな?)

来週も、とても楽しみです。
古美門と三木に3年前何があったのか!!
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鍵のかかった部屋 第9話 | トップ | おしゃれイズム ともさかり... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちわ~ (きこり)
2012-06-13 16:12:23
いや~おもしろかったですよね~
セリフ書きたい気持ちわかりますよ~
私も全部は書ききれなかったけど、残したくなりましたもん。
ホント、このドラマは痛いとこついてきますね。
なあなあで済まそうとしてきた老人達が古美門の言葉に怒り、本当の思いを爆発させていく姿とそんな村人たちと堂々と向き合う古美門の姿に泣けてきちゃいました。
いや~想像するのも怖い長セリフでしたね(´∀`;)
次週、なんか事務所の家具、差し押さえになってませんでした?負けちゃうのかしら・・
返信する
>きこりさんへ (emi)
2012-06-13 17:01:52
きこりさん、コメントありがとうございます!
こんなブログですが、読んでいただきありがとうございます(^^)/

>ホント、このドラマは痛いとこついてきますね。
→そうですよね~、グイグイ鋭いセリフで攻めてきますよね。
あの長セリフの後、黛が涙を流していましたが、私も同じように古美門に泣けてきました。
堺さんの熱演に感激し、セリフにも心を打たれ、昨日はいつも以上に観た後興奮してしまいました(^_^;)

差し押さえのシール、気になりますよね。
一度も負けたことのない男が負けるのかどうなのか・・・三木との対決は、どう決着するのか楽しみですね。
返信する

コメントを投稿