第5話 「第1部・最終話~毒にまみれた衝撃の結末!今夜すべての謎が明らかに!」
杉村三郎(小泉孝太郎)のケータイに電話を掛けてきた野瀬祐子(伊藤かずえ)は、28年前の8月に自分と梶田信夫(平田満)の間に起きた出来事を泣きながら話し始める。
それは・・・
祐子は、子供の頃から父の酒乱と暴力で家庭がめちゃくちゃな中で育ち、中学卒業と同時に家を出ていたが、そのたびに父親は祐子の居場所を探し当てて祐子に金をせびっていた。
28年前、トモノ玩具に勤めていた祐子の住むアパートに父親が来て押し問答となり、祐子が父親を突き飛ばすと、父親は置いてあった箱の角に頭を強打してそのまま死亡してしまった。
そこに祐子と家族ぐるみで仲の良かった信夫がやって来て、信夫は祐子を自分のアパートに呼んで事情を聞き、祐子に「(自分は昔は一山当てようって気だけで生きてきたが娘の)聡美が出来てからそれがちょいと変わってきた。人生で大事な事は、一山当てる事なんかじゃないって事だ。俺はバカだから、娘が出来て初めて分かった。それほど子供ってのは大きい物なんだ。だから祐子ちゃんの親父のすることが信じられなかった、許せなかったよ。アンタは父親に守られるべきだったのに、その父親が…。だから代わりに俺が守ろうと思ってるんだ」と声を掛け、信夫の妻も「私だって助けたいんだよ」と言って、梶田夫婦が祐子の父親の遺体を遺棄しに行き、その間に祐子が信夫の長女・聡美の面倒を見ることとなった。
しかし祐子は正常な神経ではいられなく、聡美に当たり散らしていたため、聡美は閉じ込められて怒鳴られた記憶だけが残り、その時の事をずっと誘拐されていたのだと勘違いしていたのだった。
その後、祐子と梶田夫妻はトモノ玩具を退職し、何かあった時のためにと電話番号だけ交換して時々電話をし合っただけで、直接会ったのは信夫が自転車事故に遭った日だけだった。
自転車事故に遭った日、信夫は祐子に会って、聡美(深田恭子)の結婚式に出席してほしいと話してきた
・・・というものだった。
三郎は自責の念にさいなまれていた祐子に「もし梶田さんが28年前にしたことを後悔し、あなたを人でなしだと思っていたら、大事な娘の結婚式に来てくれなんて言うでしょうか?」と声を掛け、祐子は「聡美さんを幸せにしてさし上げてくださいね。ありがとうございました」と言って号泣し、電話を切る。
・・・僕が言われるまでもなく、梶田さんが恨んじゃいないという事を野瀬祐子は心では知っていた。
それでも誰かの口から言ってほしかったのだ。
私たちはみんなそうじゃないか。
人は一人では生きていけない。
どうしようもないほどに自分以外の誰かが必要なのだ・・・
信夫をはねた中学生が出頭したとの連絡が入る。
三郎は、信夫の次女・梨子(南沢奈央)が先日言ってきた脅迫電話について引っ掛かりを感じ、週末に梨子が訪れる予定だと言っていた水津町に行き、歴史記念館前で梨子を待ち伏せする。
すると、一台の車が駐車場に到着し、聡美のフィアンセ・浜田利和(高橋光臣)が車を降り、梨子と手を繋いで向かってきた。
二人は三郎に気づき、三郎は梨子を車に行かせ、浜田を問いただし、梨子とは聡美と結婚する時点で別れる条件で付き合っていることを聞く。
浜田は「最も好きになってはいけない人を人は好きになるものでしょう。これでも苦しんでいるんだけどな。結婚さえしてしまえば梨子と別れられると思っていましたからね。いっそ早く式を挙げたかった。杉村さんには分からないでしょうね」と話す。
すると車から梨子が出てきたため、三郎は浜田が話した事を梨子に伝える。
梨子は、脅迫電話が掛かってきたと嘘をついたのは、あの日浜田と聡美が仲人に挨拶に行く予定だった日で、一人で留守番をしていて辛い気持ちになったため三郎に電話をしてみたら、三郎の妻・菜穂子(国仲涼子)が幸せそうに電話に出たため、嫉妬心が出てしまって嘘を話してしまったと話す。
三郎は、今回ここに来た経緯を話し始め、話の中で菜穂子がお弁当を作ってくれたことを何気なく話すと、梨子は「私、杉村さんの奥さんなんて大嫌い!杉村さんも嫌いよ!何の苦労もなく、仲良く、贅沢に暮らしてさぞかし幸せでしょう!人の事見下して偉そうに!会長先生の愛人の娘じゃん。ねぇ、恥ずかしくない?奥さんがお金持ちで、そのお金にたかって生きてくのって男としてどうよ?奥さんが妾の娘なら、アンタは男妾じゃん!」と逆上し、梨子は浜田に止められて、走って浜田の車に乗り込む。
浜田は三郎に「(自分は)アンタからしたらそれは見下げ果てただらしない男でしょうね。でもね、いいとこの娘を狙いすまして結婚するようなそんな打算も根性もないんで、僕にはね。あなたとは違って」と言い残して去っていく。
三郎は以前に母・正子(木野花)に言われた「人間てのは誰だって、相手が一番言われたくないと思っている事を言う口を持っている。どんなバカでもその狙いだけはそりゃあもう正確なんだから」という言葉を思い出す。
数日後、三郎は妻の父・今多嘉親(平幹二朗)に呼ばれ、信夫が犯罪に加担していたと伝えると、嘉親が「善と悪で言えばどうだ?」と尋ねるため、三郎は「悪とは言えません。自分を犠牲にして一人の娘を救いました。もし自分が同じ立場だとしたら同じことをするだろうか、いくら想像しても結局分かりませんでした」と答える。
すると嘉親は「真実にも寿命があるんだよ。それでも暗い秘密は人生をさいなむものだ」と言って、梶田には目の奥に何かあるような気がしていたが、何よりも口が堅くて「秘密を秘密として背負うことが出来る人間」とみて個人運転手として長く雇っていたことを話す。
数日後、聡美に呼び出された三郎は、信夫が28年前にトモノ玩具にいた女性の人生を助けた時に聡美がその女性に預けられていた事があったことを告げ、誘拐は無かったと話す。
そして「真実は全て暴けばいいってもんじゃない。ただ分かってほしいのは、あなたの御両親は、自分の人生や仕事や全てを失うかもしれないのに、赤の他人のその娘さんを救ったという事です。梶田さんは娘さんにこう言ったそうです。『聡美が生まれて自分の人生が変わった。もし聡美が生まれてこなかったら、あなたを助けることはしなかっただろう』って。もうこの話は忘れませんか?これを機に前だけを見て生きるんです。そして、全てを乗り越えてください」と話す。
すると聡美は、水津町から帰った梨子から話を聞いたと話し出し、以前にも聡美が結婚を約束しようと思っていた相手に梨子が近づいて関係を持とうとしていたことがあったことを話す。
聡美が「父がいたらきっと梨子の味方ね。私に身を引けと言うでしょう」と言うので、三郎は「そんなこと絶対にありません。ご両親にとってはあなたも一番星だったからです。あなたこそ希望の星だったからです。聡美さん、私も娘の父親です。だから私の言う事も聞いてください。もし梶田さんがお元気だったら、真っ先にすることはあなたの婚約者をぶん殴ることです。『私の大切な娘たちの人生から出て行け』そう言って怒鳴りつける事です。二人の関係には気が付いていたんですよね?なぜ問いたださなかったんですか?なぜもっと自分を大事にしないんですか?二股かけるような男と一緒になって、幸せになれる訳がない」と怒る。
すると聡美は「じゃあ浜田と別れて、梨子とも縁を切って、私に一人で出直せって言うんですか?他に私に何があるって言うんです?杉村さんみたいに恵まれている人に、何でも持ってる人に私の気持ちなんて分かる訳ない。分かるはずがない!お願いしてませんよね、浜田と梨子の事調べてくれって。頼んでませんよね?どうして水津町なんかに行ったんですか?頼んでもいないのに、どうして放っておいてくださらなかったんですか?」と号泣しながら話すため、三郎は「申し訳ありませんでした」と頭を下げて去っていく。
家に帰った聡美は、三郎の言葉を思い起こし、両親の遺影を眺めて決意を固め、梨子に「私、結婚止めるわ。あなたも好きに生きなさい」と告げる。
三郎の勤めるグループ広報室では、留学でいなくなるアシスタント・椎名遥(岡本玲)の後継者を公募したところ88人の応募があり、その中から原田いずみ(江口のりこ)を選ぶ。
・・・今思えば、我々に全く見る目が無かった。
88人の中からよりによって原田いずみを選んだことが。
「ストーカー」という言葉が原田いずみに当てはまるかどうかは分からない。
が、とにかく彼女の毒は強烈に我々グループ広報室、そして僕の家族までもむしばむことになる。
そして4人目の連続無差別毒殺事件に僕は何故か首を突っ込むことになるのだ・・・
というような内容でした。
第1部が完結しましたね。
でも・・・こんな嫌な気分になる終わり方になるとは思いませんでした。
・・・ということで、今回はやや辛口感想です。
信夫が犯した犯罪についてはスッキリしましたが、聡美と浜田と梨子の三角関係は・・・。
途中までは「深キョン(聡美)かわいそう!」と思って観ていたけど、聡美まで三郎にあんな言葉を言ってしまうなんて・・・。
いくら三郎が大企業の会長令嬢(お妾さんの娘ですが)と結婚しているからとはいえ、あそこまで梶田姉妹に言われる筋合いはないよ!と。
確かに、姉妹の痛い所を三郎が責め立ててしまったというのはあるけど、「お父さんの本を作りたい」という現実感があまりない申し出に対してあんなに親身に色々と相談に乗ってくれていた人に・・・。
怪我まで負いながら犯人探しをしてくれていたのに・・・。
変な頼みごとばかりする姉妹に元々好感は持てなかったけど、あんなに礼儀知らずな言動を聞いたら腹立ちさえ覚えました。
あとは、原作ではこういう感じで終わっているのかもしれないけど、ドラマではせめて聡美が後日三郎に謝罪するシーンを入れてほしかったなぁ・・・と。
浜田との結婚を諦める所までは描いていたけど、あのまま言われたままでは三郎があまりにも可哀想すぎるよ・・・。
「人間は相手が一番言われたくないと思っている事を言う口を持っている」=「毒を持っている」と言う事を言いたかったのかもしれないけど、ドラマなんだからもう少し心が軽くなるようなラストにしてもらいたかったです。
観終わった後とてもモヤモヤしてしまいました。
結局、信夫は自首をしたかったのではなかったのですね。
あの事件の時に4歳だった聡美が、無事に成長して結婚することになり、幸せな人生を歩んでいるということを祐子に伝えたかったということのようで。
梨子の脅迫電話は、やはり狂言だったけど・・・。
梨子が姉の恋を邪魔する神経自体が私には分からない・・・。
でも、あんな風に姉妹のギクシャクしたところを5話もずっと見せられてきたのだから、梨子がどういう思いでああいう行動をしてきたのかという、梨子の本心を聞きたかったです。
両親が聡美にばかり愛情を注いでいるという思い込みで、どんどんひねくれていったってことでいいのかなぁ・・・
うーーーん、やっぱり今回の終わり方はモヤモヤしてしまいます。
来週から第2部。
第2部もラストがこんな感じだったら嫌だなぁ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
ということで、第4話までは引きこまれていたけど、今回で一気にガクッとしてしまいました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
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※これまでの感想
第1話 第2話 第3話 第4話
※公式HP(こちら)
杉村三郎(小泉孝太郎)のケータイに電話を掛けてきた野瀬祐子(伊藤かずえ)は、28年前の8月に自分と梶田信夫(平田満)の間に起きた出来事を泣きながら話し始める。
それは・・・
祐子は、子供の頃から父の酒乱と暴力で家庭がめちゃくちゃな中で育ち、中学卒業と同時に家を出ていたが、そのたびに父親は祐子の居場所を探し当てて祐子に金をせびっていた。
28年前、トモノ玩具に勤めていた祐子の住むアパートに父親が来て押し問答となり、祐子が父親を突き飛ばすと、父親は置いてあった箱の角に頭を強打してそのまま死亡してしまった。
そこに祐子と家族ぐるみで仲の良かった信夫がやって来て、信夫は祐子を自分のアパートに呼んで事情を聞き、祐子に「(自分は昔は一山当てようって気だけで生きてきたが娘の)聡美が出来てからそれがちょいと変わってきた。人生で大事な事は、一山当てる事なんかじゃないって事だ。俺はバカだから、娘が出来て初めて分かった。それほど子供ってのは大きい物なんだ。だから祐子ちゃんの親父のすることが信じられなかった、許せなかったよ。アンタは父親に守られるべきだったのに、その父親が…。だから代わりに俺が守ろうと思ってるんだ」と声を掛け、信夫の妻も「私だって助けたいんだよ」と言って、梶田夫婦が祐子の父親の遺体を遺棄しに行き、その間に祐子が信夫の長女・聡美の面倒を見ることとなった。
しかし祐子は正常な神経ではいられなく、聡美に当たり散らしていたため、聡美は閉じ込められて怒鳴られた記憶だけが残り、その時の事をずっと誘拐されていたのだと勘違いしていたのだった。
その後、祐子と梶田夫妻はトモノ玩具を退職し、何かあった時のためにと電話番号だけ交換して時々電話をし合っただけで、直接会ったのは信夫が自転車事故に遭った日だけだった。
自転車事故に遭った日、信夫は祐子に会って、聡美(深田恭子)の結婚式に出席してほしいと話してきた
・・・というものだった。
三郎は自責の念にさいなまれていた祐子に「もし梶田さんが28年前にしたことを後悔し、あなたを人でなしだと思っていたら、大事な娘の結婚式に来てくれなんて言うでしょうか?」と声を掛け、祐子は「聡美さんを幸せにしてさし上げてくださいね。ありがとうございました」と言って号泣し、電話を切る。
・・・僕が言われるまでもなく、梶田さんが恨んじゃいないという事を野瀬祐子は心では知っていた。
それでも誰かの口から言ってほしかったのだ。
私たちはみんなそうじゃないか。
人は一人では生きていけない。
どうしようもないほどに自分以外の誰かが必要なのだ・・・
信夫をはねた中学生が出頭したとの連絡が入る。
三郎は、信夫の次女・梨子(南沢奈央)が先日言ってきた脅迫電話について引っ掛かりを感じ、週末に梨子が訪れる予定だと言っていた水津町に行き、歴史記念館前で梨子を待ち伏せする。
すると、一台の車が駐車場に到着し、聡美のフィアンセ・浜田利和(高橋光臣)が車を降り、梨子と手を繋いで向かってきた。
二人は三郎に気づき、三郎は梨子を車に行かせ、浜田を問いただし、梨子とは聡美と結婚する時点で別れる条件で付き合っていることを聞く。
浜田は「最も好きになってはいけない人を人は好きになるものでしょう。これでも苦しんでいるんだけどな。結婚さえしてしまえば梨子と別れられると思っていましたからね。いっそ早く式を挙げたかった。杉村さんには分からないでしょうね」と話す。
すると車から梨子が出てきたため、三郎は浜田が話した事を梨子に伝える。
梨子は、脅迫電話が掛かってきたと嘘をついたのは、あの日浜田と聡美が仲人に挨拶に行く予定だった日で、一人で留守番をしていて辛い気持ちになったため三郎に電話をしてみたら、三郎の妻・菜穂子(国仲涼子)が幸せそうに電話に出たため、嫉妬心が出てしまって嘘を話してしまったと話す。
三郎は、今回ここに来た経緯を話し始め、話の中で菜穂子がお弁当を作ってくれたことを何気なく話すと、梨子は「私、杉村さんの奥さんなんて大嫌い!杉村さんも嫌いよ!何の苦労もなく、仲良く、贅沢に暮らしてさぞかし幸せでしょう!人の事見下して偉そうに!会長先生の愛人の娘じゃん。ねぇ、恥ずかしくない?奥さんがお金持ちで、そのお金にたかって生きてくのって男としてどうよ?奥さんが妾の娘なら、アンタは男妾じゃん!」と逆上し、梨子は浜田に止められて、走って浜田の車に乗り込む。
浜田は三郎に「(自分は)アンタからしたらそれは見下げ果てただらしない男でしょうね。でもね、いいとこの娘を狙いすまして結婚するようなそんな打算も根性もないんで、僕にはね。あなたとは違って」と言い残して去っていく。
三郎は以前に母・正子(木野花)に言われた「人間てのは誰だって、相手が一番言われたくないと思っている事を言う口を持っている。どんなバカでもその狙いだけはそりゃあもう正確なんだから」という言葉を思い出す。
数日後、三郎は妻の父・今多嘉親(平幹二朗)に呼ばれ、信夫が犯罪に加担していたと伝えると、嘉親が「善と悪で言えばどうだ?」と尋ねるため、三郎は「悪とは言えません。自分を犠牲にして一人の娘を救いました。もし自分が同じ立場だとしたら同じことをするだろうか、いくら想像しても結局分かりませんでした」と答える。
すると嘉親は「真実にも寿命があるんだよ。それでも暗い秘密は人生をさいなむものだ」と言って、梶田には目の奥に何かあるような気がしていたが、何よりも口が堅くて「秘密を秘密として背負うことが出来る人間」とみて個人運転手として長く雇っていたことを話す。
数日後、聡美に呼び出された三郎は、信夫が28年前にトモノ玩具にいた女性の人生を助けた時に聡美がその女性に預けられていた事があったことを告げ、誘拐は無かったと話す。
そして「真実は全て暴けばいいってもんじゃない。ただ分かってほしいのは、あなたの御両親は、自分の人生や仕事や全てを失うかもしれないのに、赤の他人のその娘さんを救ったという事です。梶田さんは娘さんにこう言ったそうです。『聡美が生まれて自分の人生が変わった。もし聡美が生まれてこなかったら、あなたを助けることはしなかっただろう』って。もうこの話は忘れませんか?これを機に前だけを見て生きるんです。そして、全てを乗り越えてください」と話す。
すると聡美は、水津町から帰った梨子から話を聞いたと話し出し、以前にも聡美が結婚を約束しようと思っていた相手に梨子が近づいて関係を持とうとしていたことがあったことを話す。
聡美が「父がいたらきっと梨子の味方ね。私に身を引けと言うでしょう」と言うので、三郎は「そんなこと絶対にありません。ご両親にとってはあなたも一番星だったからです。あなたこそ希望の星だったからです。聡美さん、私も娘の父親です。だから私の言う事も聞いてください。もし梶田さんがお元気だったら、真っ先にすることはあなたの婚約者をぶん殴ることです。『私の大切な娘たちの人生から出て行け』そう言って怒鳴りつける事です。二人の関係には気が付いていたんですよね?なぜ問いたださなかったんですか?なぜもっと自分を大事にしないんですか?二股かけるような男と一緒になって、幸せになれる訳がない」と怒る。
すると聡美は「じゃあ浜田と別れて、梨子とも縁を切って、私に一人で出直せって言うんですか?他に私に何があるって言うんです?杉村さんみたいに恵まれている人に、何でも持ってる人に私の気持ちなんて分かる訳ない。分かるはずがない!お願いしてませんよね、浜田と梨子の事調べてくれって。頼んでませんよね?どうして水津町なんかに行ったんですか?頼んでもいないのに、どうして放っておいてくださらなかったんですか?」と号泣しながら話すため、三郎は「申し訳ありませんでした」と頭を下げて去っていく。
家に帰った聡美は、三郎の言葉を思い起こし、両親の遺影を眺めて決意を固め、梨子に「私、結婚止めるわ。あなたも好きに生きなさい」と告げる。
三郎の勤めるグループ広報室では、留学でいなくなるアシスタント・椎名遥(岡本玲)の後継者を公募したところ88人の応募があり、その中から原田いずみ(江口のりこ)を選ぶ。
・・・今思えば、我々に全く見る目が無かった。
88人の中からよりによって原田いずみを選んだことが。
「ストーカー」という言葉が原田いずみに当てはまるかどうかは分からない。
が、とにかく彼女の毒は強烈に我々グループ広報室、そして僕の家族までもむしばむことになる。
そして4人目の連続無差別毒殺事件に僕は何故か首を突っ込むことになるのだ・・・
というような内容でした。
第1部が完結しましたね。
でも・・・こんな嫌な気分になる終わり方になるとは思いませんでした。
・・・ということで、今回はやや辛口感想です。
信夫が犯した犯罪についてはスッキリしましたが、聡美と浜田と梨子の三角関係は・・・。
途中までは「深キョン(聡美)かわいそう!」と思って観ていたけど、聡美まで三郎にあんな言葉を言ってしまうなんて・・・。
いくら三郎が大企業の会長令嬢(お妾さんの娘ですが)と結婚しているからとはいえ、あそこまで梶田姉妹に言われる筋合いはないよ!と。
確かに、姉妹の痛い所を三郎が責め立ててしまったというのはあるけど、「お父さんの本を作りたい」という現実感があまりない申し出に対してあんなに親身に色々と相談に乗ってくれていた人に・・・。
怪我まで負いながら犯人探しをしてくれていたのに・・・。
変な頼みごとばかりする姉妹に元々好感は持てなかったけど、あんなに礼儀知らずな言動を聞いたら腹立ちさえ覚えました。
あとは、原作ではこういう感じで終わっているのかもしれないけど、ドラマではせめて聡美が後日三郎に謝罪するシーンを入れてほしかったなぁ・・・と。
浜田との結婚を諦める所までは描いていたけど、あのまま言われたままでは三郎があまりにも可哀想すぎるよ・・・。
「人間は相手が一番言われたくないと思っている事を言う口を持っている」=「毒を持っている」と言う事を言いたかったのかもしれないけど、ドラマなんだからもう少し心が軽くなるようなラストにしてもらいたかったです。
観終わった後とてもモヤモヤしてしまいました。
結局、信夫は自首をしたかったのではなかったのですね。
あの事件の時に4歳だった聡美が、無事に成長して結婚することになり、幸せな人生を歩んでいるということを祐子に伝えたかったということのようで。
梨子の脅迫電話は、やはり狂言だったけど・・・。
梨子が姉の恋を邪魔する神経自体が私には分からない・・・。
でも、あんな風に姉妹のギクシャクしたところを5話もずっと見せられてきたのだから、梨子がどういう思いでああいう行動をしてきたのかという、梨子の本心を聞きたかったです。
両親が聡美にばかり愛情を注いでいるという思い込みで、どんどんひねくれていったってことでいいのかなぁ・・・
うーーーん、やっぱり今回の終わり方はモヤモヤしてしまいます。
来週から第2部。
第2部もラストがこんな感じだったら嫌だなぁ
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ということで、第4話までは引きこまれていたけど、今回で一気にガクッとしてしまいました
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※これまでの感想
第1話 第2話 第3話 第4話
※公式HP(こちら)
最終回見終わった後に、読まずにとっておいた原作をよみましたw
原作のほうがすっきりしました。
原作では、最後の聡美との会話は、電話だったのですが、最後に人間が聞ききとれるギリギリの周波数でごめんなさいと聞こえたという記載がありました。
ここからは小説関係なく、テレビをみたアタシの個人的な感想ですが、三郎目線でみれば、三郎に向けて「一番言われたくないと思っていること」を言っているわけですが、聡美や梨子、浜田目線でみれば、その三郎の言葉こそ「一番言われたくないと思っていること」じゃないでしょうか?
彼ら彼女たちは自分が正しいことをしていないという感覚はあると思います。分かっているけど気持ち的にどうにもならないのに正義の味方よろしく正しいことをズバズバと言われることはすごくツライ気がします。
だからこその逆ギレな気がします。
まぁ、だからと言って後味の悪さが消えるわけではありませんが、三郎にも非があるんじゃないでしょうか。
それこそ、頼んでもないのに二人の関係を暴くなんて、アタシがもしその立場でもありがためいわくです(笑)
車屋さんでも歌ってたじゃないですか、「人の恋路を邪魔するやつは窓の月さえ憎らしい」と。
アタシも性格悪いからそう感じるのかも?www
ちなみに、タイトルの「名もなき毒」ですが、来週から始まるほうの小説のタイトルです。原作では一切「毒」なんて言葉でてきません。
タイトルに近づけようと無理をしすぎたのかもしれませんね。
原作では聡美は謝っていたのですね(非常に小さい声だったとはいえ)。
ドラマでもその場面があったら、私もスッキリしたのですが・・・。
>三郎にも非があるんじゃないでしょうか
おっしゃるとおり、確かに三郎は頼まれてもいない事について真相を暴いて、ズバズバと指摘していましたね。
聡美・梨子・浜田が、逆上する気持ちも分からないでもないです。
(車屋さんの歌とリンクしていたのですね~)
そして三郎としては「父親の事故と24年前の事件」の真相を追求していったら、3人の不思議な関係性に気づいていって、父親側に立って感情移入し過ぎた結果、思わず3人を諌めてしまった、ということも分かるのですが・・・。
お互い嫌な事を言い合って、言い合った所で終わってしまったのが後味がとても悪かったので、もう少し何か上向きになる要素が最後に欲しかったなぁと、思ってしまったのでした。
あとは、父親の事件の真相解明を中心に描いていたのに、最終話のメインが急に姉妹間のドロドロになってしまったので(これまで姉妹の不和は描いてはいましたけど)、この第一部の盛り上がる所がどこだったのかがボヤけてしまったような気がして、私はやっぱりモヤモヤがまだ残っています(^_^;)
>タイトルに近づけようと無理をしすぎたのかもしれませんね。
ゆぅかさんのおっしゃる通り、「毒」という言葉にこじつけすぎてしまったかもしれませんね。
第2部に期待したいと思います♪
こんな拙いブログですが、お立ち寄りいただきありがとうございます!
またお気軽にブログ上、もしくはツイッターで声を掛けていただけると嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします(*^_^*)