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平清盛 第30話

2012-07-30 00:32:03 | 平清盛
第30話 「平家納経 ~怨霊を鎮めよ!進め嵐の厳島へ 第二部完」

後白河上皇(松田翔太)と滋子(成海璃子)との間に、憲仁親王が誕生。
清盛(松山ケンイチ)は、兎丸(加藤浩次)らを博多に行かせ、お祝いの品として宋の品々を持ってこさせるが、時間がかかったので怒ったところ、兎丸から「文句があるんだったら、博多を都の隣に持って来い」と言われてしまう。
清盛の義弟・時忠(森田剛)は、平家の血を引く憲仁親王を次の帝にしようと画策。
しかし、たちまち二条天皇(冨浦智嗣)の知る所となり、清盛は帝の怒りを鎮めるために、時忠と、時忠に従った清盛の次男・基盛(渡部豪太)と弟・教盛(鈴之助)に対して、官職を返上するように申し渡す。
崇徳上皇(井浦新)は、配流先の讃岐で穏やかな日々を送っていたが、先の保元の乱での自らの行いを悔い、乱で命を落とした者への供養と自分の所業を悔い改める意味での写経を書いて、後白河上皇の元に贈る。
しかし後白河上皇は、「呪詛ではないか。気味が悪い」として、送り返すよう命じる。
送り返された写経にショックを受ける崇徳上皇の元に、崇徳上皇の子・重仁親王が亡くなったという知らせが届き、崇徳上皇の怒りは頂点に達し、「日本国の大魔縁となる」と言い放って呪詛を始める。
その頃平家では、基盛が私財を投げ打って帝のために新殿を造営することにし、落成の際の一大法要の打ち合わせのため高野山に行くが、その途中の川で落馬し、溺れて亡くなる。
悲しみに打ちひしがれる清盛の元に、西行(藤木直人)が供養に訪れ、その際に
「基盛殿が宇治川を渡っておったであろう刻限に、高野山にいた拙僧は確かに見たのです。
 何か物の怪・・・いや、怨念の塊のごときものが空を行くのを。
 そしてそれは、確かに讃岐の方角より現れました。
 かの保元の戦ののち、上皇様が流罪となられた地にございます。
 拙僧が見た物は、讃岐の院の怨念だったのではないかと。
 保元の戦より6年、お手前は公卿、そして中納言にまで上られ、そして道半ばにして散っていった方々の志も背負うて生きていこうとしておられる。
 されどそれは、敗者となった方々の無念、怨念も共に背負うていくということにございましょう」
と言う。
清盛は、一門の繁栄を祈願し、これまで命を落とした全ての魂を鎮めるためにと、一門で経典を33巻書いて、嚴島神社に奉納することとした。
船に乗り、平家一門と西行は嚴島神社に向かうが、激しい嵐に見舞われ、みなは崇徳上皇の怨霊だとおそれる。
清盛や西行は必死にお経を唱え、長い夜が明けると、嵐が静まっていった。
その頃、讃岐の崇徳上皇の目にも朝日、そして小鳥のさえずり、子らの歌う声が聞こえてきて、それらに微笑みながら、崇徳上皇は息を引き取っていく。
無事に着いた清盛一行は、嚴島神社に経典を奉納。
その時、清盛の脳裏に「博多を都の隣に持って来い」という兎丸の言葉が浮かんできて・・・


というような内容でした。

いやぁ・・・崇徳上皇の生霊が凄すぎて・・・
これは文字では表せません、画面を観ていただくしか・・・。
 (でもね、小声で言うけど、ちょっとやりすぎよねぇ・・・。
 特殊メイクはしないでも、十分伝わったと思うのだけど・・・
 たぶん、すごく好みが分かれるだろうなぁ、と思いました)

本当に不遇の人生続きだった崇徳上皇・・・
最期は、笑顔で終わることができて、本当に良かったです。

でも、最期に笑顔で終わった場面・・・
私の持っているストーリー本(そして知人(直友さん)によるとノベライズも)では、崇徳上皇の耳に西行の出家時の歌「身を捨つる人はまことに捨つるかは捨てぬ人こそ捨つるなりけり」が聴こえてきて、その意味を悟って穏やかに亡くなった、というようなことが書いてあったんですよね。
上皇が讃岐に流罪になった時にも、上皇の耳に西行の詠む上皇の歌(「瀬をはやみ岩にせかるる滝川の割れても末に逢わむとぞ思ふ」)がこだまして・・・という場面があったのですが・・・。
上皇の最期の場面、ストーリー本と同じように、西行の詠む歌が聴こえて・・・にした方が良かったのでは?と思いました。
単に西行(の中の人)ファンだから言っているのではなく、たぶん脚本家の藤本さんは、すごく伏線を大事にする方だと思うので、その伏線を削ってほしくなかったなぁ、と。
まぁ、上皇が最期に微笑んだ理由は「視聴者の想像に任せる」ということにしたのかもしれませんが。

和歌の解釈も、いろいろあって面白いのですけどね。
今回、崇徳上皇の詠む歌に、「詠んだ歌そのもののテロップ」と「詠んだ歌の意味のテロップ」の2つが出て、とてもゴチャゴチャした画面になっていましたが・・・。
「身を捨つる人はまことに捨つるかは捨てぬ人こそ捨つるなりけり」の西行の歌も、「瀬をはやみ岩にせかるる滝川の割れても末に逢わむとぞ思ふ」の上皇の歌も、場面場面で色々な意味にとらえることができるという和歌の素晴らしさを、脚本家の藤本さんが効果的に使っているのが、本当に素敵なのですが・・・。

と思うのも、ストーリー本を昨日たまたま事前に読んだからなのですが
先ほど、ある直友さんとメールで「西行の出家の歌が削られて残念だったね」と話していました


今日は、オリンピック放送の延長で地上波の放送が遅くなったため、私の感想アップも遅くなりました。
我が家、BSを観ることができないので・・・。
でも、井浦新さんのツイッターを観て、いろいろな撮影談話を知ることができて楽しかったです。


来週からは第3部とのことですね。

_________________

久々の西行様の登場。
船の上で、兎丸にニヤッと笑う姿にキュンときました(笑)
上の文章も、ちょっと今日は西行様の記述が多くて申し訳ないですが、許してください♪
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2 コメント

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Unknown (hirorin)
2012-07-31 17:41:45
emitan さん、またおじゃまします♪

ハイハイ、崇徳上皇(あってますか?)
夢に出てきそうでした。(゜ロ゜)

船の上で~「西行様、なぜにいらっしゃる♪」と思いました、くぅ、お坊さん?でも、カッコいい~
返信する
>hirorinさんへ (emi)
2012-07-31 23:35:27
hirorinさん、コメントありがとうございます!

崇徳上皇を観た晩、私は(家の中が暑すぎたせいもあるけど)中々寝れませんでした(^_^;)

「上皇と西行様」、もっと交流の場面があれば良かったのに・・・。
でも、「上皇と清盛」の方が交流や接点が少なかったので、たぶんあの嵐のシーンでは、清盛の念仏だけでは怨念は収まらなかったのだろうと、私は思っています(勝手に解釈 笑)

すごく素敵な「美坊主」でしたよね
もうキュンとしてしまいました。
次はいつ登場でしょうね?
「清盛の生涯の友」なので、もっと登場してほしいですね。
返信する

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