鍵のかかった部屋 第３話

第３話　「美人棋士ＶＳ榎本！譜面が語る密室の謎」

弁護士・芹沢豪（佐藤浩市）の元に刑事・鴻野（宇梶剛士）が現れ、プロ棋士・竹脇伸平五段（ゆうぞう）が殺害された件で事情を聞かれる。
竹脇は、ドアチェーンのかかったホテルの一室で刺殺体となって発見。
ホテルからの通話記録で死の直前に芹沢と話していたが、芹沢は守秘義務があるとして会話の内容を明かさなかった。
アリバイのない芹沢の無実を証明するべく、弁護士・青砥純子（戸田恵梨香）と警備会社の社員・榎本径（大野智）は捜査協力を申し出て、ホテルの現場や竹脇の周辺を聞いて回る。
竹脇の彼女である来栖奈穂子女流三段（相武紗季）も、殺害現場に駆けつけるが、現場にあった将棋盤上の駒を思わず触ってしまい、刑事に注意される。
竹脇が殺された日は、竜王戦が行われていた日であり、毒島薫竜王（貴志祐介）が８連覇を果たした日であった。
その対局の中で、毒島竜王が指した「１六桂」という指し手が、誰もが予想しえなかった手であり、殺害現場に訪れた来栖が思わず触ってしまった駒も「１六桂」であった。。。


というような展開で、
「ドアチェーンがかかった中で、どうやって殺されたのか」
ということの他に
「来栖はなぜ『１六桂』を動かしたのか」
「来栖は毒島の携帯電話の存在を、何故彼女なのに知らなかったのか」
「来栖が容疑者としたら、その動機は？」
というようなことが、榎本によって解明。

最後で刑事・鴻野が「榎本って何者だ？？」と言っていましたが、本当にそんな感じですね（笑）

将棋界にもカンニングってあるの！？と、ちょっとドキッとするような内容だったのかな？
ＮＨＫで毎週週末に放送しているような、時間制限の厳しい将棋だったら出来ないけど、持ち時間の長い対局ならあり得るのかなぁ？
私は、将棋はほとんど分からず、父と弟が好きで、休日のお昼前は将棋の対局をテレビ画面でボーっと見ていた知識の中でしか分からないので、とりあえず「来栖が触った駒を戻した場所が違った！！」っていうところだけ引っかかっていたのですが、それが解決のキーだったようで、ちょっと嬉しかったです

ドアチェーンを掛けたのが刺された毒島自身で、それが室内の机上にある「将棋盤上を保全するためのダイイングメッセージ」だったとのこと。
分かりにくいダイイングメッセージですよね
将棋をしている人で、しかも竜王戦の対局内容を知っている人しか分からない・・・
来栖があそこで「１六桂」を動かさなかったら、榎本も解明できなかったかもしれない、ってことですよね。
だから、キーワードが「動機」だったのかぁ・・・深いなぁ

今回は、芹沢がほとんど出ない回でしたが、それでもけっこう楽しめました。
原作は読んでいないけど、原作がしっかりしていると謎解きもスッキリしていて楽しいですね。
（竜王役をしていた方が原作者のようですね）