emitanの心にうつりゆくもの

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ダンダリン・労働基準監督官 第9話

2013-12-02 20:39:38 | 2013秋ドラマ
第9話 「働いているのに労働者じゃない!?法律のウラ」

西東京労働基準監督署の監督課課長・土手山(北村一輝)は、真鍋署長(佐野史郎)に呼び出され、南甲府署へ次長職として昇進する話が内々で出ていることを告げられるが、土手山は浮かない顔を見せる。
そんな中、土手山の息子・雄一(渡辺哲史)が監督署を訪れ、母親で土手山の元妻であるみどり(西田尚美)が社長に騙されて給料が減らされたと相談する。
土手山と段田凛(竹内結子)は、みどりが清掃員として働いているホテルに行って社長・梶川(松田悟志)と面会するが、みどりは派遣社員だったのがホテルと直接雇用契約を結び直して個人事業主(請負)となっているため、労働基準法の対象外となっていた。
梶川は、監督署が来たことを顧問契約を結んでいる社会保険労務士・胡桃沢(風間俊介)に伝え、胡桃沢は心配する事務所代表・相葉博美(賀来千香子)に「完全に合法で人件費を大幅に縮小できるアドバイスをしているだけです。新たにご同業のホテル経営者の方々も紹介していただく予定です」と話し、相葉が「あなたはどうして労基を辞めて社会保険労務士の資格を取ったの?」と尋ねると、胡桃沢は「せっかく法律を知識として使うなら、会社のためにも自分のためにも経済的効果があった方がいい、そう思ったからです。社会保険労務士がピンキリなのは分かっていました。でも、相葉先生の元で活躍できれば上に上れる。僕は必ず役に立ってみせます」と答え、相葉は「私ではなく、クライアントの役に立ってくれればそれだけでいいのよ」と声を掛ける。
みどりの雇用契約書には『午後3時までに30室の清掃を済ませる』と書かれていて、3時以降にかかった分は個人事業主は超過勤務とはならないためその分が今までと比べて少なくなっており、土手山はみどりに苦々しく「労働基準監督官はお前のために動くことが出来ない」と告げるが、段田はみどりが「派遣の時と同じ9時-5時でちゃんと働いていたのよ。今までの仕事を変わらずにしてきただけよ」と話した言葉に引っかかる。
職場に戻った土手山がうなだれて元気が無いことから、監督官たちは心配し、段田を呼び出して経緯を尋ねる。
段田は事情を説明した上で「プライベートな事と思い込んで働く人を助けることを諦めている課長にバカと言いました。今回、社長の口車に乗せられ給料が減らされてしまった主婦は7人。彼女たちの無知につけ込んで、労働基準法の適用を逃れようとする行為は許せません。課長がこの方法を受け入れるかどうかは分かりませんが、私は一人でもやるつもりです」と話すと、南三条(松坂桃李)は「人手がいる方法なんじゃないんですか?」と声を掛け、みんなで土手山を飲みに連れ出して、段田の考える方法を土手山に提案することにする。
そして監督官たちは真鍋所長に「ホテルカジカワが清掃員スタッフと交わした契約に関して、法律違反の可能性があります。つきましては、次の日曜日に休日出勤の許可をお願いしたいと思いまして。出勤と言っても、正確にはその日の分の給料はいただくつもりはありませんので、出勤ではなくボランティアです。お願いします」と頼み込む。
ホテルカジカワに違法性はないと話す所長に対し、監督官たちは「契約書は一見合法でも、実態も合法とは限りません。派遣と請負の大きな違いは、派遣社員は派遣先から業務上の指揮命令を受けますが、請負は発注先から直接指揮命令を受けないということです。ホテルカジカワは急に請負スタッフを増やしていることも分かっています。梶川社長は労働者の無知につけ込む悪質な経営者です。それを証明するための戦術・瀬戸際戦術です。僕たちが立てた作戦は、実は人手がかなり必要です。よろしければ署長もご一緒に参加されますか?」と持ちかけ、土手山の異動の話をうっかり話してしまった署長に「では、はなむけの意味でも」と話して、週末に署長を含めた監督官みんなで段田の作戦を決行することにする。
日曜日、土手山は他の清掃スタッフたちを説得して清掃作業をしないように言い含めて、みどりに「どういうこと?」と尋ねられると、土手山は「雄一にもお前にも、監督官は働く人を守るって言ってたから…働くお前を守るのも監督官の仕事だよ」と話す。
梶川社長は、清掃スタッフがホテルの室内清掃をしていないため宿泊客を入室させることが出来ないという連絡を受け、慌ててスタッフルームに駆けつける。
そこで梶川は「どういうつもりですか!?さっさと仕事しろ!全員契約不履行で訴えてやる!損害賠償請求してやるぞ!」と怒鳴ったため、スタッフは梶川を室内に入れる。
そこには清掃スタッフと監督官たちがおり、土手山は「今、大声で『契約不履行』と叫ばれていましたが、どういう意味ですか?契約書には『午後3時までに30室の清掃を済ませる』と明記されていましたよね。ここにいるスタッフは個人事業主です。朝の8時から一人で働こうが、午後2時から友人を引き連れて一気に働こうが、別に何の問題もないでしょ?」と梶川に話し、屁理屈だと怒鳴る梶川に対して南三条は「じゃあ社長は彼女たちにどうしてほしいんです?」と尋ねる。
すると梶川が「大人しく今まで通り、9時から5時まで働くのが常識だろ!2時からしか働かないって言うなら、給料カットさせてもらう!」と言い放つため、監督官たちは「今の発言、契約違反です!今まで通り『9時から5時まで働け』って、それ指揮命令ですね?『給料カット』って、彼女たちは報酬でしょ?それとも給料って、社員のつもりでした?成果があるのに報酬を支払わないとなるとこれ、契約違反ですよね?請負契約は期日までに仕事を完成させる契約であるということは、もちろんご存知ですよね?あなたには彼女たちに労働基準法上の指揮命令権はないんです!人件費を浮かせるために労働者を騙し、請負契約にしながら都合のいいように働かす…これは労働基準法違反に繋がりますよ?これから作業時間は彼女たち自身が決めます。アーリーチェックインが何組いようとも、一切気にしないし、命令もされない。これは契約に基づいた行動です。(困るのであれば)彼女たちを請負ではなくホテルとの直接契約にして給料を支払ってください」と話し、契約を見直しさせる。
そして真鍋所長は「あなたは人を雇う側の人間なんです。目先の利益ばかりを求めて信用を失うようなことは慎むべきだと思いますよ」と諭し、監督官たちはボランティアでホテル清掃を手伝う。
清掃作業中、みどりが段田に「久しぶりに熱いあの人を見ることが出来たかも」と話すと、段田は土手山に異動の話があることをさり気なく話す。
その頃土手山は、南三条から甲府に行くのかと尋ねられ「迷ってる。それよりお前、どうなんだよ?お袋さん悩んでたぞ、お前がいつまで経っても親父さんの墓参りに付き合ってくれないって。ダメな父親に子供が苛立つのもよく分かるよ。幻滅する気持ちもよく分かる。でもな、どんなダメな父親でも、好きでダメになったわけじゃないんだよ。子供の事を思ってカッコいい父親になろうと思って、あがいてはみたんだよ、きっと」と話すと、南三条は「課長がおっしゃると何か説得力がありますね。確かにいつまでも意地張ってるのも何ですよね。お墓参り行きますよ!」と話す。
清掃作業が終了し、土手山が監督官たちに「ありがとうございました。休日に私事で申し訳ない」と言って頭を下げると、南三条は「働く人を守ることは私事とは別ですよ」声を掛け、先に帰って行く段田に土手山は「ありがとう」と声を掛ける。
土手山が自宅マンションに戻ると、玄関前にみどりと雄一が待っていて、雄一は「マジつまんないだけかと思ってたけど、そうでもないね」と笑いながら話し、みどりは鍋を3人で食べようと声を掛ける。
そしてみどりが転勤の事を尋ねると、土手山は「何かどうでもいいや。確かに前の俺だったら、もっと喜んだろうと思うんだ。そんなことが家族のためだと思ってたから」と話し、恥ずかしそうにうつむく土手山の手をみどりと雄一は握って、3人でマンションに入っていく。
その夜、相葉の元に「段田凛のファイル」という件名のUNKNOWNからのメールが入った後に男(柄本明)から電話が掛かってきて、男は「あなたの無念も私が晴らしましょう。見ていてください」と言ってすぐに電話を切る。
その頃、帰宅途中の南三条は、待ち伏せしていた胡桃沢から「何なんだよ、お前まで。平和と安定が好きなんだろ?だったら何であの段田凛と一緒に休日にホテル清掃なんて行ってんだよ!お前らのせいでメチャクチャだよ!相葉所長に認められるどころか、俺の信頼はゼロだよ!」と怒鳴られる。
それを聞いた南三条は「元監督官なら分かるだろ?あんなやり方したらダメだ」と諭すが、胡桃沢が「何で俺の邪魔ばっかりするんだよ、お前も段田凛も!なぁ、あの段田凛の大事な物ってお前何だと思う?」と言うため、南三条は「あの人は、監督官としての仕事が一番大事なんだと思う」と言い残して去っていく。
道路に座り込んでいる胡桃沢に、ある男が「(私は)あなたの味方になりたいと思ってる男ですよ。よく言うでしょう。敵の敵は味方。私は世界で一番段田凛を殺したいと思っている男です」と声を掛ける。
帰宅した段田は、新聞受けに手紙が入っているのを見て、慌てて手紙の中身を見ると、赤いカードに「ようやく、準備が整ったよ」「大切なモノが踏みにじられる痛みを知れ」という文字が書かれており、それと共に段田と南三条の2人が写った写真が入っていて・・・


というような内容でした。

柄本さん、また「名前の無い男」(笑)←ドラマ「妖怪人間ベム」に引き続き
まぁ、来週には名前は与えられるのでしょうけどね。
やっぱり段田凛は殺されちゃうのかなぁ!?
「名前の無い男」は段田凛に何をされてしまったのでしょうね。
段田も誰かに相談すればいいのに・・・
そういう一人で突っ走ったり考え込んだりしてしまう所が、監督官のスペシャリストになるためにはまだ足りない所なのでしょうね。
西東京署の監督官たちが、ようやく段田の扱いに慣れてきて、そして「段田化w」によって自らの監督官として足りない所を知っていくことができて、ようやくいい感じになってきたと思うのですが・・・。

一方で、胡桃沢の方は、どんどん悪徳化していって・・・
相葉に認められたくて、ああしてどんどん稼ごうとしてたの??
当の相葉は、胡桃沢の扱いに困っている様子に見えるのですが
会社経営者へ労務アドバイスをするとしたら、結果的に労働者側にはマイナスになるようなアドバイスになることは多いのだとは思うけど、労働者の働く意欲をそぐようなことまでしてしまっては、ゆくゆくは会社自体のマイナスになってしまうと思うので、胡桃沢がそういうことも分かっていけばいいのでしょうけどね。。。
それを知る前に「名前の無い男」とつるんでしまうのか!?
かなりブラックになってきましたね

さて、最後の方のシーンがブラックな感じだったので、思わずそちらの感想を先に書いてしまいましたが、
今回のお話については・・・
土手山課長の家族が、少し良い方向に向かっていって良かったです。
ちょっと前半は土手山課長がうるさすぎたけど・・・(家族の事で悩みがあると、周囲に当たってしまう困った性格ということで
契約内容を逆手にとった解決ということでしたが、「胡桃沢のいいなり」のおバカな社長で、社長自身が「派遣」「請負」「指揮命令」という言葉を理解していないというお粗末な状態だったから解決できたとも思えるけど・・・。
まぁ、よほど法律に長けていないと、こういう言葉尻では勝てないのかもしれませんが・・・。
要は「契約書」を取り交わす時には、しっかりと読んで、疑問に思うことはしっかり質問してからハンコを押しましょう!!ということですね。
雇用の契約書に限らず、ハンコを押すような場面の時は、どういう時でもしっかりと確かめないといけない(←大学生の時に、商法の教授が口を酸っぱくこの言葉を言っていました)ということで、私もこれからも気をつけていきたいと思います


今回は、書くのがいつもより遅れました
土日に頭痛があり、少しゆっくりしていました
次回は「リーガルハイ」がお休みなので、こちらの方はいつもより早く書けるかな、と思っています

※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
※公式HP(こちら
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