emitanの心にうつりゆくもの

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精霊の守り人 終わりましたね

2018-01-30 16:43:59 | 2018冬ドラマ
3年間に渡る大河ファンタジー「精霊の守り人」が、先週土曜日に終わりました。
リアルタイムで見届け、結末にも満足しています。

ファンタジーは今まであまり好んで観ていなくて、
人物や国の名前がカタカナで、カタカナの記憶力がめっぽう弱い私にとっては覚えるのが大変でしたが、
人間ドラマに、そしてアクションに魅了されて、ほとんどの回をリアルタイムで興奮しながら観ていました。

「ナユグ」という独特の単語が出てくるなど、現実世界には存在しない物や能力も描かれていましたが、
戦いに用いている物は槍などの原始的なもので、馬や人力で動く船で移動するなど、
時代としては200年以上前といったところでしょうか。
でも、国同士の争い、国内での勢力争い、親子の確執、家族愛、人間愛など、今の世界でも十分に置き換えることができるものがギューッと詰まっていた、とてもメッセージ性の強い作品だったと思いました。


変わることのできなかった新ヨゴ国王(藤原竜也)だったけど、
それは生まれながらの教えによるもので、自らを神として生きる事を全うしていた・・・。
そして、自分に神としての能力がない事は、早くから気づいていたのですよね。。。
だから、特殊な能力(精霊の卵を宿した&ナユグを見ることができる)を持つチャグムに嫉妬し、チャグムが自分より優れた力を持つことを知られることを恐れ、排除し続けていたのかな?と思いながら観ていました。

チャグムは「選ばれた者」だったかもしれないけど、
でも、過酷な状況を乗り越えるうちに強くなって、人の声によく耳を傾けるようになって、民の事を第一に考えるなど優しい心を持つ人間になって、
自らの努力によって、正真正銘の「王にふさわしい者」になっていったような気がします。
それは、バルサの教育によるところが多いのだと思いますが。


そして、バルサ自身も、チャグムやアスラの用心棒をすることによって、
特殊な能力を持つ二人に対して ごく普通の人間と同様に接して、生きる基本を教えることによって、人間の持つ普遍的なものに自らも気づいたり、
自分の育ての親・ジグロの真意に知り、長年の胸のつっかえが取れたり、
自分の一番大事な人・タンダの存在に気付き・・・
バルサもどんどん大人になって、槍の力だけでなく心技体の全てが揃ってカンバルの山奥でジグロと槍舞いをしたシーンは、本当に美しかったです。


各キャラクターがみんなハマっていて、どれも印象的に残っているのですが、
私が個人的に一番好きだったのが、タルシュ帝国のラウル王子(高良健吾)
あの冷酷で、常に尖っていて、ピカピカの軍服を着て、前髪が長く下がっている王子が、漫画から抜け出した孤高の王子のようで、私の心を鷲掴みにしていました!
二番目の王子だったため、国王や皇太子に距離を置かれて、それでも認めてもらいたくて、国を大きくしたくて突き進んでいく・・・
まさかヒュウゴどんw(鈴木亮平)がそんな大きい事(クーデター)を実現できるとは思ってもいませんでしたし、
バルサにフルボッコにされて、泥だらけになるなんて思っていませんでしたが、
ラウルの能力をみんなが認めていて、今までかなり酷い事をされていたのに、それでもラウル王子の今後をみんなで真剣に考えて更生してあげている姿に感動しました。
(泥だらけ高良ラウルには、キャーキャー喜んでしまいましたが


上げればキリがないのですが、毎回色んなことが詰まっていて、とても見応えのあるドラマで良かったです!
3年という時間があったからこそ、時間の変遷が自然に感じられたと思います。
ちょっと忘れてしまった部分もありましたが

映像も演出もクオリティが高くて、ファンタジーの実写版として大成功だったのではないでしょうか。
素晴らしい作品を、ありがとうございました!
←web拍手です。
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